KCGX運営(@紫) です。
昨日に引き続き、今回も、特別ご紹介号として、
KAZUYAさんのロシア訪問時のお話をご紹介致します。
これまで、KAZUYAさんと共に活動されている
神谷宗弊さんと共に、メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」
の北野 幸伯さんを尋ねた際のお話です。
(ご紹介はじめ)
RPE Journal=======================
ロシア政治経済ジャーナル No.1259 2015/9/14
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★プーチンは、日本と中国、どっちをとる???????
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
「大戦略の重要性を知り尽くした政治家」神谷宗弊さんと、
「超カリスマ・ユーチューバ─」のKAZUYAさんは、
8月後半、ロシアを訪問しました。
そして、いろいろな人に会って話を聞く中、一つの重要な事実に行きつきます。
ロシアのいろいろな有識者にヒアリングしていると、皆口をそろえて、
「『日本と中国、どっちをとるか?』ときかれれば、●●をとる」
というのです。
皆さん、紙を取り出し、●●を埋めて、次に進んでください。
▼世界情勢がわからず負けた2次大戦
私が今、一番関心をもっているのは、
「なぜ日本は戦争に負けたのか?」です。
いろいろ理由があります。
その一つは、「日本政府は戦前、戦中、世界情勢がまったく理解できていなかった」。
1939年8月、時の平沼総理は、味方であるはずのドイツが、
日独最大の敵であるはずのソ連と「不可侵条約」を締結したことに仰天しました。
そして、【欧州の天地は複雑怪奇】と絶叫し、退陣した。
どうですか、これ?
第2次大戦は、翌9月からはじまっています。
そんな緊迫した時期に、日本の総理は、「欧州の情勢はわけわかんない!」
と白状しているのです。そんなんで戦争に勝てますか?
なぜ、そうだったのか?
一つは、諜報力が弱かったのでしょう。
もう一つは、「相手国の国益から考える」という
当たり前のことができなかったのだと思います。
▼危険な思い込み
情勢を見誤る理由は、他にもあります。
「これは、こうなのだ!」という、「思い込み」「固定観念」「決めつけ」。
世界情勢は流動的なのに、
あたかも「完全固定化されているかの如く」考えてしまう。
例をあげましょう。
・アメリカは、「尖閣有事」の際、「必ず日本を守る」という思い込み。
・アメリカは、「尖閣有事」の際、「絶対日本を守らない」という思い込み。
皆さんご存知と思いますが、だいたい日本の人は、「どちらか」で「固定」されています。
絶対的な証拠があるわけでもないのに、「守る!」「守らない!」と信じている。
これどうなんでしょうか?
たとえばアメリカは、傀儡国家のジョージア(旧名グルジア)が08年8月、
ロシアと戦争した際、十分支援しませんでした。
それで、ジョージアは、アプハジアと南オセチアを事実上失ってしまった。
(ロシアは、二つの自治体を国家承認してしまった。)
あるいは、2014年。
ウクライナでは、新政府軍と東部「親ロシア派」の間で、「内戦」が起こりました。
アメリカは、傀儡新政権を十分支援しているでしょうか?
いずれにしても、「アメリカは尖閣有事の際、日本を守らないかもしれない」
と疑念を抱かせる事例はあります。
しかし、それで「日米安保は全然機能していない。米軍を追い出せ」
というのも行き過ぎですね。
なぜかというと、「日米安保」は「機能している」からです。
たとえば10年に起こった「尖閣中国漁船衝突事件」。
あの後、中国は「イケイケ状態」で、日本に次々と制裁を課してきました。
そして、世界中で「尖閣はわが国固有の領土であり、核心的利益である!」
と宣言した。
ところがアメリカ政府の高官たちが、「尖閣は日米安保の適用対象である!」
と宣言すると、急に「シュン」となってしまった。
これは、日米安保が「機能している証拠」です。
私は何がいいたいかというと、「思い込み」『決めつけ」「固定観念」はよくないと。
なぜかというと、「結局アメリカは日本を守る」「結局アメリカは日本を守らない」
いずれの場合も、「努力すること」を止めてしまうからです。
実際、アメリカが日本を守るかどうか?は、
日本側の努力でなんとでもなる問題なのです。
▼ロシアとプーチンに関する思い込み
日本には、ロシアとプーチンに関する思い込みもあります。
一つ目は、「ロシアは中国が大嫌い。結局分裂する」という思い込み。
確かにロシアは中国が嫌い。
しかし、憎みあっていた薩摩藩と長州藩だって、同盟しました。
もう一つは、「プーチンは日本が大好きだから大丈夫」という思い込み。
確かにプーチンは、柔道家で寿司も大好き日本好きなことは、間違いありません。
しかし、あんまり、「プーチンの日本好き」を妄信するのも問題です。
たとえぱ、メドベージェフ首相が北方領土を訪問した。
この時、「プーチン日本好き原理主義者」は、こう考えます。
「アホのメドが、勝手にいったのだ」と。
これ、どうなんでしょうか?
メドが大統領(08~12年)、プーチン首相だった時代ならありえます。
しかし、プーチンは今、メド首相をいつでも解任できる大統領。
弱い立場のメドが、プーチンの意向に逆らって北方領土に行くでしょうか?
「プーチン日本好き原理主義者」の問題はなんでしょうか?
「ロシアは、政府高官の北方領土訪問で、日本側になんらかのメッセージを送っているのに、
それを理解することができなくなってしまうこと」です。
だって結論は、「プーチンは日本好き、アホのメドが勝手にいった」なのですから。(思考停止)
さて、日本、中国、ロシアの関係について、CSGの動画で解説しています。
アドレスは、少し下の方に。
▼ロシアの戦略的位置づけ
ロシアというと、日本人は、「北方領土返せ!」ですね。
特に政治家さんは、「それしかいわない」といってもよいほどです。
もちろん、日本が「北方4島返還」を求めることは、当然のこと。
しかし、動画の前に、「ロシアの戦略的位置づけ」について触れておきます。
皆さん、2012年11月、中国が、「反日統一共同戦線を構築する!」
と宣言したことご存知ですね?
【必読】証拠はこちら。↓
http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/
戦略の本質は、三つでした。
1、中国、韓国、ロシアで、【反日統一共同戦線】をつくろう!
2、共同で、日本の、「北方領土」「竹島」、
そして【沖縄】の領有権要求を断念させよう。
日本には尖閣だけでなく、【沖縄の領有権もない!】
3、【アメリカ】を「反日統一共同戦線」に入れよう
で、この戦略はその後どうなったの?
韓国は、喜々としてこれに加わりました。
そして、全世界で「慰安婦問題」が盛り上がっていったのです。
一方、プーチンは、中国に利用されることを拒否。
「反日統一共同戦線」には加わりませんでした。
アメリカは2013年、中国のプロパガンダに乗せられて、
「反安倍」にむかっていきます。
そして、同年12月26日の「総理靖国参拝」を厳しく非難した。
小泉さんは6回参拝してもほとんど問題にされなかったのに。
これは、「反日統一共同戦線」戦略の結果なのです。
しかし、2014年3月の「クリミア併合」、2015年3月の「AIIB事件」で、
日米関係は良好になりました。
こういう背景を理解した上でロシアの戦略的位置づけ。
日本最大の仮想敵は、アメリカ、ロシア、韓国を巻き込んで
「反日統一共同戦線」をつくろうとしている、中国です。
彼らは、「日本には沖縄の領有権もない!」と全世界でプロパガンダをつづけている。
結局、日本が戦争になるとしたら、「尖閣、沖縄をめぐって中国と」
という可能性がもっとも高い。
その際、 日本 対 中国だったら、おそらく日本は勝てないでしょう。
通常兵器同士の戦いなら勝てるかもしれませんが、むこうが「核」で恫喝してきたら?
「やれるもんならやってみろ!」といえるでしょうか?
「全日本国民の命に比べれば、尖閣なんて安いものだ」となるのでは?
では、日本・アメリカ 対 中国 では?
これは圧勝できますね。
だから、日本はアメリカとの関係をますます強固にすべきなのです。
では、日本・アメリカ 対 中国・【ロシア】 なら?
これは、どっちが勝つかわかりません。
だから日本は、中国とロシアを分断し、
日本・アメリカ 対 中国
の状態にしておくことが大事なのです。
このようにロシアは、「戦略的」に重要な国。
それを踏まえた上で、動画をごらんになってください。
繰り返しますが、「北方領土返還」は重要です。
しかし、今世界で起こっていることを見るに、
「それ以上に重要なこともある」ということなのです。
さて、皆さん、神谷さんとKAZUYAさんが、
ロシアのお偉いさんたちにあって、いわれたこと。
「『日本と中国、どっちをとるか?』ときかれれば、●●をとる」
その答えと理由を知りたい方は、いますぐこちらをごらんください。
もちろん【完全無料】、なんの条件もありません。
↓
●PS1↑
ここで私が語っているのは、【ロシア人の意見】です。
私個人の意見とは違います。
「北野さんの意見は違うと思う」などとクレームメールを書かないでください。
●PS2
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北野 幸伯
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○メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」
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(ご紹介おわり)
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