将棋の常識定跡

【飛車先不付き棒銀】#4△2四銀を諦めじっと駒組【将棋の定跡】

2015/05/01 20:04 投稿

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先手が▲2六銀と指した局面を基本図として解説していきます。

【基本図 ▲2六銀まで】
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基本図からの指し手
△5三銀▲2五銀△2四歩(1図)

先ほど後手は基本図から△2四銀と指し、先手の▲2五銀を警戒した手を指しました。しかしいずれも先手が良しとなってしまいました。

そこで今回後手はじっと駒組を進めます。
△5三銀

先手は銀を進めます。
▲2五銀

ここで後手は△7三桂と無視する手も考えられますが、その時の変化は次の動画で解説していきます。まずは、後手は銀を追い返そうとする手を見ていきます。
△2四歩(1図)

【1図 △2四歩まで】
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1図からの指し手
▲1六銀(2図)

ここで先手は銀をかわすのが良い手です。
▲1六銀(2図)

もし▲1六銀に代えて▲1四歩ですと、▲1四歩△同歩▲同銀△同香▲同香△1三歩(A図)と進みます。A図では角道が止まってしまっています。先手は角が使えないと端攻めはつらいです。

そのため先手は▲1四歩とは指さずに▲1六銀と指します。

【B図 △1三歩まで】
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【2図 ▲1六銀まで】
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2図からの指し手
△7三桂▲2六歩△6四銀▲2五歩△同歩▲同銀△2三歩(結果図)

後手も攻めて来ます。
△7三桂

ここから先手は飛車先の歩交換を目指します。
▲2六歩△6四銀▲2五歩△同歩▲同銀△2三歩(結果図)

飛車先の歩を交換に成功した先手優勢です。

【結果図 △2三歩まで】
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局面を戻します。

【3図 △5三銀まで】
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3図からの指し手
△7三桂▲2六歩△6四銀▲1四歩△同歩▲同銀(4図)

先ほどは3図から、△2四歩と銀を追い返そうとしました。結果、先手良しと成りました。そこで今回は△2四歩に代えて後手は手待ちをします。
△7三桂

先手は端から攻めたくなりますが、じっと飛車先の歩を伸ばしておきます。
▲2六歩△6四銀

そして先手は端から仕掛けます。
▲1四歩△同歩

棒銀では常識となっていますが、香車ではなく銀で取ります。
▲同銀(4図)

【4図 ▲1四同銀まで】
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以下、4図からの後手の指し手を3パターン見ていきます。


パターンA 4図からの指し手
△1四同香▲同香△1三歩▲同香成△同桂▲1四歩(途中A図)△1一香▲1三歩成香△同香▲2五桂(結果A図)

まずは一番自然な手△1四同香からです。この手は無難に端攻めを実行すれば先手良しとなります。
見ていきます。
△1四同香▲同香△1三歩▲同香成△同桂▲1四歩(途中A図)

途中図で後手は△1二歩と受けたいですが、歩がありません。後手は懸命に受けてきます。
△1一香

先手は端を攻めて行けます。
▲1三歩成香△同香▲2五桂(結果A図)

結果A図で先手は優勢です。まだまだ端攻めが続きそうです。

【途中A図 ▲1四歩まで】
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【結果A図 ▲2五桂まで】
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4図に戻します

【4図 ▲1四同銀まで】
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パターンB 4図からの指し手
△2四歩▲2五歩△同歩▲1三歩(途中B図)△7五歩▲2五銀△2三歩▲1八飛(結果図)

続いて、△2四歩と角道を止める手を見ていきます。
△2四歩

この手には、先手はじっと飛車先の歩を伸ばします
▲2五歩△同歩

そして1筋の位を押さえます。
▲1三歩(途中B図)

後手は無視して攻めて来ます。
△7五歩

そしてから先手は銀を歩を取りながら銀を引きます。
▲2五銀

さすがに2筋ががら空きでは後手はまずいので受けます。
△2三歩

▲1八飛(結果B図)
そこで先手は飛車をよっておけば後手受けなしです。

【途中B図 ▲1三歩まで】
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【結果B図 ▲1八飛まで】
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もう一度局面を4図に戻します。

【4図 ▲1四同銀まで】
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パターンC 基本図からの指し手
△1三歩▲同銀成△同香▲同香成△同桂▲1四歩(結果C図)

最後に△1三歩と指した変化を見ていきます。先ほどは先手に▲1三歩と打たれたので、後手はこのタイミングで銀を追い返します。
△1三歩

先手は構わず突っ込んでしまいましょう。
▲同銀成△同香▲同香成△同桂

そして歩を打ちます。
▲1四歩(結果C図)

結果C図で後手は既に潰されています。しかも後手は歩がないので、△1二歩の受けも通じません。

【結果C図 ▲1四歩まで】
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5回に渡り相矢倉の棒銀。その中でも飛車先不付き型を解説していきました。かなり攻めが強力だということが分かっていただけたと思います。

特徴としては先手は飛車先を突く2手を省略しているので、後手からの早い反撃がないということです。早めに突っかけて、ポイントを稼ぎ、後手が反撃をしてくる間に、ゆっくりと戦力を蓄えるという戦法です。そのため押し引きが難しいですが、使いこなせれば勝率はかなりあがると思います。

ではまた次回。他のシリーズでお会いしましょう。


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