オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第164回 命や生きることについて考えたウラガワ(2)
◆もくじ◆
・命や生きることについて考えたウラガワ(2)
・最近の志麻子さん
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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命やさまざまな生き方について感じたことを綴っている今月。
今号は「愛人という生き方」に注目してみました。
岩井さんと直接つながりがある人、また自身の愛人のことも語ります。
やっぱり、愛人とは「贅沢品」なのか……!?
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2014年11月~15年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ」
2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ」
3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ」
4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ」
5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ」
6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ」
7月「大人の夏の観察日記のウラガワ」
8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ」
9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ」
10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ」
11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ」
12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ」
2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ」
2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ」
3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ」
4月「木の芽時な人達のウラガワ」
5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ」
6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ」
7月「ほんのり怖い人達のウラガワ」
8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ」
9月「私が見たテレビの中の人のウラガワ」
10月「大人だけど枯れるには早い人たちのウラガワ」
11月「年下韓国人夫とのアジア旅のウラガワ」
12月「捨ててもいいじゃないかのウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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幼い頃や若い頃は大晦日や元旦に、格別の思いってのを抱いたものだ。幼いなりに一年を振り返って後悔をしたり、若さゆえに元旦には無謀な夢を見るだけ見たり。
今年は、五十代前半といえる最後の年になってしまう。これくらいになるともう、新しいことを夢見るよりも、去年と同じく特に何事もなく無事であってほしいと願うものよ。
まだ記憶に生々しい、去年の座間市の九人殺害事件。被害者はみんな自殺を考えていたとしても、自殺したいとツイッターに書きこんだ時点で誰かに助けてほしいとも願っていたのだ。助けてくれない相手に、命を奪われる結果となってしまった。
被害者もいろいろな苦悩や苦難を抱えていたとはいえ、ごく普通に真面目に生きてきた人ばかり。途方もない夢なども見ず、ただ普通の穏やかな暮らしをしたかった人達。
今月はきりきり目を吊り上げず、ぼんやりと生きるって何かとつぶやいてみたい。
※
六本木の高級クラブのチーママが、パパと別れたとため息つきつつも明るく話してくれた。この場合のパパはもちろん、実の父親ではない。
「やっぱり、愛人って贅沢品なんですよ~。男も、お金や仕事が減ったら真っ先に処分するのは愛人。奥さんは、貧乏になっても守ろうとしますもん。
ま、金のなくなった夫から逃げ出す奥さんもいるけど」
このチーママは、若い頃から四十路の現在に至るまで、愛人一筋。つまり、男にとって贅沢品として生きてきた。
妻の立場に憧れることもあったけれど、やっぱり贅沢品としての生き方を全うしたいそうだ。実際、チーママは愛人としてはプロだと讃えていいと思う。
主食となる食べ物だけでは、人は物足りない。栄養にはならず、ときには体に毒だったり肥満の素だったりするお菓子も酒も欲しい。お菓子や酒はなくても生きていけるけれど、食卓と食生活と人生そのものを豊かに彩ってくれる。
チーママの苦笑いで思い出したのが、
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