オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第269回 私なりに引っかかる物事のウラガワ(2)
◆もくじ◆
・私なりに引っかかる物事のウラガワ(2)
・最近の志麻子さん
万年アクリルカレンダー発売中
「岩井志麻子の大人の福袋」抽選受付中
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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とんでもない厄災に見舞われた年だったが、思い返してみれば、「変に気になる」「直接は関係ないけど、引っかかる」というあれこれがいくつもある。
死体を題材にした写真集を手掛けるクリエイター。彼が監督したドキュメンタリー映画を改めて観たのだが……。
妄想に浸っている人のブログなどをついつい読み込んでしまう。男だと世界的な陰謀に巻き込まれている、みたいなものが多いが。女だと圧倒的に恋愛・性愛に関するものが多く……。
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2014年11月~19年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ」
2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ」
3月「どこか心残りの別れのウラガワ」
4月「未経験な世の中のあれこれのウラガワ」
5月「「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ」
6月「アマビエ的なものや人のウラガワ」
7月「怖い話をエンタメとして楽しみたいウラガワ」
8月「どこか楽しめる怖い話のウラガワ」
9月「エンタメとして味わいたい人の怖さのウラガワ」
10月「いい大人なのに未経験のウラガワ」
11月「まだ猶予があるのかもという気分のウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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本当に、とんでもない厄災に見舞われた年だった。しかし私なんか、被害は少ない部類だ。感染もしてないし、テレビ出演が飛んでしまってほぼ収入のない月もあったが、給付金もいただけたし。なんとか、来年は明るいスタートを切りたい。だが思い返してみれば、「変に気になる」「直接は関係ないけど、引っかかる」というあれこれがいくつもあるのに気づき、今月はそれらを書いている。
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釣崎清隆さんの衝撃的な死体写真集などは、前から知っていた。そしてかっこいいご本人のファンでもあった。自宅で引きこもっているとき、これまでになくいろんな動画を観るようになり、彼が監督したドキュメンタリー映画を改めて全編通して観た。
『死化粧師オロスコ』は、世界一治安が悪いなどといわれるコロンビアの町でエンバーミング、遺体の修復や防腐処理をするベテラン老人を追ったドキュメンタリー映画だ。
オロスコの渋い色男っぷり、静かな迫力のプロフェッショナルぶりがいいのは当然として、血まみれなのに妙に乾いた景色や、路上に転がる死体のそばを平然と行き過ぎる、しかし普通に生きている人々も味わい深い。
なんといっても遺体の生々しさが、怖いのを通り越している。予告編の、さわりの部分だけは前にも観ていたが、通して観ればなんだかもう、がんばって生きよう、静かに死を迎えよう、という前向きな気持ちになってくる。
そして初回と二回目、三回目では、だんだんその気持ちも変化してくる。最初はオロスコの作業というか死体のさばきっぷりが、雑すぎる、と引いてしまった。
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