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東京五輪のエンブレム盗作問題について

2015/08/17 15:03 投稿

コメント:1

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最近、ある件で、毎日漫画をシコシコ描いてまして、久々にしみじみ「生みの苦しみ」を味わっている、ともなりたかひろです。

昨日、ペン入れして、ミスって、砂消しでこすったら、紙自体が破れました。


・・・絶望した!!(
byさよなら絶望先生)

いや、今さら『さよなら絶望先生』の引用(パクリ)って。。


そう、「パクリ」問題ですよね、本題は。


差し当たって、今回の件の「模範解答」を書いておきましょう。


まず、
2020年東京オリンピックのエンブレムのロゴは、1964年の東京オリンピックのロゴをサンプリング(引用)し、さらに、3.11以降の「これから日本は新生するぞ!」というアティチュードを織り込めば、100点だったと思います。


なぜなら、自国のロゴを「パクれば」、非難されるどころか、むしろ「おお、日本文化の伝統性(連続性)がここにある!」と世界から賞賛されたに違いないし、さらにそこに3.11以降の「日本の新生」というアティチュードが加われば、“これからの日本”を表現したという「整合性」にさらに筋が通っただろうからだ。


はい、ここまでが「模範解答」ね。


でも、現実は、若いアマタツ似のデザイナーが、他国のロゴをまるまる「盗作」してしまった。


おそらく、ですけど、ドーム建設などに巨額の費用を費やしてしまったがゆえに、ロゴデザインという分野の人件費にはそこまで費用を費やせなかったのではないか、と僕には考えられるのです。


また、別に他にもっと「大物」のデザイナーがいたでしょうに、と思った人もいるでしょうけど、2020年の五輪は「(震災から)新生した日本」というアティチュードが多分にあるので、老齢の「大物デザイナー」よりも、若手の「新たな日本の才能」を選んだ、という側面もあんのかな、と考えられます。


しかし、僕はこの問題が起こったとき、「ああ、ついに時代が僕に追いついてしまったな」と、宮崎駿みたいな偉そうな感慨に襲われたものです。


なぜなら、少なくとも3年前から、こういう「盗作問題」が起こるだろう、と『太郎取扱説明書』という中篇小説で、「予見」してたからです。


太郎取扱説明書』(インディーズ文庫・無料立ち読み版あり)→

http://indiesbunko.com/index.php?IB_taro


ニコニコ大百科を見れば分かるでしょうが、『太郎取扱説明書』という小説自体のテーマが、ずばり「盗作問題」であり、現在の「サンプリング(引用)文化」の本質であり、「オリジナルとは何か?」だから、「盗作問題」について知りたい人は、これは読んで下さいよ、と言いたいところですけど、面倒ですが、一応以下に「盗作問題」の「本質」について少し説明しておきたいと思います。


まず、古来より、日本という国に、「オリジナル」(0からモノを創造する)なんて、存在しません


野暮なので、あえて、一言で言いますよ。


それは、日本が「たえず優位な文化から岸辺を洗われてきた辺境の島国」(by吉岡隆明)だからです。


日本という国は極東の孤立した島国なのだから、他国の「文化」を取り込まざるを得ない、あるいは、パクらざるを得ない、というのは、もはや日本の「宿命」なのです。


例を挙げれば枚挙に暇はありませんけど、――まぁ、代表的なところで言えば、「言語」でしょうか。


日本は縄文・弥生時代までは、「文字」が存在しなかった。


「無文字社会」だったんです。


そこに、例のカンノワノナノコクオウでしたっけ、歴史で習ったじゃないですか、あれがあって、中国から「漢字」という「言語」が「輸入」されたわけです。


そこで、日本人はどうしたか、と言えば、「漢字」をそのまま「外国語」として取り入れるのではなく、「万葉仮名」として「翻訳」し、独自の「日本語」を創り上げていった。


何が言いたいのか、と言うと、この一点から見ても、日本における「オリジナル」という概念は、他国から「輸入」されたモノを独自に「翻訳」し、「改良」することを指す、ということなんです。


というか、逆に言えば、日本人は、他人のモノを「盗作」して、「改良」する能力に優れているわけです。


思い起こせば、全部そうですよね、日本の文化なんて。


文学では、芥川龍之介の『芋粥』はゴーゴリの『外套』のまんま「翻訳」だし、漫画では、手塚治虫の絵柄はあからさまにディズニーの「模倣」だし、日本初のRPGゲームは『ダンジョン&ドラゴンズ』の「翻訳版」だし、医学では、杉田玄白の『解体新書』はオランダの『タートル・アナトミア』の「翻訳」だし、――まぁ、ほんとに考えたらキリがない。


今回のオリンピックロゴの「盗作問題」で、「オリジナルを作れよ!」なんて無知なことを赤ら顔で言っている人は、まず、自分の生活のぐるり(周囲)を見てみ?っていうね。


どこに、日本が「0から創造したモノ」があるんでしょうか?


あったら、ぜひ教えて下さい。


――ていうか、ここまで「日本」に限定して話してきましたけど、世界的に見ても、他国との「交流」なしに、まず「オリジナル」なんてありえませんから。


孤立した人間に“発明”はありえない。by柄谷行人)


あるいは、「文化」というものの「本質」は、過去の文化のアーカイブス(歴史の堆積)から「影響」されたり、「模倣」したり、「継承」したりすることから始まり、そこに少しづつ「新しさ」を付け加えて分厚くしていくことにあることは、・・・これは小学生でもわかることでしょう。


そこで、開き直って、「僕はこの作品をパクりました!!」と堂々と居直ったのが、1970年代に発生したヒップホップ文化=サンプリング(引用)文化であり、それが、その後の「二次創作」文化や、それこそニコニコ動画のMAD文化に繋がっているわけです。


だから、――まぁ、これ以上、付け加えることもないでしょう。


一言。


・・・運が悪かったね、今回槍玉にあげられたデザイナーは。


俺も「ある小説」の「引用部分」で、ある「音楽会社」から訴えられたから、気持ちは分かるよ


まぁ、俺の場合、「自身の悪名を高くする」という当初の「目的」が達成できたから、ある意味「計算どおり」だったけど。


――合唱。


コメント

えいめ
No.1 (2016/03/26 16:54)
刀剣乱舞は企画書段階から艦これを無断コピーしており、社内のマナーも保てないどころか(ここまでなら社内の揉め事程度で済むが)外部版権を100以上盗用している犯罪ゲーム(ユーザーから散々指摘されても無視を貫き、権利者から苦情が来てやっと重い腰を上げた。)しかも刀剣乱舞運営はこの件により騒がせた事を簡単に謝罪したのみに留まり、盗作の件については「下請けがすんませんでした!」と丸投げしている。(ニトロプラスが悪いと言っている)そしてその下請けは「新人がすんませんでした!」などとうんこの投げ合いになっていた。とにかく火消しを行いたい刀剣乱舞運営は、この重大問題に対し、刀剣乱舞舞台化!刀剣乱舞アニメ化!などと宣伝して無かった事にしようとしているが、はっきり言って消火活動どころかガソリンを撒いている始末。同じDMMだからとかの問題ではない。外部版権に手を出しているので完全にアウト。

詳細はこちら

全ての始まり→http://hamusoku.com/archives/8700212.html

炎上時→http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/8890794.html

動画→http://www.nicovideo.jp/watch/sm26502793
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