四月は君の嘘 6
新川 直司
講談社 講談社コミックス
まずは表紙がいいですね。
いつもいいですがこの巻が一番好きです。
作品に漂う優しさをよく表現していると思います。
さて、主人公有馬くんが自らの後悔から作り出していた悪夢、罰、
そういったものがプラスへと転じていく様を描くこの巻ですが、
ヒロイン宮園さん不在のままガラコンサートの舞台へ上がっていく。
そして母との本当の別れ…
切なくも力強い印象がある巻として仕上がっていますね。
音楽が日常に影響される感じが描かれてますが、
音楽を知らない私にはこうした日常劇の方が面白いですね。
何気に複雑な恋模様なのでそれだけでも楽しめる感じが良いです。
ベストエピソードは『第23話 つき動かす』です。
宮園さんの演奏者としての立ち位置を守る為に、
ガラコンサートの趣旨と外れた演奏へと向かう…
その決意に心が揺さぶられました。
「今日の主役の座は僕等がもらいます」って台詞が良いですよね。
演奏するのは『ひとり』なのに『ぼくら』って表現が堪りません。
過度
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