オンナのウラガワ ～名器大作戦～
第168回　人はなかなか変わらないのウラガワ（３）

◆もくじ◆

・人はなかなか変わらないのウラガワ（３）

・最近の志麻子さん　
　いろいろ撮影中
　TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
　「岩井志麻子のおんな欲」連載中
　カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
　MXTV「５時に夢中！」レギュラー出演中

・著者プロフィール

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岩井さんも所持している猟銃の更新手続きは３年ごとだが、それは人の状況が３年で大きく変わるから、だそうだ。
しかしそうは言っても、ずうっと変わらない日々を過ごしているような人もいる。
変わりゆくようで、実際はなかなか変わらないのが人というもの。
同世代の主婦・光代は、旦那の妹について語りだしたら止まらなくて……。

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2014年11月～16年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ」
2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ」
3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ」
4月「木の芽時な人達のウラガワ」
5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ」
6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ」
7月「ほんのり怖い人達のウラガワ」
8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ」
9月「私が見たテレビの中の人のウラガワ」
10月「大人だけど枯れるには早い人たちのウラガワ」
11月「年下韓国人夫とのアジア旅のウラガワ」
12月「捨ててもいいじゃないかのウラガワ」
2018年１月「命や生きることについて考えたウラガワ」

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2013年７月～12月　名器手術のウラガワ／エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ／エロとホラーと風俗嬢のウラガワ／風俗店のパーティーで聞いたウラガワ／エロ話のつもりが怖い話なウラガワ／風俗店の決起集会のウラガワ
2014年１月～10月　ベトナムはホーチミンでのウラガワ／ベトナムの愛人のウラガワ／永遠のつかの間のウラガワ ～韓国の夫、ベトナムの愛人～／浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ／韓国の絶倫男とのウラガワ​／ソウルの新愛人のウラガワ​／風俗嬢の順位競争のウラガワ​／夏本番！　怪談エピソードの数々のウラガワ​／「大人の夏休みの日記」なウラガワ​／その道のプロな男たちのウラガワ​

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　二月。昔ながらの季語は変わりないが、イベントは幼い頃の豆まきから色気づく頃のバレンタインとなり、世帯主となってからは確定申告にあわてるというふうに変遷した。

　ということで今月は、「いろいろ状況は変わって、私も変わりゆくようだけれど、実際は私は私」といったテーマでお送りしてきた。

　変わらない自分。変えない私。それは良くもあり、悪くもあることだ。ぶれない、信念が固いとも讃えられ、頑固だ、世間に合わせられないとも謗られる。

　私は猟銃を所持しているが、三年ごとに厳しい更新手続きがある。警察によると、人は三年で大きく変わるから、なのだそうだ。住所、職業、勤め先、家族構成、などなど。

　なるほど、私も三年前を思い返してみれば、けっこう状況は変わっている。きっと三年後も変わっているのだろう。はたして私自身がどうなっているかは、わからないが。

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　同世代の主婦、光代は夫婦仲も姑との仲も円満、二人の子ども達も立派に社会人となり、傍目にはとても幸せそうだ。

「ううん。唯一にして最大の悩みが、旦那の妹なのよ～。この鈴子って義妹、もう五十近くなってるのに、まだ旦那の実家でだらだら何もせずにいるの」

　鈴子は高校生の頃、ちょっと夏休みに遊び癖がついて遅刻や早退、無断欠席を繰り返しては街をふらつくようになり、もともと勉強嫌いだったのもあって二年で中退した。

「私が旦那と出会った頃は、鈴子も地道なバイトはしてたのに。あるときバイト先で若い子達にオバサン扱いされてブチ切れて、それ以来ずーっと無職。
　鈴子の親が、甘やかしたのも悪かったわ。義父は十年前に亡くなって、今は鈴子のお母さんが面倒見ているけど。義母も八十過ぎてんのよ。万が一のことがあったら、間違いなくうちの旦那が引き取らなきゃいけなくなる。