過度雑記

漫画語り ~ふたりの恋愛書架 2~

2013/08/11 12:39 投稿

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ふたりの恋愛書架 2
ヤマザキコレ
芳文社 まんがタイムKRコミックス

あくまでも主人公ふたりの物語であるという作者の強い意思なのか、
少し残念ですがこれで完結です。
簡潔です。

前巻の感想(生放送)では「次巻が不安である」と語りましたが、
引き延ばしの為に重い要素を使う事も無く、
物語のひとつの節としてさらっと使っていった感じで良かったですね。

さらっとしすぎて盛り上がりに欠けている印象は確かにありますが、
その分爽やかさは増している気がします。
この作品にはこれが合っていると思いますのでいいんですけどね。

綺麗な恋物語として素晴らしい出来であると思います。
読み終えると不思議な浮遊感に包まれます。

第6話には良い構図の綺麗な背景があるのですが、
これはふたりにとって世界が広がっているという暗喩なんでしょうかね。

そういった意味では表紙も良いです。

青空、入道雲、笑顔、繋いだ手…こんちくしょうですよね。
表紙から想像できる世界を裏切らない内容で、
表紙買いをする人を満足させるものであり、
コミックスの表紙というのはこうあるべきだと言う見本ですね。

さて作中で宮沢賢治の作品を、
情景描写が美しく、簡単で詳しくて頭に景色が浮かぶと評していますが、
この作品は簡単な言葉を美しく使い、心に留まる作品であると思います。
気取った台詞があるわけでもないので言葉の選択が上手いのでしょうね。

ベストエピソードですが『第12話 或るふたりの一瞬』です。
最終話でもありますが、導入とラストで未来(もしくは現在)を描き、
前話から繋がる部分を回想の様に演出して、
その夏がふたりにとってどれだけ重要であったのか、
それを深く印象つける良い構成だと感じました。

その上で主人公ふたりの可愛らしさもしっかりと描かれていて、
気持ちの良い最終回でしたね。

完結という事でいつも通りに…

ヤマザキ先生お疲れさまでした。
すんなりと読める気持ちの良い恋愛物語でした。
欲を言えばもう少しこの世界を覗いていたかったですが、
これはこれで良かったのかもしれませんね。

先生の作る新しい世界にまたお邪魔できる事を祈りつつ、
ありがとうございましたと陳腐に締めておきます。

そしてちょっと疲れ気味の皆さん、
2冊で心を癒すこの作品、
見かけたら手に取ってみるのも良いかもしれませんよ。

過度


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