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悶々とノベマス鑑賞 #1

2013/08/24 04:41 投稿

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  • アイドルマスター
  • novelsm@ster
作るにしても見るにしてもノベマスに浸りきりな今日この頃。しかしアニメから入った自分にとっての1番の悩みは、「ニコマスは深過ぎる」ということ。今ちょっと検索してみると「Novelsm@ster」、「im@s架空戦記」ともそれぞれ3万件ほどヒットした。2つ合わせて6万。1つの動画を1冊の本とすると、6万冊の本がニコマスにあるということになる。もちろん小説などの本に比べて1冊は短いけど、問題はそこではなくて、6万冊の本を目の前にするとどの本・どの作者から読んでいけばいいのか迷ってしまうのである。例えば、自分の好きなゲームや趣味のノベマスから手を出したり、ノベマスを紹介しているブログを参考にしたり、ニコマス企画で色んなPの作品を見たりと、選ぶ方法はいくつか思いつく。だけどいずれの方法にしても母数がとても多いので、手に取った1冊は「偶然出会った1冊」と言えるだろう。その偶然がなければその作品もPも知らないままなのである。まぁ当たり前なんだけど。でもやっぱり自分はそういった縁ができて作品を見たのだから、折角なら感想なり所感なりを書きたいな、と思った。文章を書く練習になるかもしれないし。

 ということで、こんなに前置きが長くなるとは思ってもなかったのですが、この「悶々とノベマス鑑賞」には自分が見て何か書きたいなと思ったノベマスについて感想や所感を書いていきたいな、と思います。というか実はある作品についてちょっと書きたくて、これを作った、というだけなんですけど。もちろん気になったノベマスがあったら色々書いてみたいですね。

※紹介するノベマスのネタバレを含みますので、ご注意ください


 作者はプロディP。2009年1月にこの「かまいたちの夜?」シリーズをの初回を投稿されて、今現在も続々と作品を発表されている方ですね。
 自分はこの「かまいたちの夜?」シリーズの1、2犯人編、3バレンタイン編、4ピンクの栞編、5短編・BADエンド集までを見たのですが、最後のBADエンドを見て、シビれました。まぁその前に、そこまでの話のあらすじを追うと――
 1の前半はクセのあるキャラを与えられたアイドルとプロデューサーのコメディが繰り広げられます。そして後半にはシリアス展開に。社長とPを始めアイドルたちがどんどん死亡・失踪していき、遂には春香だけが残ります。しかし最後感極まったところで、犯人のプロデューサーがネタバレ。ドッキリだと知った春香はプロデューサーにキスを求めてそこで終わり。1ではハッピーエンドで終わります。2ではそのドッキリを仕掛ける側の視点でドッキリの経過が面白可笑しく描かれています。
 3,4はネタ話で、「これは酷い」と言わざるをえない話ですが、どうしようもなく笑えます。
 5はネタ短編集とBADエンドですね。短編は面白く、コンビニのネタはなんというか、悲しみの演出がとてもリアルで上手くてプロディPの腕を見た感じでした。
 そしてBADエンドです。まだあまりノベマスを見ていないのに言うのも難なんですが、この話が自身ノベマスを見てきて一番面白かった話かもしれません。しかもシナリオ、演出に関してです。なんでそう言えるのかというと、これほどに面白いBADエンドをノベマス(というか世に出てる作品でも)見たことがないからです。
 話はこうです――ペンションで1人生き残った春香は、犯人だろうプロデューサーに「ドッキリなんですよね?」と泣きすがります。春香もプロデューサーもこのときすでに可笑しくなっていて、プロデューサーに促されて壁に並んで座っているアイドル達の死体を見て、春香は「皆やっぱりいるんだ」と思い込みます。それからプロデューサーは春香に椅子に座らせて、ワインのような液体を飲ませます。プロデューサーはもちろん春香と他のアイドルたちと心中しようとしているわけなのですが、春香にはこれには錯乱しながらも気づいていて、「プロデューサーさん、いつまでも一緒ですよ」と液体を飲み干します。
 そこで場面展開。
 その後なんと春香は生き残っていてアイドル活動をしていました。プロデューサーだけが死んで春香は生き残ったんですね。結局あのペンションから生き残ったのは春香だけ。その事件のスキャンダルで春香は有名になり、トップアイドルの地位に付いていました。しかし春香には後遺症が残っていました。あのときペンションで死んだアイドル達が春香の前に幻覚として現れ、春香のマンションの中で会話をしているのです。ペンションの惨劇から戻った春香の現状、そしてマンションに居る死んだアイドル達の会話。ここの描写が本当に流れるようで、アイドル達の会話などが本当に怖くて上手い。春香はこの絶望的な状況をある願いだけを糧に生きてきました。それはPにまた会いたいという願い。ペンションで死んだ人の中でPだけが春香の前に現れてくれなかったんですね。だけどその日、Pが現れます。そして春香は手を差し伸べるPに触れようと手を伸ばし身を乗り出します。ベランダのフェンスの向こうにいるPに向かって。

 なんて、なんて美しいBADエンドなんだろうか! りっちゃんのコンビニの話でもそうなんですけど、プロディPが描く1場面がとてもリアルで、本質的な悲しさを持ってるんだけど、キャラ的には救われている。理想を求めたシナリオじゃないのに、なぜか美しい。なんなんじゃこりゃあぁ! とこれを見て書き始めたのがこれです。
 ただの手法の話で恐縮なのですが、一般的にはグッドのよりバッド方が書くのが難しく、かつ良いグッドより良いバッドの方が面白いとされています(逆に失敗した場合バッドの方が面白くなくなると言われています)。つまりバッドは上手く書くのが難しいけど、上手く書けたときは上手く書いたグッドよりも面白い、ということです。
 自分は基本的にグッドしか書けません。なんというか自然にオチはいい方になってしまうというか、バッドで面白く書く方法が分からないんですよね。でもこのバッドエンドはその答えの1つと言えるのではないでしょうか。最後の部分だけをアレンジしてあそこまで綺麗なバッドエンドに持っていくプロディP、その筆力に驚きました。本当に心に残るエンドでした。

 こういったガツンと心を震わすシナリオを書く傍ら、他の部分では視聴者の腹筋を壊すプロディP。本当に半端無いですね。どんどん次も見ていきたいです。


 さて「悶々とノベマス鑑賞 #1」はこの辺で。また何か気になったノベマスがあったら書きたいです。
 そういえば自分のノベマスはというと、車が終わったので七夢古荘に取り組みたい。車を作っているうちに長編ネタが2つほど浮かんでしまったのですが、1つはまだまだ時間がかかるから後回しにするとして、もう1つはもしかしたら七夢古荘と並行してやるやもしれません。もっと動画をサクサク作れればいいんですけどね……。ということで、今日はこの辺で終わります。

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