みなさん、こんにちは!菊池グリグリです。
いつもパドチョクをありがとうございます。

さて、今週末から函館の開催がはじまります!本格的な夏競馬シーズンの到来ですね!

僕はローカル開催が大好きです。理由はいくつかありますが…

 ・馬場傾向変遷のサイクルが早い(主場と比べて馬場整備の予算が少ない)
 ・ご当地○○が効きやすい(馬主・ジョッキーほか)
 ・マイナーな勝負服がメジャーな勝負服を下すシーンが多い
 ・ローカルでしか活躍しない騎手や血統の傾向がある

~などが、主ですかね。
まだ、この3週は東京・阪神での開催がありますが、
夏競馬期間は、ローカル競馬場がフル稼働されるので、毎週毎週、
データを洗うのが非常に楽しく、また、穴馬券にもありつけやすくなります。

ということで、奥野さんに「ローカル研究やって、無料ブロマガで出していいですか?」と
少々わがままを言いました。
奥野さんからは「エエなぁ~!俺もやりたいわー」というお返事をいただきました。
でも、奥野さんは多忙につき、僕が一人で進めますということに(笑)。
なので、”ひとりローカル研究会”というタイトルとしています。

今後は、ローカルのパドック担当である伊原さん、平間さんにもお力を借りつつ、
この記事をパワーアップしていければとかんがえておりますので、
過度な期待は抱かずに、ゆるくお付き合いいただければ幸いです(笑)。

さて、その一発目としては、なんといっても今週から始まる函館開催ですね!
「まずは、どこから手をつけよう?」そんなことを考えつつ、
GGA(ゴールド・ジェネレーター・アナライズ)を開いて、
ざっくりと集計期間を過去5年と入力して厩舎成績から検索をかけてみました。
GGAについてはコチラをどうぞ

そして驚愕!…

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須貝厩舎がスゲー。知ってたけど、スゲー。
勝率21%も凄いけど、複勝率50%って!

全体の件数が、10件とかならまだしも、過去5年で102件あってこの数字!
これは本当に凄いことです。
まぁ、この時期なので、もしかしたらどこかの雑誌等でこの数字を見た!
という方もいらっしゃるかもしれません。

当然、僕はここからGGAを使って、JRDBデータでフルイにかけながら、
使えるオリジナルデータとして磨いていきます。

JRDBデータとGGAさえあれば誰にでもできることですので、
読んでいただける方の参考になればと思います。

①状況把握

まずは、このデータの根拠を探したいところ。
例えば、馬主さんであれば”ご当地”だとか、騎手であれば”出身地”だとか。
何か当該条件において、成績がいい理由があるのか?は大切なことだと思います。
この場合は、絶対的な件数の多さと好走率の高さがあるので、
人の思惑を推理する必要は特になさそうですが、条件が”人”の場合は必須だと考えます。

②条件の絞込み

現状は、「集計期間」のほかに、「須貝尚介厩舎」・「函館競馬場」しか
入れていませんので、「芝」・「ダ」や、「距離」などで数字の変化を見ます。

「芝」の方が出走数が多いのに対して、「ダ」の方が好走率は高く出ています。
「芝」では人気になりやすいこともありますが、それでも回収率は単複ともに100%超。
「ダ」では勝率・複勝率の高さが目を引きます。

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続いて、ここに距離を加えます。
全体的に短距離の方が好走率・回収率がともに高く、中でもダート1000mの成績は凄い。
単勝回収率がダントツなのは穴馬の激走があったからでもありますが、
それを差し引いても驚異的な数字ですね。坂路調教の賜物でしょうか。

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続いて、前走開催区分と前走競馬場を探ります。
函館で好成績を収める厩舎は、”滞在競馬に強い”という可能性があるから。
なお、空欄となっている一番上は、”前走”という条件で弾かれているので、
新馬戦か海外帰りとなります。(主に新馬戦だと思ってもらって大丈夫です。)

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↑で、関東の成績がいいのは、”たまたま”くらいに考えてもいいでしょう。
件数も少ないですし、持ちネタにするには根拠も見当りません。
注目すべきはやはり、”ローカル”です。これが函館のものなのかを確認します。

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↑から分かることは…

 ・函館2走目以上の馬は全体と同じくらいの勝率・連対率・複勝率をキープも、
  初戦の好走か何かが原因で人気になっているために回収率では見劣る。
  (それでも50件あってこの好走率!単複ともに90%超は立派!)
 ・前走函館での好走率が高いということは、やはり函館滞在巧者。
 ・前走が、その他の競馬場からの転戦でも滞在後の出走があるので、
  直前輸送か、滞在かの見極めは必須!

~といったことが見えてきます。
ちなみに、GGAでは「輸送区分」という分析をかけることができます。

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「始めっからこれを見れば済んだ話じゃねーの?」
という突っ込みは勘弁してください(汗)
でも、その通りです。一目瞭然でしたね!
圧倒的に、”滞在”です。同時に、”連闘”は実っていません。割引ましょうか。

前置きが長くなりましたが、「函館」・「須貝厩舎」・「滞在」という
3つの条件だけで、既に軸候補になり得ることが分かりました。
↓このとおり!↓

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さて、ここからがいよいよ本番です!

③JRDBデータでの絞込み
ここまでは事実上のベタ買いデータで、他のツールでも作れちゃうものです。
ここからは、JRDBの各種データを使って、より絞り込んで使いやすくしましょう。

まずはIDM(JRDBの能力指数)

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「◎」・「○」の連対率・複勝率の高さから、軸馬抽出データとしては使えますが、
無印での単複回収率が100%を超えているので、IDMに拘りすぎると穴馬をこぼします。

同時に、休養明けを苦にせず走っていたり、
近4走に好走がなかった馬が、滞在で一変している可能性が考えられます。

▼展開ゴール順位▼
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展開1着の信頼度は高いですね。
人気に寄ってしまいますが、軸としては高く評価できそうです。

▼激走馬▼
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激走馬でも複勝率が59%というのはかなり高いデータです。
須貝厩舎の激走馬を見つけたら、とりあえず単複を買っておくというのはアリかも!

まだまだ他にも…

「厩舎指数」・「調教指数」・「仕上がり変化」・「直前パドック印」など、様々な分析が可能ですが、全部書いていたらキリがないので、この先は分析を進めた結論を書きます。

<今回のまとめ>

「須貝厩舎」&「函館」&「滞在」で十分買える!
・「IDM」と「展開」の絞込みで、堅軸発掘も可能!
「激走馬」はとにかく単複を買う!3連のヒモにも必須!
・「仕上がり変化」で「-」(マイナス)が付いていても割引不要!(滞在だから)
・「厩舎指数」が低くても走っているので割引不要!

こんなところでしょうか!
今回は、半ばGGAの使い方ガイドみたいにもなってしまったので、
ちょっと長くなりましたが、次週以降はもっと端的にネタをバンバン出したいと思います。

*今週の出走馬(須貝厩舎)
 <土曜日>
 1R・3歳未勝利 アイリッシュハープ
 3R・3歳未勝利 アイノデンドウシ 
  12R・基坂特別  ピエナアプローズ
  
 <日曜日>
 5R・2歳新馬  エクシードリミッツ 
 6R・3歳未勝利 クリノキングムーン
 7R・500万下  マミーテイラー 
  11R・UHB杯   シルヴァーグレイス 

今週末の放送もよろしくお願いいたします!

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この週末も、一緒に競馬しましょう!

TEXT 菊池グリグリ