TRPGリプレイ保管庫 それに昔書いていた文章を少し

実鬼 リプレイ [虚実性巫覡 S8 「不思議な魅力」「涙が止まらない」 “死んだ息子の新たな世界線が熱い”]

2020/04/17 06:30 投稿

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2020年4月4日のオンラインセッションのリプレイです。
サプリは自作のもの(実鬼)を使用しています。
キャラクターの詳しい設定、ルール、術技などを見たい場合、
カクヨム、もしくは上のリンクをご覧ください。
参加者
  • PC1 浅倉 紬(アサクラ ツムギ)『らむださん』
  • PC2 花園 恋(ハナゾノ コイ)『kiri_GaD_Wさん』
  • PC3 百瀬来玖(モモセ ライク)『ややさん』
  • PC4 元木 猛(モトキ タケシ)『kintaさん』
  • PC5 風鳴 颯天(カザナリ ハヤテ)『境界式さん』
  • PC6 稲生 天(イナオイ ソラ)『ネムさん』

雑記
S7と同時投稿の予定なので、語れることがないですね……。
今回のシナリオとしては、概念の作成です。わかりやすくチートを持ってきましたね。
この話のカクヨムページはこちら
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893111971/episodes/1177354054895290660
番外があるので先にそちらを掲載します。
【妖精】風鳴颯天の属性一覧と属性入手方法|効率的な付与のやり方【自然発生妖精概念】

――光綿市 光綿支部紅葉――


帯刀「瀬川さーん?最近お客さん来ないよ?大丈夫なんですか?」

瀬川「まあ、赤字でも大丈夫だよ。裏の実績があればここが潰れることはないよ」

帯刀「そんなもんなんですかねえ……。喫茶店が閑散とするのって結構寂しいですよね」

花園「おーっす。これだけゴタゴタしてると流石に客もいねーか。あ、メロンソーダフロート一つ」

稲生「あ……いらっしゃい、ませ……」

ハコベ「はーい。今日はじめてのおきゃくさんです」

風鳴「よーっす。へいよ」

花園「お、サンキュ。またなんか例の……闇か。やるんだって?来れる面子には連絡かけたみたいだが」

瀬川「連絡はしていないよ。不要不急の呼び出し以外では無闇矢鱈と外出しないようにって通達しただけだよ」

花園「うん?じゃあなんで俺だけ……まあいいか」

百瀬 「どうもですー。家に近いから気軽に来れますねぇ」

稲生「いらっしゃ……ぁ……お席に、どうぞ……」

帯刀「不要不急とは何だったのか」

百瀬「お腹がすいたら急を要すると思います!」

風鳴「らっしゃい。親の管理がある学生連中は難しいだろうが、そうじゃないなら関係ねぇわな」

瀬川「東京の地獄度が最近レベルアップしたみたいでね。今東京に行くと肺炎で死んだことにされるくらいにはまずいらしくってね」

花園「死んだことに……ぞっとしない話だな」

風鳴 「アイを常にここに呼んどいた方がいいんじゃねーか、それ?」

瀬川「東京近郊の地域は結構厳戒体制なんだ。だから今日は警告も兼ねようと思ってね」

稲生「外には、あんまり……出ないほうが、よさそう……ですね……」

花園「そうだなあ。ウチの妹なんか身体が弱いもんだから絶対に出ないように言い含めてるくらいだしな」

瀬川「警戒感がない人間は何もなくても紅葉に来ちゃうからね。お店閉める前に言っておかないと」

百瀬「はいー。私はあんまり思い詰めるほうが病気になりそうな気がしますので程々にしてますよー。今日は寒いしホットコーヒーくださいー」

元木 「不要不急じゃねぇし……家に閉じこもってストレスたまったらどうすんだってんだ……外出してストレス発散は急務であり必須なんだっつの……」

稲生「…………おしぼり、どうぞ……」

風鳴「……まぁ、本人がいいんならいいんだろうよ。へいよ」

稲生「――悪鬼にも、病原菌とかって……入り込む、のかな……?」

帯刀「こうやってクラスターが集まるんですねえ。概念じゃ病魔には勝てないんですけどね」

瀬川「悪鬼は思想の空間だから基本はない……、と思う。みんな身体を持て余してるんだね。――闇、するかい?」

元木「……んなボードゲームでもしようかみたいな……。っす……」

花園「やるったってなあ……今までにやった面子で言えば残りは……」

風鳴「選択権があるならもっと集まれた時にしたいが……次いつそうなるかも分からねぇか。ほれ、温かいものどうぞ」

瀬川「早めにやっておくに越したことはないからね。不要不急の外出を咎められている現状、戦力が集う機会なんてもうあまりなさそうだし」

百瀬 「正直今までのことを考えると全く気乗りしませんけど、何もしないよりかはいいのかもしれないですね」

帯刀「じゃあ、とりあえず」


▶風鳴にライトを当て、黄色い悪鬼を生成するよ


風鳴「っと、んなこと言ってたら俺か」

元木「へぇ……」

瀬川「風鳴くんか……。うーん、僕からはなんとも言えない、かな。これは」


▶ライトを覗き込んで渋い顔をします


風鳴「なんだよ、勿体付けるじゃねーか」

瀬川「いや……うん。帯刀くんに似てるタイプだな、と」

風鳴「…………」


▶複雑そうな顔をしますね


花園「余計な事言うと中身に影響が出るんだっけか? ――その辺、解決すればもうちょっと楽になるんだがなあ」

元木「どんなのが出たって、終わった後に対応変えないでくださいよ……。ほんとに……」

風鳴「ま、存在賭けて殴り勝たねぇといけねぇんだ。遠慮して乗り越えれるもんでもなし、恨みっこは無しだ」

花園「ま、とっとと準備して終わらせるぞ……。長引くと精神衛生上、よろしくないからな」

百瀬「本当に、早く終わらせて帰りましょ」

元木「ま、そっすね……。風鳴さんなら……大丈夫っすね……」

稲生「……私も、入らなくちゃ、いけない…………ですよ、ね……」

百瀬「私はどんなことがあっても、私と皆さんを信じていますから、ね」

帯刀「白々しいなぁ。責任を放棄しまーすってことだよね」

元木「……っす」

花園「人の闇を覗くのも……除くのも楽じゃあねえなあ」

瀬川「そう言ってやるな帯刀くん。人間無恥厚顔も欺騙も必要なんだ。――世の中、ファクトだけが正しいわけじゃない。そうだろ?稲生くん」

稲生「えっ……?ぅ……そう、ですね……」

瀬川「少し意地悪が過ぎたかな。正しいことは悪ではないが、善ってわけでもないんだよ。そうだよね……」


――鳥籠のラプソディア――


▶君たちが空間に入ると巨大な鳥籠の中だったよ。その中央に人が立っています


???「来たね。さあ、抵抗してみせろ!!!」


▶男が、いや足が動いて立っている瀬川が、風鳴の周囲を鉄柵で囲みました


風鳴「随分とでけぇな……っておっさんか!?なんだ、こりゃ……?」

花園「はっ、問答無用ってか。余計なダメージが無いだけマシだが、相手が相手だなあ」


???「やはりな。風鳴、お前……、風の妖精じゃないだろ」


風鳴「……はぁ?おいおい、俺がどういうのかってのはあんたが1番見てきてるじゃねーか、おっさん相手に偽る理由はねーよ」


???「概念に支配されたこの空間で、妖精風情の空虚な塊。弱点に当てられて無事でいられるはずがないんだよね。鉄柵なのをお前はわかっていない」


???「”お前、本当は妖精じゃないんじゃないか?”」


???「”お前、本当は女なんじゃないか?”」


???「”お前、本当は存在理由がないんじゃないか?”」


ゴシュジンサマ「さあ、答えはどうなんだ?聞かせてくれよ。風ですらない妖精さん」


風鳴「なんだよ次から次へと……。俺が、今ある俺で何がわりぃってんだよ!」

百瀬「こういうのもある、んだ……」

元木「貴様の存在を証明してみせろ。か、実にらしいな!」


ゴシュジンサマ「悪くはないさ。そこにいる人達。本当に味方なのかなあ?敵では無いだろうけどね。今まで見てきて、殺してきたのは誰だった?存在証明を否定してきたのは誰だったか思い出してみるといい。本性の知らない存在を目の前にして、殺してこない確証があるのかい?」


花園「けっ、本性、本性ねえ……」


ゴシュジンサマ「疑うのも無理はない。だって、今ある自分が敵ではない証明ができないからだ。”お前、本当に味方なのか?”ってね」


元木「……チッ、耳障りだな」


ゴシュジンサマ「殺人鬼が何か言ってるよ。人を逡巡いなく殺せるから自分の正義を信じられるんだ。潔癖だからこそだね?そうだよなぁ?」


元木「貴様……!」

稲生「……違う、あれは、瀬川さん、じゃない……。惑わ、されない……」

風鳴「ああ……、敵ではねーだろうよ。立場上は味方なんだろうな、それだけの繋がりだ。そうさ、でもよ……」

風鳴「少なくとも、自分を誰だと答えられねーやつが問いかけていいもんでもねーんだよ……。クソッ」

百瀬 「自分の信じたいものを信じても、時にはいいんじゃないですかね」


ゴシュジンサマ「そのためなら味方でも殺せる、と。いい美談じゃないか。もう一度、見せてくれよ。”お前、何に縛られているか思い出せ!”」


▶戦闘前行動 元木 橙 

▶戦闘前行動 風鳴 石を拾う

▶戦闘前行動 稲生 イスティドラール

▶パッシブ ゴシュジンサマ 必要な存在証明(行動全ての直前に1d20を要求する) 不安定な存在理念(1d20のうち、追加で1 2 3 4 5 16 17 18 19をファンブルとする)懐疑心(ファンブル結果ダイスは全て風鳴颯天が判定する。また、ファンブル結果ダイスの後に存在証明表をd66で振る)


 戦闘開始!


▶ゴシュジンサマ 殺人鬼風情の懐疑心、怖いよなぁ?そうだろ?(風鳴、稲生以外に1d20で指定した数値以外ファンブルとして扱う1d20を要求する)10を指定

▶1d20判定

 ファンブル ファンブル ファンブル

▶風鳴 何もなかった

▶風鳴 変質の力D66(風鳴以外全体毒12d14付与。精神固定8d7or狂気表+正気度1減少の選択)[花園:狂気表(放心)][元木:狂気表(過小妄想)][稲生:狂気表(生命15ダメージ)][百瀬:狂気表(GMの指示に従う)]

▶風鳴は全体的に幼女の見た目に変質していきます。声も上ずっていき、縮んだ幼女の風鳴の腹から蛇のように腸が出、全体に噴霧します。呼吸をするだけで肺がただれるような痛さを感じます


ゴシュジンサマ「お前の見た目は見た目幼子の童だった。そうだろう?風鳴くん」


風鳴「ん?はぁ!?なんだこr……ぐっ、うぉあああ!?」

元木「ふん、見た目だけの子供だましだな。この調子ならポンコツ一台でも始末できるだろう」


ゴシュジンサマ「そうだよなぁ?大事な大事なお仲間をもうひとり切り捨てれば自由になれるよ。ああ、もともと仲間じゃないんだっけか?」


ゴシュジンサマ「ああ、そうか。風の妖精じゃなくて、自分は敵を欺く羅刹でしたってことか。所詮概念なんてそんなものだよなあ。――最初から敵が紛れ込んでいた。それだけの話だからな」


稲生「うっ……そんな、簡単に……人を、弄んで……!?けはっ……ぐぅっ……ぁ……!はぁ、はぁ……」

百瀬「ぐ、うっ……ひっ……うっ、う、うわあああああああ! わああああん!! ぐっす……ひっぐ……」

風鳴「うぇぇ、きもちわりぃ……。あー?なかまにきまってんだろ、そのすたんすはかわらねーよ。てかてめーがしてきたことじゃねーかやろー」


ゴシュジンサマ「本当にそうかな?実際僕はここに突っ立ってるだけだ。僕が何かしたかい?」


▶元木 セージ ナズーリン 厚い薄い本 購入 毒消し エレメントトラップ[ルーミア]

▶風鳴 ファンブル判定

▶何もなかった

▶風鳴 変質の力(物理10d9) 鉄柵

 43ダメージ

▶更に髪の毛が伸び始め、床につくほどです。風鳴の目から獣の腕爪が肥大化して出、勝手に鉄柵に殴りかかります


元木「ふん、どんな手品でもやっていればいい、いつも通り片付けるまでだ!トラップ!」

風鳴「ああー?おまえがそうしむけ……うぃっだぁあああ!?め、めー!?」


ゴシュジンサマ「そうだよなあ。でも、僕に助けられた。とは思わないかい?僕があそこに置いてなければ被害が出たのは鉄柵じゃなくて誰だったんだろうなあ」


風鳴「かぁぁぁ……。おまえにひがいをだしゃよかったんだろちくしょー」

百瀬「おにーさん、だいじょうぶー?」

風鳴「どのおにーさんだよこんなおにーさんいてたまるか」


ゴシュジンサマ「本当に敵なのは誰なんだろうな?僕も一般的に見ると敵かもしれないが、僕が倒れたらその刃は次に誰に向けられるんだろうね?」


▶花園 剛招ビート[鋭招来]通常攻撃[大剣の鈍撃(深赤・辰砂・アグレス・アーンヴァル)] [二重攻勢:フォトン[魔力素(昏鐘・鏗然)刹帝利]][ゴシュジンサマ:矛先ずらし(風鳴に攻撃を受けてもらう)]

 13ダメージ[花園:毒 73ダメージ]

▶風鳴 ファンブル判定

▶何もなかった

▶風鳴 変質の力(14d19)(15d20)鉄柵

 137ダメージ 170ダメージ

▶花園 致命傷判定

 成功

▶喉から抉り出すように肉のハンマーが生え、生身で鉄柵に叩きつけ、背中から獣の顔が出てき、勝手に背中を中心に鉄柵に噛みつきます


風鳴「なあああああっ!?ん、なんだよおおもおおおおお!」


元木「手の込んだ手品だな?次は何を見せてくれるんだ?」


ゴシュジンサマ「そういや、倒さないといけないのは僕とあの化物。どっちなんだろうね?僕は立ってるだけだが、あっちの化物は実害があるよね」


百瀬「あれが悪いやつだね、まほうでふっとばしちゃうよー! ──あれぇ?」

風鳴「ウェッ」


ゴシュジンサマ「賢明な判断に感謝するよ。喋るだけで保身をするのにも限界があってね」


風鳴「んにゃろー……ほんとにようせいみたいなみためだとけっこーいてぇなこれぇ」


ゴシュジンサマ「彼女は現状どちらが脅威か認識したみたいだね。稲生くん、良かったじゃないか。真の仲間になれるかもしれないよ」


稲生「うぅ……なんで、私に、話しかけて……?違う、違う……わた、私は……」


▶花園は苦しみだし全身が緑色になり、粉末状になって消えていきました


花園「う、ぐ、あ…………」


ゴシュジンサマ「キルレ1で収益プラスじゃないか。おめでとう」


風鳴「ばっ、そんなんでたおれてどーすんだ!おこせるのもかぎられてんだぞ!」

元木「ほぉ、今度は人体消失マジックか、手が込んでいるな。ハハハ」

百瀬 「へへへっ。わたし、がんばるよっ」


▶百瀬 特攻魔法 モビルビット 毒消し 通常攻撃[格コン:闃然・鏗鏘] 八重風] 百瀬 ゴシュジンサマ[矛先ずらし]

 成功 59+28ダメージ[元木:生命バリア]

▶風鳴 ファンブル判定

▶攻撃禁止

▶思いっきり盾で突撃したが、気づけば風鳴を思いっきり突き飛ばし、樹木が身体を貫いています


百瀬「あの怖い敵にこうげきー! いけー!!」


ゴシュジンサマ「せっかく助け舟を出してあげたっていうのに、やっぱり殺人鬼は殺人鬼だったね。見てるかい?稲生くん。敵には容赦をしないってことは、風鳴くんを味方としてもう見ていないってことだ」


ゴシュジンサマ「怖いよなあ。僕にあんな強烈な打撃、受けれる気がしないよ。化物は化物。敵は敵。ってことだね。化物が処理されたら僕も腹をくくるしかなさそうだ」


百瀬「どうして! なんでこっちに当たらないの!?」

元木 「安心しろ、ベカ!ま、大したことはないだろうがな」


ゴシュジンサマ「おっと。こっちのせいにするのはやめてくれないか。鉄柵がなくなったから君が当面の脅威に怯えただけじゃないか。安全な方に逃げてきてまでよくもまあそんなことが言えたものだね」


ゴシュジンサマ「風の妖精さんよ。明確に攻撃をしてくるのは誰かな?君に攻撃をしてくるのは僕の隣にいるこの女だけじゃないか。本当に和を乱しているのはこいつじゃないのか?」


百瀬「は? あんたが敵でしょ?! 敵を倒して帰るんだから」

稲生 「……違う、違う、違う……!全部、闇の、せい……。みんなの、本心じゃ……うぁぁ……」


ゴシュジンサマ「だって僕の方に来たんだよ?自分は裏切りましたって言ってるようなものじゃないか。現に、元木くんがフォローをしなければいけない事態になっているわけだ。僕がこうやって喋っている間にも、彼女は君に対する攻撃手段を必死で練っているんだ。怖いよなぁ?」


風鳴「ッ、ゲホッ、たぁ……っ。やろー……さっきからきいてりゃ……なんもおかしくねぇだろ」


ゴシュジンサマ「そうだよな。敵認定されてるんだからね。羅刹は滅されるべきだから」


風鳴 「おまえがてきで!おれはえたいのしれないばけものなら!そうなってもおかしくねーんだろ!それでもしなかったのがこいつらだ、ばかにすんな!」


ゴシュジンサマ「そう。確かにそうだ。なら僕の保身のために先に消えてくれよ。僕は死にたくない。君は死んでもいいと思っている。そうだろう?少しでも長く僕は生きていたいんだ」


風鳴「ごめんだね……おれもおれのほしんのためとこいつらのほしんのために、いきてやらぁ!――つーかこれもどせ!なんでこんなちんちくりんになってんだ!!」」


ゴシュジンサマ「怖い怖い。僕が先に死んだら次に消されるのは風鳴、お前だ。化物に安心して暮らせる場所なんてないんだよ」


ゴシュジンサマ「そもそも、僕は”何もしていない”。嘘偽りがないこの空間で擬態していたのは君の方なんじゃないのかい?あんなイケメンオーラ出しても姿までは詐れないよ」


ゴシュジンサマ「もともと、君がこの脅威を滅そうとしただけじゃないのか?僕は自分の保身のために鉄柵を置いただけだ。それも壊したのは風鳴くん。君じゃないか」


風鳴「しるかよ!おれだってああなっていったからそううけいれてんだ。ほろぼすんじゃなくてのりこえんだ、まちがえんな!」


▶稲生 セージ リェチーチ[リストーロ・柳浪・裂帛・レタブリスマン] 花園風鳴稲生

 36回復

▶タイムカード セージ ヒール[神籟・リストーロ]花園風鳴稲生

 26回復

▶タイムカード セージ リェチーチ[リストーロ・柳浪・裂帛・レタブリスマン] 花園稲生百瀬


稲生 「……違う、全部、闇のせい、そう、だから、私は、私はまだ……まだ、信じる……信じたい……」


ゴシュジンサマ「人のせいにしないで運命を受け入れる化物と、濡れ衣を着せてでも仲間を暗殺しようとする味方。どっちを信じるんだ?化物を信じていいのか?」


ゴシュジンサマ「闇のせいにすれば味方を、仲間を殺しても責任も感じてないんだよ?逃げの空気さえ作ってしまえば許してもらえると思ってるんだ。また仲間を殺そうとしているのは誰だ?少なくとも僕ではないよね?僕はただここで立っているだけだ」


元木 「必要ないだろうが、慈悲をくれてやる、ルヒ!」

風鳴「お?っしゃー、さんきゅー。ここまでなおってももとにはもどんねーのか」


▶ゴシュジンサマ 保身の脱出(シーンから退場する)


ゴシュジンサマ「僕は死にたくないんだ。そこの化物羅刹とよろしくやっておいてくれ」

風鳴「いいぜ、おれもみきわめてや……はぁ!?おい!!」


▶ゴシュジンサマが消えていくのと同時に、青い草原に空間が切り替わっていきます。風鳴の身体から展開している身体が悪鬼羅刹として登録され、よりイキイキとしはじめます


風鳴「ここは……」

元木「手品も退屈してきたな、さっさとおわらせてくれんか?」


▶元木 ナズーリン 厚い薄い本 購入

▶百瀬 空間把握で判定

 成功

▶稲生 にゃーん[柳浪・裂帛・レタブリスマン]

 17回復


百瀬「うーん……? なんかすっごくはやてさんの空間って感じがするー」

元木「うん?なんだ?終わったのか?では帰るか、ハヤテ」

風鳴「……どうも、そーはいかねーみてーだ」

元木「どういうことだ?敵はもういない、終わっただろう」

風鳴 「あのやろーがなんかしてったみたいでな。このくうかんはおれにちかいかんじになってるきがすんだ」

元木「ハヤテとこの空間を引き離さなければ、おわらんということか?大したことはなさそうだな」

風鳴「そーなんだろーが、どうしたもんか」


▶風鳴 石 投擲判定 百瀬

 成功 3+60ダメージ[パッシブ:ケモノマックススピード(物理追加ダメージ+60)][元木:生命バリア]

▶風鳴の意思に反して石は高速で突撃し、身体を抉るよ。それと同時に身体に展開しているものも動き始めます


風鳴 「……!だめか、うけながせともか!」


▶獣腕 通常攻撃(7d7)風鳴

 33ダメージ

▶蛇腸 溶解液(風鳴含全体に6d4物理)

 16ダメージ

▶喉槌 通常攻撃(8d8)

▶百瀬 戦闘回避

 成功

▶獣顔 通常攻撃(9d7)

▶百瀬 戦闘回避

 成功[人間振り直し]

▶足口 全体に食いちぎり(魔法7d5)

 21ダメージ[風鳴:厚い薄い本][百瀬:蚊雷 薄い本[軽減の知識]]

▶チームワーク 元木

 ストック1獲得

▶風鳴 致命傷判定

 成功 ストック消費


元木「ほう、なるほど、そういう仕掛けか。どうするハヤテ?答えを出すのは簡単だぞ」

風鳴「どう、もこうも、ねーよ……。うらみっこは、なしだからな……ただ……」

風鳴「どうせしぬんなら、やしゃのほうが、おまえらにちかかった、のにな……」


▶身体の周りに展開していたものが全て消えていき、風鳴の意識を失ったのと同時に金色の光が出て空間が崩れ落ちていきます


元木「……ふん。どうとでもなる。トモカ、起きてるだろう、レン、ソ……イナオ。手を貸せ」

風鳴「…………」

元木「これでいい、たかが一度死んだ程度――どうということはないな」

花園「ぐ、毒か……。厄介だったな……」

元木「フン、しばらく寝ていたい気持ちは汲んでやりたいが、空間が持たん……。帰還するぞ」

花園 「あー……終わってる、のか?」

風鳴「――うぅっ、ってぇ……。いきて……?あー、くそ。これでももどってねーんだな……かえらねーと……」

元木「自分の弱点が一つ知れたな。次に活かせ」


――光綿市 光綿支部紅葉――


帯刀「ところでぇ~、瀬川さん。私に似てるってどういうことですかぁ?」

瀬川「いや、昔を思い出してね。帯刀くんの闇は自己犠牲を強いるものだったな、と」

帯刀「またまた~。私は私の為にやってるんですよ?」

瀬川「今日はまともみたいだけど……。その、もうソウルジェムを飲み込むのはやめないか……?」

帯刀「――ダメですよ。そうしないと、ここ全滅しちゃいます」

瀬川「いや……。帯刀くんがいいならいいんだが……。僕は日に日におかしくなる帯刀くんを見てるのが辛いよ」

帯刀「私は私……、ですから。ね?」


▶花園と元木、それに風鳴が悪鬼から戻ってきます


花園「うぐぐ……。戦闘の記憶が全く無い……何が起きてたんだ……」

風鳴「――すっげぇぐったりする……。こっちにもどってもだめか……」

風鳴 「いのちはなぁ……」

元木「ぃや……、ヤバイだろ……」

瀬川「おかえり。風鳴くんは大丈夫だったのかい?」

花園「気がついたら終わってたんだよな……どんな感じだったかは確認もしたくねえけど」

瀬川「そうか……。生き残りは花園くんと元木くん。それにハコベくんのように拾ってきた幼女か。戦力ダウンが著しいね……」

風鳴 「まぁ、みそぎってのをうけたってことだろ……。うらみっこなしだ、まわってきたつけははらったぜ……」

帯刀「よくこれまで全員無事だったんです。一人や二人は覚悟するって言ったのは瀬川さんですよ」

瀬川「うむ……。そう、だね……」


百瀬「まってまって! わたしももどってこれたよ!」

稲生「違う……。あれは、裏切り、じゃない……。全部、闇のせい……うぅ……」


▶後から百瀬と稲生が瀬川にすりつくように戻ってきますね


瀬川「そうか。犠牲は風鳴くんだけか。フェアトレードにしても戦力低下が痛いね……」

花園「おおお……。やめてくれよ……気を失ってる間に皆死んでたとか気が気じゃねーぞ……」

元木 「あー……、いやー……。俺記憶ないんで確かなことは言えないんすけどー……。多分その……、そいつがー」

風鳴「なー……、おっさん。じぶんをしる、ってなんだろうな。というかきづいてないのかまじか?しにかけてるんだがよ……」

花園 「うん?――まさか、そっちのちっさくなったのが風鳴か?」

瀬川「――?少し、いいかなお嬢さん」

風鳴「ウェッ」


▶風鳴の羽根を触り、丁寧に見ます


瀬川「風鳴くんなのか……!?刻印はごまかせるものじゃないからなぁ……。まあ、妖精だしそういうこともあるか……?」

元木「まーそのー……?俺は記憶ないから曖昧なんすけど……、もっとひどかったけど最終的にこうなったっていうか……。――まぁ記憶ないんすけどね」

風鳴「なぜかようせいっぽくなったかざなりはやてほんにんだぜ……。もどらねぇんだが、どうにかなんのかこれ……?」

瀬川「僕はずっと疑問だったんだ。妖精は本質の概念を正しく受け取った権化だと説明を受けた。風の概念を受け取っているならどうして、植物と関わりがないんだって」

花園「俺的にはちっさくなったぐらいしか違いが分からねえが……。まあ、五体満足で生きてるなら何の問題もないか」

風鳴「8わりぐらいきめらみてーにされてたからな……。よけいなもんがそぎおちてるだけまし……んだって?」

瀬川「本来妖精は属性、というより自然から出来た概念に支配される。風の妖精ってのは本来ありえなくって、雷や虎、酸なども淆じるはずなんだ」

瀬川「木行の妖精の、風メインになるはずなんだ……。君は一体……何の妖精なんだ……?」

花園「あー、『そういう妖精』、じゃねーのか?」

風鳴「――いや、むずかしいはなしはわからねぇし、そもそもおれもわかってねーんだよ。たぶんそうなんだろう、であっただけで……。あんとき1ばんじぶんのなかにはいってきたのがかぜだったんだよ。だから、じぶんがなにかなんてしらないがただしいんだよ。おれは」

瀬川「そうか……。それはすまなかった。おねーさんに確認取ってみるよ。今日は疲れただろう?食材が余ってるんだ。腐らせる前に全部食べていってくれ」

元木 「瀬川さん今日はいつもの『ようこそ』ってやらないんすか……?」

稲生 「……私が、調理、しますから……。なにか、食べたい、ものが、あれば……言って、ください……」

帯刀「瀬川さんは今心が弱っててそれどころじゃない感じなんだって。代わりに私がやるね。ようこそ紅葉へ。私、帯刀は新たな仲間を心から歓迎するよ。仲間が増えるのは嬉しいよね」

風鳴「きをつかってもらってわるいな。えたいのしれないやつだ、どうおもおうとまちがいじゃねぇから、きにしねーでくれよな。――わるかったな、ごしゅじん」

瀬川「あはは……。大丈夫だよ。さあ、歓迎会をしよう」

「不思議な魅力」「涙が止まらない」 “死んだ息子の新たな世界線が熱い”

新たな死人供養の形、メタ認知と昭和が入り混じった独特の異世界文体の魅力とは?

山登りの最中に誤って滑落、気づけばそこは中世的な異世界……!?なんていう何処にでもあるような、異世界転生。歌謡曲と奴隷、スライムとジュリアナが共存している独特の世界観が「ありがちだけどなかった」「倫理的にいいのか?」と物議を醸しています。作者は結月みこと(@~~~~)さん。

今回はそんな、「モテなくて最底辺だった俺が転生してほのぼのもふもふ奴隷を拾ってハッピーのんびりライフ」について何が物議を醸しているのか?や、作者さんの意図を忌憚なくアレコレ聞いてきました!


 小説サイトで読む


「小説を書くつもりなんてなかった」理由


―――― よろしくおねがいします。早速ですが、「モテなくて最底辺だった俺が転生してほのぼのもふもふ奴隷を拾ってハッピーのんびりライフ」(通称ほも奴隷:5chやツイッターなどでの略称)を書こうと思ったきっかけについて教えて下さい


結月みこと先生(以下敬称略):そもそもこれは、息子が書いていたシナリオのプロットがパソコンに残っていたので代わりに仕上げただけなんです。こんなに反響があるとは思っていませんでした。主人公のコレスエという名前も、本名です。


―――― やはり、噂通り息子さんはお亡くなりになられているんですか?


結月みこと:はい。息子は去年の1月に登山中に事故で亡くなりました。主人公のコレスエという名前も本名です。


―――― あの独特な文章や世界観も息子さんが?


結月みこと:そもそも、息子は携帯で何か女の子のテレビをずっと見ていました。(編注:Vtuberのことだと思われる)その女の子と一緒に冒険をする夢を、私がなんとか形にしてあげたかったんです。所々わからない単語や要素は検索はしましたが、私が書きやすいように私がわかる世界の話を混ぜたのがそもそものきっかけなんです。息子が今を生きた証を、何でもいいから形に残したくって


―――― なるほど。小説を書くのは息子さんの為だったんですね


結月みこと:はい。小説を書く、というのは副次的なもので形にできるなら何でも良かったんです。小説を書くつもりもありませんでした


朱音「ふーん……。人気なんだ。お母さんの小説。あんな意味分かんないのに。お兄ちゃん……」


――光綿市 光綿支部紅葉――


帯刀「ご主人様、どうですか?渾身の出来ですよこれ!!!」


▶帯刀は風鳴にゴスロリを着せて見せつけてますね。とても良く似合っています


風鳴「今まで以上に似合っちまうようになったからって、あんま遊ばねーでくれよな。丸一日掛けて、ようやく調子戻ってきたんだぜ」

ハコベ「かわいいです……!」

瀬川「露出も少ないし、いいんじゃないかな……。うん」

風鳴「おっさんの基準はそこだけなのかよ。――まぁ、昨日はほとんど外で補給させてもらってたんだ、その分はちゃんと働くぜ。もうちょい経てば見た目も伸ばせる、それなら働いててもおかしくねーだろ」

帯刀「まあまあ。男の子の線の細さもいいですけど、女の子のイカ腹も可愛くて捌きたくなっちゃいますよね。それに、ロリーズはこれだけど私はもうちょっと肌の見えるものをチョイスしてあげますよ。ご主人様の為に」

帯刀「ということで稲生ちゃんいらっしゃい」

稲生 「な、なんでそこで、私なんですか……まぁ……ここで働いてる以上、着ますけど……」


▶帯刀が引きずって着替えさせて戻ってきた稲生は、マスクに胸元がバッサリ開いたパーカーに下に、ルームウェアパンツを着ていますね。パーカーが大きいのかダボダボで、何も履いてないように見えます


稲生「えっ……あの、ちょっと……。ああいう感じの服じゃ、ないんですか……?うぅ、なんか、落ち着かない……」

帯刀「ご主人様こういうオタクのちょっとHな生主配信みたいなコス好きですよね?この間見てたじゃないですか」

瀬川「あれはハコベちゃんの新衣装で……。うーん、目のやり場が微妙にない……」

浅倉「おっはよーございまーす。コロナで自粛自粛で疲れたんで籠もらせてくださーい」

来玖「おはようごっざいまーっす」

花園「朝から元気だな……あーねみー……カフェモカ一つくれ……」

元木「っす……。今日は二段構えな感じっすか……風鳴さんが そうなってくれたのは不幸中の幸いといったところっすよね……」

風鳴「店内だと飛んで回るわけにもいかねーし、慣れるまでの辛抱だな……。――よー、らっしゃい。朝からよくもまぁ来るもんだ」

ハコベ「いらっしゃいませー」

稲生「い、いらっしゃい、ませ……。あまり、こっちは見ずに……お席に、どうぞ……」

帯刀「なるほど。――もう大きいパーカーないのでいらないですよね?ご主人様のTシャツしかないけど着てね」


▶浅倉を引きずっていくよ


浅倉「ぐぇ……出会い頭にいきなりやめてくださいよ!助けてー!無視しないでー!」

花園「急ぎの仕事が今朝やっと終わってな……。仮眠取ってたらこんな時間で妹にも怒られたぞ……あとなんか腹に入れるモンも頼む……」

風鳴「あんだよ、いらねぇ心配掛けちまってたか?気にする理由は1個もねーよ」

元木「心配じゃなくて……、狭い需要向けの光景を見なくて済むってことっすよ……」

風鳴「あー……。あれは確かにどうかしてる格好だったな。男用のもうちょい格好がつく衣装も欲しかったもんだ。ほい、軽食のサンドイッチセットお待ち」

花園 「さんきゅー……いっただきま~す」

瀬川「それはいいが……。来玖くん。百瀬くんの様子はどうだい?この間から様子がおかしくて無理はさせれないが」

来玖「さあ……、最近部屋にこもりっぱなしみたいですし。なんかウキウキした声聞こえてくるんで、悪いことではないんじゃないですかね」

瀬川「そうか……。帯刀くんと同類にはなってほしくないんだがなぁ」

帯刀「ご主人様ぁ~?こんなご主人様ピンポイント性癖ロケットノズル流しそうめんコスをかわいいかわいい女の子と犯罪ロリに着せておいてなぁに選り好みしてるんですか!ほら!!」


▶帯刀は彼シャツに短いスパッツを着せた浅倉を引きずりながら自分も胸を張ってアピールしていますね


元木「難しい日本語っすね……。意味はなんとなく通じるっすけど……」

花園 「瀬川さん、いい加減この頭のやべー女どうにかしないと人逃げますって」

浅倉「ちょ、ヤダ押さないでって!――何見てるんですか?……やっぱ好きなんですか。逮捕されればいいのに……」

瀬川「いや、すまない……。僕の好みはもっとこう、清楚で上品な感じのだな……」

浅倉「好みなんて聞いてないです。というか何でこの人放置なんですか、他にも被害者数人いるのに」

風鳴「いやそこで言う言葉はそれなのか……?」

瀬川「まあまあ。帯刀くんも悪気があるわけじゃないんだ」

花園「悪気がねーからタチが悪いんだよなあ……」

稲生「なら……、もっと、露出の少ない制服……制服?……ないんですか……?」

浅倉「そんな誤ったら許してあげなきゃいけないみたいな幼稚園児しか守らないルールでいいんですか、いや絶対に良くない……」

花園「悪気がないって言えば聞こえは良いですがね、逆に言えば悪いとなんてこれっぽっちも思ってねーってことですよ」


▶マスクをした四季が入ってくるよ。この間より少し縮んだように感じます


四季「しょうねーん?そうかそうか……結婚前の余所行きモードが好きだったんだね。へぇーほーん……。なら今日はそういう感じで行くわ」

元木 「……瀬川さんモテるっすね」

四季「――――――――では、皆さんこちらをご覧くださいな。これは現在の東京の被害者地図です。これは現在のコロナウイルスの被害による疑心暗鬼の増加で発生し、殉職をした夜叉の配置図です」

来玖「事後」


▶さらっと態度を変え、清楚な雰囲気を出しつつ地図を広げます。世田谷を中心に赤バツが30個近くありますね


帯刀「こういう女の子が好きだったんですか?女の子に幻想持ちすぎですよご主人様」

瀬川「いいじゃないか……。現実に中高生の頃に白ワンピで距離感近い清楚な年上のおねーさんとか……、仕方ないんだ……」

花園「紅葉の知り合いに良い感じの女の人いな…………。――あー、いや、いないのか」

瀬川「帯刀くんもかわいいところもあるんだよ。最近は滅多に出してくれないけどね」

元木 「あのウイルスほんとに各所で被害だしやがって……で?なんすか……?田舎住まいの俺らにその穴埋めに行って殉職してこいってことっすか?」

四季「違いますわ。現状だと非常事態宣言までに戦力は擦り切れてしまいます。あなた達には概念の追加付与をしてもらいたいのです」

浅倉「概念の追加付与?」

稲生 「東京に……、行かされる、わけでは、ない……?」

四季「ええ。そこの帯刀さんも取得している概念で、『寺生まれ』というのを取得してもらいます。戦力をいたずらに消費するのではなく、ミームを取得することで概念上の強化を図ります」

帯刀「まあお寺の生まれだったからねー。正しく『寺生まれのTさん』ですよ私」

稲生「お寺……。私、神社生まれ、だけど……そういうのは、大丈夫、なのかな……?」

元木「俺らの強化ってことっすか……?それとその地図の赤いバツ達となにか関係あるんすか……?」

花園 「概念の追加付与ってことだから『だったことにする』か『寺での修行』でもするってことか?」

四季「ええ。あなた達に取得してもらうのは『寺生まれ』ですが、Tさんではないです。それだと夜叉がた行の名字しか生き残らないじゃないですか。あなた達に付与するのは、『寺生まれ』コピペの語り手です」

浅倉「うわ、『寺生まれ』コピペの語り手って言われるとすごくダサい……」

風鳴「……さっぱりだな。こういう時、トモカとかがいりゃなんとなくわかったような雰囲気になるんだが」

四季「あなた達には敢えて曰く付きの土地に言って肝試しという名目で神様に対して不信心を働いてもらい、危険な目に遭ってもらいます。夜叉なら祟り程度で死にはしないでしょう。どうしようもなくなった時に帯刀さんに助けてもらい、それを5chやtwitterに流布することで寺生まれのTさんコピペを再強調させ、正義の味方がいる、ということを一般人に強く刻みつけさせます」

元木 「なるほど……。なんとなくそうじゃないかとは思ってたっすけど……そういうことっすか」

花園「はー、その『正義の味方』の概念とやらに俺達が割り込むってか?」

来玖「あえて何かを起こすのは、こっちも語られる側になるのでは?」

四季「オールマイトの『私が来た!』ではないですが、このご時世。人々は英雄を求めています。実際問題、英雄などは結果論でしかありませんが、英雄に接触したものも、英雄の属性がつきます」

四季「英雄の存在を身近に感じれた人間、というのもまた羨望の的であり本物の英雄と同じだけの象徴的意味合いを持ちます。英雄を分析する為に分析されるのは、英雄ではなく助けられた対象だからです」

四季「『「寺生まれのTさん」に助けられた一般人』という存在を多範囲に広げることで、悪鬼概念上に『寺生まれのTさん』が自然発生し、現象として『寺生まれのTさん』は事態の解決を図ってくれるでしょう。この現象を夜叉の味方として使い、耐えれば勝てる、という実績を作ります」

風鳴 「なるほど、俺らを餌に希望を仕立て上げるってわけか。ここだけじゃなくあちこちでやってりゃ、それだけこの国の広い範囲でそれを補強も出来るわけだしな」

花園「人助けとか緊急時の援軍にバフがかかるってことか」

元木「帯刀さんが増えるんすね……。あちこちで……。――そりゃ大変だ」

瀬川「三国志で関羽を倒したってだけでピックアップされる呂蒙にくっついてる鄧当みたいなものか。難しいな」

花園「英雄について回るだけで英雄ってのはまた、パワーレベリングみてーだなあ……。ん、ごちそうさまでした、っと」

四季「立場的に絶妙にモブの実力である、光綿支部紅葉が相応しいと本部からの命令がありました。拒否権はありません」

浅倉「本部命令って聞くと危なそうな気がすっごいんだけど。というかいきなり拉致せず説明してる時点で怪しい感じがしてきた」

元木「なんせ、何とかなる算段とは言え、神に喧嘩を売りに行くわけっすよね……?」

帯刀「個人的に修行に行かせてる十六夜くん、いる?その感じだと人手が必要みたいだけど」

花園「ずっと修行してる気がするけど大丈夫なのか?頭が帯刀さんしてねーよな?」

帯刀「大丈夫大丈夫。私に真っ二つにされて再生する訓練で今十七分割されて四くらいにはなってるんじゃないかな」

四季「いえ。5人ほどの集団がいれば問題ないので、特に緊急招集は必要ありません。場所は禁足地です」

来玖「いっそのこと誰か5分割されてみたら、それで人では足りるんじゃ……?」

元木「ちょっと何言ってるかわかんなかったんすけど……。帯刀さんが強いのはちゃんと理由があるってことはわかったっす……」

四季「禁足地に入ったという事実は必要ですが、禁足地の場所については秘匿とします。セグメントバスで移動し、結果だけを求めます。禁足地に入った愚か者、というレッテルが必要で、実際の名前を明文化する必要はないですからね」

瀬川「――わかった。最近こちらの戦力も摩耗されているが、何とか本部の期待は応えよう。おねーさん、ありがとうございます」

四季「いいのよ。セグメント、借りるわね」

稲生「強くなる、ためには……、仕方ない、ことなのだろうけど……。すごく、気が、引ける……」

花園「要は神様相手に喧嘩を売って援軍到着まで耐え抜け、ってことでいいのか?」

元木「んじゃ……異空間バス旅行に行ってくるっすか……。流石に入ったってだけで襲い掛かってくるほど神様は短気じゃあないっすよね……、現地でなにかするんすか?」

風鳴「逃げ回って死ななきゃいい、って捉えりゃやることは決まりやすいな」

帯刀「倒しちゃっても構わないんですよ」

浅倉「はーじゃあ私達は行くしか無いのかー。――行く前に着替えてきますね、またこの間みたいにこんな服装でまちなかに降ろされたらたまらない……」

四季「じゃあ行こうか」


▶四季は着替えようとする浅倉と風鳴を抱えてバスに乗り込みました


浅倉「ちょっとまって!2,3分もあれば着替えられるのに!なんで、それくらいも待ってくれないの!なんでー!」

風鳴「ぉお?わざわざ抱える必要あんのか?」

帯刀「毎回毎回パンチラサービスするのって大変ですよね。ズボンの隙間から見えるのってかなりフェチ度高いですよこれは」

瀬川「ああ……うん。まあ、そうだね……。頑張ってくれ……」

花園「見えたところで1ミリも興奮できねーどころかいつぞやの冤罪で身が竦むからやめてくれ……」

元木「捕まりやすい幼児体系は大変だな……、ふっ」

稲生「ズボンか……、スカートだけ、穿いてきます……」


瀬川「願わくば、道明寺や悲鳴嶼みたいに外部的な追加バフを手に入れてほしい……。存続の為、お互いのために……」


――セグメバス――


四季「いやー猫被るの久々だったから緊張したわ。どう?かわいい深窓の御令嬢感出てたでしょ?」

セグメ「あんさん昔からそういうのは得意だったからなぁ。よくまあ結婚できたもんやで」

来玖 「ここもまあ乗り慣れるほどになってしまって」

風鳴「乗ってる間が退屈なのがな。何か軽く作るか」

浅倉「まともな服で乗った記憶がないから、毎回乗るたびにトラウマがえぐられそう」

花園「紅葉の人間に『かわいい深窓の令嬢』とやらがいるとは思えねーけどな……」

四季「いるいる。和歌山とかに。ま、ざっくりと説明したけど……。今回に限っては本部命令だし私も失敗出来ないのよ。雑な理解だと失敗のリスクがあるから、ちゃんと説明を聞いてちょうだいね」

四季「そもそも、今回の作戦。意味、わかった?わからないのは愚じゃないけど、隠すのはやめてね」

花園 「あー、『神様怒らせて祟りを乗り越えてバフゲットやったぜ』?」

稲生「…………実は、あんまり、よく……。ごめんなさい……」

元木「さっきも聞いたっすけど、着いた瞬間ぶん殴られるってわけじゃあないんすよね……?」

四季「ええ。寺生まれのTさんコピペは丁寧な導入が必要だから、急にってのはないわ」

浅倉「なんか夜叉にとって都合のいいお助けキャラを生み出すみたいな感じじゃないの」

四季「そうよ。でも、お助けキャラがいる前提で動いちゃダメなの。絶対に不運や自業自得でピンチになっている時に、助けてもらうっていう実績が必要なわけ」

浅倉 「つまり私達は神様のちょっかい出した挙げ句、不運や自業自得でピンチになるってことですか」

元木「……なるほど、それだと当てはまる人が多数になるからいい感じっすもんね」

花園「助けて貰うにも全力で抗わないと意味がねーってことか……」

四季「だから、”バッドエンドが予め用意されている”っていうのは大事なの。事前にバッドエンドを作っておいたわ。これを見て」


▶四季はスマホを取り出し、机に置きます。男が映っていますね


「くそっ……くそくそくそっ……!何が異世界転生できるだ!あのアマ!こんなよくわかんねー森に連れて来やがって!」


▶男がスマホのアプリで実況をしているようですね。森を一人で歩いているようです


四季「夜叉の技術を悪用しようとしたなり損ないよ。今禁足地に一人で入ってもらっているわ」

元木「イメージムービーじゃなくて、リアルタイム配信っすか……」

花園「Dクラスみてーな扱いだな……何しようとしたんだ?」

四季「催眠アプリを概念で開発しようとしていたのよ。そんなことをされるとこの世は終わりよ終わり」

元木「ふんっ、催眠?ありえないな……」

来玖 「あー、雑にそういう知識あるから割と何でも信じ込ませられるのか……」

花園「自己催眠とかできればいいんだが、そういう目的じゃあなさそうだな……」


「ほも奴隷が事実だぁ……?適当言うのも大概にしろよな……あれが終わったら俺専用の肉奴隷にしてやる……。JCの癖にちょっとばかり力があるからってよ……くそっ」


元木「……すごいっすね。四季さん」

四季「人妻に何言ってんだか。――とりあえずこいつには死んでもらうんだけど、ちゃんと映像を見て対策を練っておきなさい」

花園 「けっ、死んで当然のクズってところか。罪悪感は少なくて済みそうだな」


「これか……。この社を掘り起こして崖から落とせばいいんだな?コレスエの死因と一緒だし、まあ概念で再現してるようなもんか。こんな単純労働させやがってよ」


浅倉「私あんまりグロは得意じゃないんだけど」

元木「貴重なスナッフビデオっすね……。観たくなくても観ろよ、同じになりたくねぇならな……」

四季「まあしばらく掘ってるだけだろうし、さっきの説明の続きをするわ。『寺生まれのTさん』ってのはもともと2chで洒落怖に対するカウンタースペルとして生まれた存在よ。怖いものに対して人間は救いを求めてたわけ」

四季「言い方を変えればどうしようもない怪異に対して無条件で勝てる、助けてくれる、負けない存在なの。メアリー・スーと似たようなものだけど、唯一の違いは当事者にとっては英雄そのものってこと」

四季「会えれば自分は助かる、というのを読者の脳に刻んでくれるわけだからね」

花園「機械仕掛けの神様を作ろうってか」

元木「無茶苦茶な理屈と力で何とでもなるっすからね、悪霊だろうがウイルスだろうがなんとでもしてくれる……、すか」

四季「そういうこと。類型で、取り敢えずビュティぶちこんでおけばツッコミが成立するというのと同じで自分たちの概念に換装をするのよ」


「チッ……やってられっかよこんなの」


▶男はスコップで社を叩いていますね


浅倉「うわーいかにも罰当たりっぽいことしてる……」

元木「……で、目的はわかったす……。現地に着いたらコイツと同じことをすれば、いいんすか……?」

稲生「……すごく、罰当たり。お母さんと、お父さんに、知られたら……叱られる……。やだな……」

四季「いえ、これはバッドエンドとして先に流布するわ。ツイッターアカウントを新設して、ハンディカメラの画像を切り抜いて実況として上げ、インフルエンサーにRTを依頼して情報を回すの」

四季「ほら」


▶そういってタブレットを出し、ツイッターアカウントを出します


花園「ああ、怪談の元を作らねーとTさんが出せねえってことか」

四季「そういうこと。今はRT50くらいだけど、死ぬ瞬間をカメラが捉えれば問題ないわ」

元木「そうっすね……。生きてる人間誰だって死ぬ瞬間は興味があるはずっすよ……」


「はぁ……はぁ……。で?こっからTwitchに切り替えな。なんでこんな面倒なことするんだ?ニコ生じゃあるまいし」


風鳴「その上で俺らは助けが来るってことは、頭に置かずにやらなきゃいけないと。いわば愉快犯みてーな感じか」

四季「そうね。ここからの映像は世界中に記録として残るからそれを念頭に置いて見ること」

来玖 「愉快犯って言うならやっぱ僕らもカメラとか持ってったほうが良いんですかね」

四季「ええ。ハンディカメラは用意してあるから、持っていってね」

花園「形だけは合わせた方がいいんだろうな……」

元木「……得意そうだな、任せるっすよ」

浅倉「そういうの野次馬っぽくでやだなー」


「よし。聞こえてるか?今から俺は”ほも奴隷”の異世界転生を実行する。これから俺も異世界ハーレムライフ、なんて思っちゃいねえが異世界に行く方法を実践してみる配信だ。見てるやつは今はいないだろうが、俺は今から伝説の1ページを刻むことになる」


元木「はっ、みてるよー、ってコメントしてやれよ」

花園「末路を知ってると素直に笑えねーな……」

四季「仕方ないわねえ。『異世界転生がリアルでもできると思ってるアホ発見』と」


「は??――まあいい。見とけ!コレスエとかいう催眠も凌辱もしないカスと違って、俺は女を侍らせて道具のように使って毎日女を抱くんだよ!!」


▶社を蹴り飛ばし、崖下に落とします


花園「いや、カスじゃねーか」


▶すると、急にカメラが見えなくなるほどの白い光に包まれます


「よっっしゃよしゃよしゃ!!!来たぞ来たぞ来たぞ!!!!!ハーレム第一希望のスケベ衣装の女神来やがれ!!!」


元木「ここから見どころだぞ、見とけよ浅倉……」

浅倉「見どころって……。もうちょっと違う言い方あるでしょ。死にたくないから見るけどさ……」


▶カメラにカツンと音がなり、カメラが倒れます


浅倉 「風?それとも動物でもいたのかな」

元木「下の方の脳味噌しか発達しなかったんだろ……」

風鳴「風じゃあねーだろうな。角度大丈夫かこれ」

花園「……なんつーか、催眠アプリを作る行動力があるんならもうちょっと色々できたんじゃねーのか、コレ」


「おい!!何だよ!!!やめろ!!!」


▶何か雑音が響きます


「えっ……」


▶その言葉を最後に、落ち葉しか映らなくなりました。カメラはずっと再生し、生放送を続けていますね


花園「このノイズが……神様の声ってところか?」

来玖「これが円環の理かあ」

四季「死んだわね。後は配信終了まで落ち葉しか映んないから一旦切るわ」


▶といってスマホを回収します


元木「肩透かしを食らった気分っすね……。捉えようによっては異世界転生が成功したようにも見えるっすね……」

風鳴「なるほどな、確かにこれじゃあ真偽は問えねぇ。後追いがいてもおかしくはねーってこったろ」

四季「そうね。ほも奴隷とかいう作品には申し訳ないことをしたわ。名前やばすぎるけど、作品に罪はないもの」

元木「んじゃぁ、俺たちはこれが本当にどうなったのかを検証しに行く行動力全振りのパリピ集団を演じればいいんすか……?なら主演はコレで」

来玖 「まあ、いいですけど、そっちほど野心満々に見せられませんよ」

四季「これからネット世界の自称知識人や便所の落書きの有象無象が有る事無い事吹聴し始めるわ。その盛り上がりがピークに達した頃、今日の深夜ね。ネット配信を実行するわ」

四季「それに、全員身元がわからないようにキャラクターや喋り方を意識して変えて頂戴。敢えて変えているのがバレれば、それはそれでサクラの疑いを勝手にかけて噂は更に伝播するしね」

花園「ってことなら、変装もした方がいいか」

四季「それは必要ないわ。あけすけに変装をするとヤラセ感が高まるから、ちょっとだけ変わる程度に意識するだけでいいの」

元木「よかったな、もう既にコスプレみたいな恰好でよ、くく」

風鳴「それを侍らせてる連中も大概な気はするが、まぁそこは大事じゃねーな。とりあえず口調は意識すりゃいいんだろ」

浅倉 「別人を演じるのも大事かもだけど、さっきの人結局最後、何されたんですかね」

花園「仕事の都合があるから極力分かるようにしたくねーんだよなあ」

稲生「喋り方、変え……、ぅ……。少しだけ……少しだけ……なら……うぅ……」

四季「顔出しするメインは浅倉ちゃん。あなただけよ」

浅倉「はっ?なんで!私の学校生活どうなるの!」

来玖「あーあ、主演は取られちゃった」

元木「野郎じゃ画面映えしないっすからね」

四季「なんか凄いオタク受けしそうな格好してるし、丁度いいわ。なんかのサークルで一緒に来たって体でお願いね」

元木「んじゃ、裏方役の俺らは帽子かなんか被って顔出さないようにしとけばいいんすね……。助かるっす……」

風鳴「賑やかしってのをやってりゃいいんだな」

稲生「よかった……。それなら、まだ……なんとか……」

浅倉 「あーそうか、もう始まってて最初の不運がコレなんだ……。ははっだからコレに耐えて、耐えて……うぅ……」

風鳴「マスクぐらいはすりゃいいんじゃねーか?それでも本来の顔の作りの良さは見えるだろ」

四季「ま、取り敢えずどういう感じで行くかは相談しといて。私はここでTwitter見ておくから」

花園「うっかり本名呼ばねーようにしとかねーとな」

浅倉 「はーーーーー。やるからには徹底的にやらないと、絶対にばれないように、バレないように……」

元木「キャラを変える……。難しいっすね……」

花園「俺はまあ、『レン』とかでいいだろ。皆もうっかり呼ばねーように決めとくなら決めといてくれよ」

風鳴「そういや名前を知られちゃ支障が出る方が多いんだな。なら俺は『はりー』、とかか。カザナリハヤテの間のリとハだ」

元木「完全に偽名にしたほうがいいならニックネームにしちゃったほうがいいっすかね……。俺の事は『深き暗闇の王』って呼んでもいいっすよ……」

来玖「オッケーたけちゃんね」

風鳴 「了解したぜ『もっきー』」

来玖「僕はまあ、コウでいいんじゃないですかね。呼ばれ慣れてるし」

元木「じゃあそれでいいぞ『ポンコツ』――なんだ……?決められないなら決めてやろうかヒス子」

浅倉「うるさいなぁ。……『マリア』とかでいいでしょ。これならDQNネームでいそうだし痛いハンネつけてるみたいにも見えるし」

花園「あんま喧嘩するんじゃねーぞ深き暗闇の王」

稲生 「…………私は……私、は……」

元木「主演女優だから一番呼ばれるだろうからもっと口のすわりのいい感じにしとけよな……。いいけどな、マリア……ね、ふん。」

浅倉 「うわ、虫酸が走った。やめてよね、気持ち悪い……」

来玖「虫さんとことこー」

稲生「……ぅ……。ごめん、なさい……決められ、ない……」

風鳴「……イナオイ。固まってるとこわりぃが考えすぎるものでもねぇ。シンプルに『ナオ』とかでいいんじゃねーか」

稲生「……ん……わかり、ました……。それに、します……、ごめんなさい……」

四季「じゃあ晩ごはん食べよっか。学生ちゃん達には私のうちに泊まるって連絡しといたから」

花園「んじゃ、これでいいか。『レン』、『マリア』、『ナオ』、『ハリー』、『コウ』、『深き暗闇の王』、ってことで」

元木「センスの違いがでてるな、ふふん」

来玖「まあすぐに磨けるもんでもないですしね」

花園「……一人だけ中……アホだと思われたくねーなら『モッキー』でも『タケ』でもいいぞ?」

元木「どうせ俺たちは配信する体で行くんす、だからソレっぽさが必要なんすよ……」

浅倉 「うっそ、まじでそれで行くの。センスが幼稚園児、良くて小学生じゃん」

風鳴「決まりだな。じゃあ俺も手伝うぜ、シキ」

四季「ほい。お、RTが5万行ってるね。やっぱ在宅増えると伸びが違うわ」


――時間経過――


▶深夜ですね。四季が優しく起こしてくれます


四季「おはようございま~す。現在、RTは20万行ってますね。トレンドにも入ってるしもちきりですよ」

元木「……あたりまえっすけど真夜中っすね……。順調っすね……」

浅倉 「事前準備が手厚すぎて泣きたい」

四季「取り敢えずこれ。いいとこのハンディカメラだから、死んでも守って頂戴。本部的にはあなた達よりこっちの映像のほうが大事だから」

元木「任されたっす……。いい画を期待してほしいっすね」

四季「とりあえず地上に降ろしてから、5分後に配信が自動で始まるわ。うまいこと雑談して犠牲者オーラを出してちょうだいね」

風鳴 「良くも悪くも1回こっきりだ。気ぃ締めていかねぇとな」

元木「冒頭は説明セリフからっすね……ちゃんとやれよメインヒロイン……」

浅倉「死にたくないけど今後の人生考えると憂鬱だなぁ……っと、いけないいけない。こんなテンションじゃ即バレだよね」

セグメ「お前ら!後ろの扉が開くで!死なない程度に殺されてこい!」


▶そう言った途端、バスのドアが開き、森に落とされるよ


来玖「いやそんなヘリから落とされるみたいな……って、本当に落とされてしまった……」

稲生「相変わらず、すごく雑……」

元木「スタート地点は森、いいじゃねっすか……。気持ちいれていけよ……」

風鳴「そんじゃ俺らも雰囲気変えてかねーとな。よろしく頼むぜマリア」

浅倉「こんなことで死にたくないからね。ちゃんとやるに決まってるじゃない」

元木「すぐ配信がはじまるっすよ……」


▶少し汚れましたが、ふかふかの土で無事でした。土を払い落として、元木はカメラを回し始めます


浅倉 「おっはじまった?……いぇーい!野次馬好きのクソツイッタラー共みてるー???今日は仲の良いフォロワーと最近話題の転生スポットにきたよー!えっなに?荒れそう?うるさい!神様がなんぼのもんじゃい!現代じゃフォロワーからの承認欲求が全てなんだよ!よ!」

浅倉「さて、さっきもちょろっといったけどマリアちゃんと一緒に神様んちにアポ無しで凸っちゃうお仲間はこっちらー! カメラに向かって名前だけどうぞ!目立つのはマリアちゃんだけでいいからね!」

来玖「まあこんなとこで目立とうとしても周り誰もいないしね。コウくんでーす。よろしく」

風鳴「ブフッ……何だー立派じゃ~んマリア~。はいはーい、私はハリー、よろしくね」

稲生_) 「――こほ、ん……。えっと、ナオ、です……。怖いけど、マリアさんが心配で着いてきました……、よろしく、おねがいしますね……」

元木「ンフハハハハハハ!例の動画、皆も観たのであろう?あんな映像ではどうなったのか考察が捗るだけだろうからな!今回はそれを実際に見せてやろうと思ってこうして来たわけだ。あんな三下と違ってこの深き暗闇の王がカメラに収めて貴様らに真実をみせてやろう!我は声だけだが覚えておくように!!ということでこのシモベ達でやっていくぞ!ンよろしく頼む!」

花園「レンだ。ケッケッケ、例のアホ、どうなったのか見てみてーよなあ!」


▶生放送では大量の野次馬とセクハラ、不謹慎厨っぽいコメントが高速で並んでいきます


花園「……いやー集まってみたらカワイコちゃん多くて俺も嬉しいってもんだ!ホントだったら俺が撮影する予定だったんだけどスカートの中撮影しようとしたら怒られちゃったんで没収されてまーす」

浅倉 「あーほら、こういうときにすぐ湧く不謹慎厨。きらいなんだよねー。自粛自粛のご時世なんだから楽しいことをこうやって公開してるだけ感謝してほしーよほんと。――さて、今日の目的地ってあっちだっけ。なんか古めでやばめのところだとかどうとか」

来玖 「いや集団でいるのにそんなことされちゃこっちもお縄でしょ。まあ、不謹慎かはともかく、実際気になってるのは事実だしね。こっちも、見てる人たちも多分そうでしょ」


▶浅倉 捜査で判定

 失敗


花園「安心しなって、何か出てきたら俺が守ってあげっからさー!」

浅倉「おっかしいーなー。未だ足跡とか残ってると思ったんだけど……」

元木「例の動画を観たのであれば、やることは明確だ、なんせその検証にきたのであるからな!ちなみに、ここがどこというのは秘密だ。裏ルートで調べた情報だ。公開はできんぞ」

稲生「……ねぇ、マリアさん、皆さん……。やっぱり帰ろう……?私、すごく嫌な予感がする……」

来玖「まーあまあナオちゃん大丈夫でしょ。あくまで僕ら、確認のために行くわけだからね。実際、映像の彼も行くまではなんにもなかったでしょ?」

浅倉「そうそう、ナオ先輩がびびりすぎなだけだよー。こんなの山でキャンプしたついでぐらいじゃん!」

来玖「まあ盛り上がっちゃってるのもいるけどねー」


▶風鳴 観察力で判定

 成功

▶スコップの引きずった跡のようなものがちょいちょい線でありますね


花園「ガチだったらやべーよなー、なろうみたいに異世界に転生したらウハウハじゃん。俺だったら例のアホより上手くやる自信あるね」

風鳴「ははーん。それはこっちだねーマリア。偉大な先達の拓いた道。それこそが進むべき道っしょ」

浅倉「えー!もう見つけたの!マリア見つけらんなかったのにすごーい!ハリーちゃん大好きー!」

風鳴「おいお……やだなー照れるって。まぁいい風吹いてきてるみたいだかんね、向かうとこ敵なーし!ってやつ?」

花園 「もし何もなかったらウチで飲み会でもすりゃーいーしなー」

稲生「……ううー……無茶なことだけは、しないでね……?」

元木「とりあえず、こんな木しかないような画面映えしないとこに居ても仕方がない、進軍するぞ!」

来玖「いや明らかお縄はまずいですって。まあでも飲みはともかく、ご飯くらいは食べる余裕ありそうっすよね」


▶コメントが大炎上していますね。コメントが読めない速さで流れていっているのだけわかります


浅倉「よし、ノリ悪いこと言ったコウ君先頭ね。頑張って道を切り開いてねー」

来玖「おーおー、こりゃ読めんぞ。安価とかできそうにないなこれ」

花園「投票とかねーの?誰映して欲しいとか聞いて見よーぜー」

浅倉「あーもう!何でそんな普通の生主っぽいことしてんの!早く行くよ!」

元木「なんだぁ?怖いのか?ンマリア?だが画面映えするのがお前しかおらんのでな、先に消えてもらっては困る。征け、ポンコツ」

来玖「お、いいよいいよ。結局気になってるのは一緒だしね」

花園 「へいへーい、んじゃ、れっつらごー」

来玖「んじゃちょっとカメラ借りるよ。先頭が持ってたほうが良いっしょ」

稲生「やだなぁ……怖いなぁ……あっ、待って、置いてかないでー……!」


▶崖の近くまで行くと、確かに蹴り倒されたはずの白い社が綺麗に建ってますね


花園「なーなー、例の蹴っ飛ばしてたやつ、これで合ってたっけー?」

来玖「お、見えた。これだよな例のやつ」

浅倉「すごーい、めっちゃきれいじゃん。やばい、これバエない?一枚とっとく?」

風鳴「普通にある。あれ本物?」

稲生 「え……あれ……?なんで……?倒されてたはずじゃ……?」

花園「あ、んじゃ、俺撮るから皆並んでー」

来玖「まーあまあ。仮に消えたらどうせみんなも一緒だって。変わらん変わらん」

元木「こんな社どこにでもあるだろう、類似品がいくつもあるのかもしれん、あの三下はハズレを引いたのかもしれんなぁ」

来玖「んー?と言っても歩いた時間そう変わんなかったと思うけどなあ。まあこんなとこあるならどれも一緒でしょ。これでも良いんじゃない?」

風鳴「神様の国だしね~。んじゃまー1枚行っとこうか」

浅倉「いえぇーい……徒歩できた!なんちって、へへ」

花園「はーい、んじゃ男は木の後ろ、女の子はその白いやつに片足かけてセクシーポーズいってみよーかー」

元木「だからレンはカメラ役から降ろされるのだ。先ずはその社を調べてみろ」

浅倉 「そういうノリが悪いところあるからカメラ役なんだよ。深くなんたらの王様さん?」

元木「まったく、我らが何のためにきたのか忘れたのか。まぁよかろう」

風鳴「あ、勝手に撮っちゃうね。ぴーす」

来玖 「記念撮影なら勝手だしな。ピース」


▶花園 仕事知識で判定

 成功

▶元木 鍵で判定

 失敗

▶開きません。よく見ると御札がぎっしり貼られているようですね。チャラ男は手際よくカメラに映るようにズッ友記念と書きますね。コメントはもう早すぎて読むのを諦めました


浅倉 「うっわーなにこれ、御札?これってマジなやつ?」

元木「やけに封がしてあるな。……くっ!この!我が力にひれ伏せ!」

花園「いいねーいいねーインスタ伸びちゃう奴だねーこの出来」

浅倉 「はーつまんない。もっと面白いものがあると思ってたのに」

元木「ところでシモベ共、スコップは持ってきているな?」

来玖「シャベルでしょ。逆にそっちは持ってるように見えないけど?」

元木「我はカメラ係だからな、そろそろ返せポンコツ」

元木 「そして掘れ」

来玖「おっと。はいはいどうぞ、カメラの王子様」

花園「わり、俺ちょっとトイレ行ってくるわー」

風鳴「いや男手でよろしく。コウー、カメラはこっちー」

浅倉「なんか掘るのもだるくない? 足のところスコップで小突いて壊しちゃえばはやいんじゃないの?」

稲生「そ、それはやめとこうよ……なんか変だけど、社は見つけられたんだし……帰ろ……?」

来玖「そりゃナイスアイデア。任せた」

元木「やめんか!小娘にこの深き暗闇の王の代わりが務まるか……!ほらいけ!」

浅倉「もーナオ先輩そんなにびびらなくても……あっ落ちた」


▶厨二が社を蹴り落とし、社が崖から崩れ落ち白い光が周りを包み込みます


浅倉「はーもうなんなの、こんな夜中にあんな眩しいの見たら目が潰れるじゃん……みんないる?1,2,3……5?えーっとら、コウくんが居ない……?」

元木「なに……?ポンコツ、どこだ?――崖から一緒に落ちたか?」

浅倉「いや、そんなことないっしょ!そこら辺でずっこけてるだけだよね?そうだよね?あれ、おかしいなぁ。コウくんどこー?かくれんぼしてる場合じゃないぞー?」

花園「いてて……何が起きたってんだ……?」

風鳴「まぶし……さっきの光は、カメラに……?コウが、いない?あいつがそういうイタズラするとは思わなかったね。したたかな奴」

稲生 「えっ……!?こ、コウさん、ふ、ふざけてる、だけですよね……?は、早く出てきてください……帰りますよ……?」

花園 「落ちてねーだけでその辺にいるんじゃねーか?」

元木「なるほどな、ポンコツらしい。相手にするなナオ。無視しておけばそのうち出てくる」


▶来玖 縄で判定[卒論]

 ファンブル

▶生命15ダメージ

▶祠を落とした崖下からうめき声のようなものが聞こえます


浅倉 「あちゃーもしかして一緒に落っこちた?なんか下から声聞こえるよ」

元木「間抜けなやつだ。降りてやるのは骨が折れるな。上がってくるのを待ってやろう」

花園「下か……どーすっかねえ」

浅倉「うーん、降りるの大変だし、レン君見に行ってくんない?ほら、この中で一番おっきいしさ」

花園「うーん、おっけー!女の子の頼みなら聞いちゃうもんねー!」

浅倉 「きゃーやっさしー!」

元木「勇姿は映しておいてやるぞ」


花園「流石にくれーなあ。明かり付けとくか」


▶チャラ男と厨二が崖下へゆっくりと降りると、御札塗れで首を吊っている青年がカメラに映ります。全身が縄に体重がかかっているらしく、かなりひどい絵面です。

 49ダメージ[来玖:生命バリア]


花園 「っ!おい!何やってんだ!?大丈夫か!?」

元木 「ぅん?どうした?――面白い画が撮れそうだな!行くぞ!」


▶舐めるように、青年を下から映した後、チャラ男は焦ったように青年を降ろそうとします


▶花園 剛力で判定

 成功


元木「お、おい!なにがどうなったんだ!説明しろ!なんだよこの札!おい!なんだよ!……降ろせ降ろせ!」


浅倉「えっなに?なにがあったの……私達も行くよ!ハリー、ナオ先輩をお願いね!」

稲生 「え……大声が聞こえましたが……。大丈夫ですか、何かあったんですか……!?」

風鳴「……了解。なにもない訳がね……ない。周りの警戒、気を抜かない!」


▶来玖を降ろしたよ


花園「うおらっ!大丈夫か!?」

浅倉 「急いで降りてきたけどどうしたのよ。えっコウ君大丈夫なの?」

元木「一応生きてるな……!どういう転び方をしたらそうなるんだ!なんだこの札は、ふざけてるのか!?」


稲生 「……だからやめとこうって…………?えっ……、何の音……?ぁ……ひっ、やだ、やめ……ひぁぁぁっ……!!」


浅倉「ほんと、冗談ならやめてよね……。――えっ、今のって……ナオ先輩?そんな、なんで!」

元木 「今度はなんだ!?おい!どうなっている!?」


▶一同が慌てて戻ると、胸を刺され倒れた稲生と、御札塗れになり返り血でびっしょりになりながら、稲生がいないと叫んでる風鳴だったよ

 69ダメージ[稲生:蚊雷]


風鳴「どこだ……!どこだ!なんで、ここにいない!?」

元木「なんだよ……、なにしてんだよ!?なにがあったんだよ!!」


▶カメラは手ブレが激しくなりながら血まみれでベッタリなゴスロリ少女と、倒れて息もしていなさそうな女性を映します


浅倉「えっなんで、ナオ先輩、血が、溢れて……と、止めなきゃ!」


風鳴「そうじゃ……ないだろ!なんで、こっちじゃない!どうして……っ、どこだ……、どこにいるんだぁっ!」


元木「ハリー!落ち着け!落ち着かんか!ハリー!ハリー!」

花園「クソが!何が起きてんだ!?」


▶そのうち、ゴスロリ少女は持っていたサバイバルナイフを喉元に当てます。顔は恐怖に歪んでおり、自分の意思じゃない様子ですね。そのまま、喉を貫き少女は倒れます

 84ダメージ[風鳴:スライド式携帯電話]


風鳴「!……ヒュッ……かえ、せ……よ……なかm……」


浅倉 「えっあっ、何で、自分で。は、ははっ夢でも見てるのかな……。そうだよね、そんなこといきなりするわけないもんね。さっきまであんなに仲良く喋ってたんだもん、ドッキリだよね」

元木「……ヤバイって……ヤバイってこれ!」

花園 「おい、しっかりしろ!落ち着け!」


▶カメラは喉が貫いた瞬間までバッチリ映っており、人形のように動かなくなった少女をバッチリと捉えています。コメントは相変わらず見えませんが、抜粋するとBANを心配していますね


浅倉「そうだ、警察呼ぼうよ。絶対何かいるって、警察呼んで捕まえてもらわなきゃ!」

元木「馬鹿か!?警察なんか来る前に祟り殺されちまうよ!!――レン!カメラ係したかったろ!ほら!」

花園 「あぁ!?今それどころじゃねーだろ!?おい!待て!」

元木 「お姫様しっかり守ってやれよな!もう俺は降りたからな!じゃあな!」

浅倉「ねえ!待ってよ!」


▶チャラ男に無理やりカメラ権が映ったあと、手ブレがひどいですがかろうじて厨二が一人で遠くへ走り出すのを捉えていました


元木「ん!?……ぅ、うぅわあああああああああああ」


▶見えなくなった森の奥から悲鳴が聞こえます


浅倉「ひっ……悲鳴が……、そんな……」

花園 「なんだよこれ!どうなってんだよ!?」


▶ほとんど声しか聞こえず、地面しか映していません。ただ、それが焦燥感を伝えるのには十分でした。地面に血が映り、思い出したようにカメラを上に上げると、木の幹に全身を貫かれた厨二ががいました。樹木が血まみれの中、御札で内蔵などが見えないようになっていますね

 188ダメージ[魔法バリア][元木:林檎の板・厚い薄い本・京間畳[マミゾウ]]


花園 「くそっ、し、し、死んでたまるかッ!」


▶思わず走り出すもコケたような音と同時に地面しか映らなくなりました


浅倉 「やだ、おいてかないで。まってよ、一人にしないでよぉ!」


花園「ぐぁっ!……う、うあ、うああああああああっ!」

浅倉「ひっ」


▶遅れて駆け出したマリアが、落ちていたカメラを拾い上げた瞬間、チャラ男に大量の木の根っこや幹が突き刺さり、マリアの進路を思い切り塞ぎ、壁のようになります

 232ダメージ[生命バリア][花園:スライド式携帯電話・オンリーイベントカタログ]


花園「い、が、あああああああああ!」


▶悲鳴が消えたと思うと御札が壁のようになった木にビシビシと貼り付いていきます


浅倉「やだ、まだ死にたくない。だれか、誰でもいいから助けてー!」

帯刀「そこまでだ!」


▶その途端、黒髪の女性の影みたいなのがカメラに映ります。手ブレがひどく、ほとんどシルエットのようなものしか映っていません


浅倉「あ……だ、れ?」

帯刀「もう、マリアちゃんひどいなぁ。先輩のタテワキだよ。ほら、同じゼミの。破ぁーーーーー!!」


▶黒髪の女性から打ち出された青白い光弾が御札にぶつかり、木の壁は雲散霧消していきます


浅倉 「タ、タテワキ先輩?……あっあの!そっちにレンくんが、他にもみんなが!お願いします、助けてください…………。なんとか、してください…………」

帯刀「今日見たのは夢だったんだよ。だってほら、みんないるだろう?」


▶黒髪の女性が指差すと、奥で死んだはずのみんながBBQをしてますね


浅倉「えっ何で、みんなが……生きて…………」

来玖 「いや、これはマジな話お肉も美味しいけど玉ねぎが絶品。これここだけの話だよほんと」

元木「フハハハハ!!我の肉は一番デカイやつだ!シモベ共はピーマンでも食ってろ!」

稲生「あ……マリアさん。ちょうどよかった、いい具合に焼けてますよ……どうぞ……」

花園「あー?おい、そっち俺が育てたやつだぞ」

風鳴「焼けたのー。まだ焼けてないのー。焼けたのー」

元木「まったく女の身支度というのは時間がかかっていかんな!言い出しっぺが一番遅いとどういうことだ!早くこっちにこい!」


▶黒髪の女性?と思われる人がマリアに近づいて、ギリギリカメラに聞こえる声で話しかけてきます


帯刀「御札の怪異は祓っておいた。罰当たりなことはするものじゃないぞ」

浅倉「御札ってやっぱり……。そうか、先輩寺生まれだから。すごいなぁ……」


▶マリアが呟いたその少し後、カメラが充電切れで切れ、生放送は終わったよ。色んな場所で話題を総ナメにしていますね


――少し、時間を戻して――


来玖「グ……オェ……、ん”ぅ、あ”ー……、首んとこ違和感あるな……。死んだかとおもた……。今回ばかりはほんとに」


?「加減したけど生きてるか……?夜叉はそれくらいで死なないだろ?」


▶来玖の脳に響くように声が聞こえます。キョロキョロと見回しても誰もいません


来玖 「しっかりばっちり死にかけました……」


▶木の陰から小さい少女が出てきますね。高めの声で、先の声と違うな、と感じました


???「こら!みんながみんな頑強ってわけじゃないんだよ?悠莉くん。ね?ごめんね?びっくりした……?大丈夫……?」


綾波「あっごめんね……?こっそり移動するには悠莉くんじゃないとできなくって……。あ、えとえと……。私、綾波って言います。一応……、夜叉、やってます」


?「喉刺してきたぞ。あいつ、本当に死なないのか?人間なのか……?」


来玖「はあ、まあ。いや正直もうちょっと死にかけたことあるんで……。ってことは協力者かなにかってことですかね。来玖といいます」

綾波「そうです。ヤラセ……ですね。えと……まあ超能力、なのでバレない……。とは思うんですけど」

来玖「あー、まあ、大丈夫じゃないですかね。暗いし、カメラ越しだし。あと僕からも見えなかったので」


▶陰から男の子が血まみれの稲生と風鳴を連れて戻ってきます。一応治療していますね


???「これ、何度見ても致命傷ですよね……?ここまでやる必要あったんでしょうか」

綾波「わかんない……。大郷くんもやることやっただけでしょ?私も悠莉くんも、できること、やっただけだもん」

大郷「そうですね……。まあ、僕はこれからなんですけど」


風鳴「……っ、ひゅっ……お、れは……?っ、ソ……イナオイ!……ガァッ……」

稲生「けふっ……。うぅ、あなた、たちは……?――最初から、こういう、段取りで……?」


大郷「ごめんなさい。出身校の先生に脅されると僕たちどうしようもなくって……。苦手意識が強くって……」

綾波「ごめん、なさい……」


風鳴「……いや、本物の神様に祟られなかっただけ、ありがたいもんだろうよ……。手当も、してくれてるみたいだしな」

来玖「まあ、元気かはともかく無事みたいですし。上司なりが怖いのはどこも一緒みたいですし……」


大郷「これから、出番です。死なないでくださいね……!」


▶地面に足を突き刺してますね。もう埋まってるレベルです


綾波「あ、大郷さん。ドリアードなんです。木の精霊さんなんですよ。妖怪さん?」


?「まあどっちでもいいよ。植物自由自在にいじれるんだと」


風鳴「すげぇもんだな……あれが本物ってやつか。ホント情けなくなるな」

来玖「あー……、ちょっとだけ手助け、いや邪魔させてもらいますね。死にかけはともかく死にそうなので……」


▶大郷が地面に足を突き刺してしばらくすると、彼の周りに木の幹が急に生えて、血まみれの元木が生まれるように落ちます


?「こいつも生きてるのか……。夜叉ってのはやっぱどいつもこいつも人外だったりするのか……?やべぇな」


風鳴「俺は妖精らしいが、今いる殆どは人間だぜ。まぁ、死なないのもどうかしてるとは思うが」


?「インフレやべえな人類……」


来玖「インフレしてるのだけ見てると感覚バグりますよ」

元木 「……ぅ……む……ぅ……ぇぅ………」


大郷「大仕事ですね……。ちょっと演出します」

来玖「ワンモア、手助け基お邪魔、いやこっちからしてみたら手助けか?まあいいや」


▶奥の方で叫び声を上げながら花園が木の幹や根に貫かれて壁のようになっているのを裏側からみんなで見ますね。血で真っ赤に染まっていますね


綾波「うわぁ……」

稲生 「……さすがに、ちょっと……、やりすぎじゃ、ないですかね……。私のは、かなりマシな部類、か……」

風鳴「……あれは死ぬんじゃねーか?」


大郷「なんか僕の身体でもぞもぞしてますね……。普通に生きてますよ」


▶稲生と風鳴の治療で意識を回復させた元木が、ぼんやりと木の壁を見ていますね


元木「状況を察するに……、ここはオフレコか?それともあの世か……?」

来玖「天国に見えないことは確かですよ」

風鳴 「上手く匿われた感じらしい。礼を忘れてたな、感謝するぜ」

元木「そうっすね……。ここが天国なら生存意欲が増すってもんすよ……」


▶綾波に電話がかかってきます


綾波「あっ……はい。無事です。えっ!?BBQですか……?はい。演出で……はい」


▶花園が木の壁を破って、被っていた帽子を地面に叩きつけます


花園「……………殺す気かッ!」


大郷「あっお疲れ様です」


風鳴 「むしろ今ので殺せないんだなって感動してるぜ、コイ」

花園「死ぬぞ!アレ俺ホントもう死ぬぞ!俺長男だったから大丈夫だったけど死ぬぞアレは!」


綾波「えと……、なんかBBQで全員寺生まれさんの功績って感じで録画終わるらしいです。服の血、消さないと……」

元木「血塗れのBBQはちょっとホラーっすからね……。もういっちょ出番っすね」


大郷「じゃあ繊維質分解して除去しますね。一瞬だけ全裸になりますが……すいません!」


▶全員の衣装がくるくると浮かび上がり、糸を縫い直して新品のような服になります


元木「え、ちょ!?」

来玖「この逞しさなら次男どころか末っ子でも死にそうにないですね」

風鳴「守るべきものを守るために先に生まれるやつは違うな。ほー、たいしたもんだなこりゃ」

綾波「凄いけど……、えっちないたずらはめっ!ですよ」

大郷「しませんよ……」


綾波「あっ。寺生まれのTさん来たみたいです。私達隠れてるんで、演技お願いしますね……」


――セグメバス――


帯刀「はーいおつかれ。つむつむやるじゃーん!あんな迫真の演技出来たんだ」

浅倉「いや、だって……。今までの経験からするとガチだと思うじゃないですか……。本当に、みんなが居なくなって死んだって思って、怖くて、怖くて……」

花園「幻影とか使った演出かと思ったらガチでぶっ刺さったからな……」

元木「あんだけ事前説明でイメージビデオの撮影って言ってただろうが……。確かに死にかけはしたっすけどね……」

綾波「ごめん、なさい……。怖かったですよね?でも、先生が敵を欺くにはまず味方からって……」


?「悪いな。急所は一応外したんだが……」


▶明るいところで見ると、女の子が一人で空中と会話をしており、かなり不気味です。目線は空中を見ており、声だけは確かに風鳴と来玖だけには聞こえてきます


大郷「あはは……。臨場感を出して演出しろって言われたので……。無事で良かったです」

花園「皆演技が上手いなと思ってたら深々と身体に刺さって走馬灯が見えたからな……。いやー驚いたわマジで」

風鳴「演技も生の反応も混ざった、普段じゃしない言動も相まってだからな。今日を超える体験はそうできねーだろうよ」

稲生 「身構えも……、出来ないから……。すごく、こわかったし……痛かったぁ……」

花園 「……"事故死"しなくて良かったな、いやホント」

来玖「絶妙にモブキャラ、かあ」

帯刀「まあでも、頑張ったかいもあってTwitter総ナメだよ?ほら、見て?」


▶帯刀がスマホを見せると、演技をした自分達や、寺生まれのTさんが勝手にキャラクター創作され、映像の切り抜きやファンアートが書かれています


稲生 「わぁ……」

元木 「帯刀さんのエゴサが捗るっすね……おめでとうっす」

風鳴「なんにせよ、ちゃんと役割を果たせたんだ。大手を振って帰れるな」

浅倉「しばらくSNSはみたくない……絶対思い出しちゃう……」

元木「随分と繊細なお心をお持ちなようでマリアお嬢様?」

花園「髪型とか服装も普段と変えたから身バレはしねーと思うが……。まあ、大丈夫か」

帯刀「サブカルヤンデレ地雷百合合法ロリ女だって。よかったね颯天くん」

風鳴「おいおい、随分盛ってるな。これが俺らの力にもなりゃまだ違うだろうによ」

帯刀「ま、これぜーんぶ私の功績だけどね。でもこれで、概念としての『寺生まれのTさん』が本物として出てくるから。夜叉としても助かるし、ありがとうね」


浅倉 「――途中でちびって逃げ出したくせに、意気地なし」

元木「馬鹿言うな、演技に決まってるだろ、闇の王が臣下を見捨てて敗走などするかってんだ」

花園「『皆演技すげーなあ』と思ってたが、結構ガチだったんだな……」

来玖 「まあそりゃ、ちゃんと結果が出せたなら死に得ってことなんですかね」

風鳴「俺としては今回のよりそっちのドリアード、だったか?力の使い方として色々教授して貰いたいぐらいなんだが」

大郷「お疲れ様です。ここ、和歌山の私有地なので今日は本部で泊まっていってくださいね。お話はそちらで」

綾波「変な人、だけど……。いい人だよ?」

帯刀「私はあいつ死ぬほど嫌いですけどね。真っ二つになればいいのに」

元木「どこも変な人なのは一緒みたいっすね……」

花園 「常識人にはつれぇわ」

稲生「悪鬼とは……、戦ってないけど……。なんだか、どっと疲れた………。やっぱり、私は……うぅ……」

浅倉 「ねえ、稲生さん。今日一人で寝れなさそうだからお邪魔しても、いい?」

稲生「――ふえっ!?えっ、あっ、え……。わ、私なんかとで、いいなら、大丈夫です、ですけ、ど……。その、やっぱり、顔は、見ないでくださいね……?」

さいごに

ということで、寺生まれのTさんを作成したS8でした。
混乱し始めてる世情で、カリスマが出始めるとついていきたくなる心情を利用していますね。
本当にこういうものが出てくるといよいよ世紀末だったりするんですが。
それでは、
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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