オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第180回 「有名な男の女」だった二人のウラガワ(3)
◆もくじ◆
・「有名な男の女」だった二人のウラガワ(3)
・最近の志麻子さん
8/5(日)「オメ★コボシ42」開催
角川ホラー文庫より『現代百物語 終焉』発売
夏に某大型映画スピンオフドラマに出演予定
河崎実監督映画に出演予定
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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ともに、有名な男とのスキャンダルで自身も少し有名になった2人の女。
再び世に出たいという野望をあきらめず、岩井さんに近づいてきたのだが……。
2人の違いとは? そして、岩井さんといえばのRちゃんとの共通点は!?
※6月第3号分の配信が編集部の設定ミスにより遅れてしまいました。申し訳ございませんでした。
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2014年11月~16年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ」
2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ」
3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ」
4月「木の芽時な人達のウラガワ」
5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ」
6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ」
7月「ほんのり怖い人達のウラガワ」
8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ」
9月「私が見たテレビの中の人のウラガワ」
10月「大人だけど枯れるには早い人たちのウラガワ」
11月「年下韓国人夫とのアジア旅のウラガワ」
12月「捨ててもいいじゃないかのウラガワ」
2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ」
2月「人はなかなか変わらないのウラガワ」
3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ」
4月「新たな出会いの不気味なウラガワ」
5月「良い季節でも人は病むウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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私は前の結婚は十月、今の結婚は四月と五月だ。二度目のは夫が韓国人であるため、二か国に婚姻届けを出さねばならず、月をまたいでしまった。
ともあれ、ジューンブライドになったことはない。三度目があるかどうかだが、あったとしても六月の花嫁になりたい望みはない。結婚の守護神にちなんだ月に挙式しても、別れるときは別れる。私の仲良しはほぼバツイチで、中には六月の花嫁だった人もいる。
そんな今月は、結婚した男よりも子どもをもうけた男よりも、一夜だけの相手とか本当に付き合っていたのかといえるほどの短い交際しかなかった男が、その後の人生を大きく変えた女二人を書いている。
名沢葉子と久島莉花、彼女らはともに有名な男とのスキャンダルで少し有名になったが、すぐ消えた。けれど再び世に出ることはあきらめず、私にまで近づいてきた。
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いろんなマスコミ関係者に接触を図る二人だが、莉花の方が成果を上げている。莉花の方が美人で金持ちというのもあるが、莉花の方が闇を抱えている分だけいろいろな作戦を立てられ、他人を取りこんだり操れるのだ。
葉子は莉花より良くも悪くも単純で、ちやほやされたいだけなので上手い戦略が立てられない。とはいえ莉花の暗黒面を丸出しにした接触方法に私の心の警戒警報は鳴りまくり、とりあえず当面は逃げきったといっていい。
莉花の黒さを実感した私は、周りの人に莉花について聞きまわった。すると、葉子との差がまたくっきりと立ち上がってきた。二人は似たもの、同ジャンルとして同じ箱、同じファイルに入れられがちだが、全然違った。
まず莉花は、経歴がいちいち劇的だ。ある地方の大富豪の息子がヨーロッパ留学中、現地の女と恋仲になって子どもを生ませた。それが莉花だ。莉花は物心つくまで母の元で育てられたが、母が新たな男を作って失踪、莉花は施設に預けられる。
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