前回日清戦争まで行きましたよね。

下関条約で朝鮮は形式上独立するわけです。
ただ一難去ってまた一難。それはロシアの存在でした。
日本は下関条約で遼東半島をえるわけですよ。ここは軍事上とても大事な場所なんですね。

ただそれに対してご存知三国干渉があるわけです。
平和のために遼東半島手放しなさーいというわけです。
これだけ聞くとあ、ロシアっていい人なのかな?って一瞬思いました?甘いぞ遊戯。

三国干渉の背景にはもちろん軍事力があります。
日清戦争戦ったばかりの日本にロシア、フランス、ドイツを相手に戦う力はありません。
日本は臥薪嘗胆の思いで返還するんですね。

ただね、ロシアは干渉しておいて、その後で遼東半島の旅順大連を租借してるんですよ。
なんだこいつらって思うでしょう。しかしこれがやはりあの時代の流れだったんですね。

三国干渉のとき朝鮮はどうしたのか?ようやく栄光の朝鮮維新…とはいきません。
これはずっとなんですけど、権力闘争ばっかりやってるんですね。
日本は三国干渉で譲歩したじゃないですか。
なので朝鮮王朝では「あれ?日本たいしたことないんじゃね」みたいな風潮が出来てくるわけですよ。

だからどうしたかっていうと独立に向かうんじゃなくて、ロシアに向かって行ったんですね。
親露派が力をつけてロシアとくっついて日本を駆逐しようとしたわけです。

このあたりで結構有名な閔妃っていう権力闘争おばさんが出てきます。
この方最初は改革派だったんですよ。
ただ権力闘争に勝つために事大主義になっていくみたいな。
民衆がどうとかそういうことではないんですね。権力闘争に勝つことが全てです。

閔妃は殺されるんですけど、その後親日政権が出来て改革を行います。
ずっと朝鮮では清の年号を使ってたんですよ。
属国だったから当然ですよね。
これを改めました。

他には小学校令が出されます。
ここに至って初めてソウルに4つの小学校ができるんですね。

ただ断髪令というのに反発した人々が各地で暴動を起こします。
この暴動に乗じてロシアはとんでもないことをやるんですよ。
なんと朝鮮の王を王宮から拉致していくんですね。
そしてその後ロシア公使館から政治を行うみたいな意味不明の状況になります。
もちろんこれによって朝鮮政府親日派はことごとく惨殺されます。
四肢切断の上肉を喰らうみたいなね。
金玉均にしてもそうですけど、親日派、改革派の殺し方があまりにもひどいですよね。
そらいままで散々改革派を応援していた福沢さんも脱亜しよといいますよ。


ロシアは強国ですから、日本としては戦いたくないわけです。
しかしもう朝鮮にも魔の手が伸びています。
それでいて朝鮮はロシアに事大していく。
朝鮮がロシアに乗っ取られたら次は日本です。

当時は相当な緊張感だったと思います。
朝鮮が独立してロシアや清の防波堤になるのならば日本の安全保障は違っていたでしょう。
でも当時の朝鮮はテトラポッドにすらならなかった。
日本としてはかなりギリギリのところまでジャパネットどころじゃないくらい譲歩をしていくわけです。

ただロシアは日本のことなめてますからね。
日本のことは「この猿ぅ」くらいにしか思ってなかったでしょう。
しかしその後日露戦争での一転攻勢。
日露戦争は世界史の大事件ですからね。
一方朝鮮は独立ではなく、併合への道をだどります。

さて、前回と合わせて二回見ていただいて日清日露戦争の原因に気づくと思います。
両方朝鮮を巡ってだったんですね。
これはとても重要な部分です。何も突然起こったわけじゃないんですね。

多分あと2回か3回でこのシリーズは終わると思います。
ということで続きはまた次回。

 

( KAZUYA )






■編集後記■

知れば知るほど韓国シリーズですが、
結局、明治時代と同じことをやっているわけです。

シナ、日本、ロシアと天秤にかけて強い方になびく。

独自路線はやらない。


現在はシナ、日本、米国と比べ、シナを選んだ。

ブ~、ハズレ、ジョーカーでした。


なんですが、まだ気付かないっていうのが笑えますよね。
かと言って、我々日本というカードを引かれても困るんですがね。

 

( 和 田 )