オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第152回 私が見たテレビの中の人のウラガワ(2)
◆もくじ◆
・私が見たテレビの中の人のウラガワ(2)
・最近の志麻子さん
10/17(火)「徳光正行×岩井志麻子の怪談妄想特急」開催
太田出版よりイヤミス『嘘と人形』発売中
角川ホラー文庫より『現代百物語 不実』発売中
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
===
想定外にテレビに出る人になってしまった岩井さん。
中から見るテレビの人達は、観察してみるとやはり妙なところも多くて……。
バブル期にはかなりのアイドルだった、岩井さんと同世代の浜石リラ(仮名)。
あるときダークな男性スキャンダルを起こした。
そして年月が経ってから、唐突にまたリラは話題の人となるのだが……。
バックナンバーはこちらから↓
http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga
2014年11月~15年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ」
2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ」
3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ」
4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ」
5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ」
6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ」
7月「大人の夏の観察日記のウラガワ」
8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ」
9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ」
10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ」
11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ」
12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ」
2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ」
2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ」
3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ」
4月「木の芽時な人達のウラガワ」
5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ」
6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ」
7月「ほんのり怖い人達のウラガワ」
8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ」
※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。
2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
===
まだ宿題できてない、もう朝寝坊できない、海水浴も来年まで待たなきゃいけない……などなど、子どもの頃は九月って哀しい季節だった。
大人になってみれば、リフレッシュできるさわやかないい季節になるんだけどね。
私の場合、子ども時代の夏休みを過ぎて大人の九月を迎えてみると、予想外想定外のことがいろいろ起こった。作家になれたこと、結婚離婚再婚はさておき、テレビに出る人になってしまったことも意外性は大きい。
先月に続いて、外からだけでなく中からも見るようになってしまったテレビの人達の話を書いてみたい。まるで大人になってからの、ちょっと提出日の遅い観察日記のようだ。
これも先月と同じく、その人達のプライバシーをおもしろおかしくさらすのが趣旨ではないから、出てくる人達はみんな名前も背景も変えてあるのをおことわりしておく。
※
私と同世代の浜石リラは、いわゆるバブル期にはかなりのアイドルだった。
当時の女性タレントは正統派の可愛い子ぶりっこと、いかにもその時代を象徴するセクシー系とに分かれていたが、リラはどちらでもなかった。
実年齢より落ち着いた大人の雰囲気で、ちょっと陰と謎のある美女だった。有名企業のCMにもたくさん出ていたし、女性誌の表紙も大いに飾った。一般男性から人気があるのは当然として、当時やっぱり大人気だった芸能人男性やスポーツ選手からも軒並み、
「好みのタイプは浜石リラさんみたいな人」
などといわれていた。リラは有名大学在学中にオーディションで優勝していたり、子どもの頃から親と海外旅行をしていたりと、お嬢様でもあった。
あまりに自分とかけ離れていれば、もはやハリウッドスターみたいなもので嫉妬すらできなくなる。それをリラによって思い知った。
そんなリラだが、あまりにもアンニュイなミステリアスな美女のイメージが強すぎ、次第に仕事が狭められ減っていく。とはいえもともと安易にバラエティなどに出ることはなく、仕事を選ぶタイプに見られていたので、落ち目だと思う人もいなかった。
当時はネットなどなかったが、リラを最近あまり見ないなと噂になっていた頃、久しぶりに意外なことでマスコミと世間を騒がせた。
ぶりっこ風味のそれではないが、男関係はあまり噂されず透明なピュアな雰囲気だったリラが、かなりどろどろしたダークな男性スキャンダルを起こしたのだ。
コメント
コメントを書く