糸色 滅のブロマガ

獄都事変二次創作「合わない奴程馬が合う」

2021/02/03 14:40 投稿

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「獄都事変二次創作『合わない奴程馬が合う』」


加蛾谷♀…かがや。獄卒。一人称は“俺”。武器は電気。150cmの貧乳。
     性格は真面目で冷静沈着。自分だけ犠牲になればそれで良いタイプ。

刺々木♀…ささき。獄卒。一人称は“ボク”。武器は針。169cmの絶壁。
     楽観的で人懐っこいコミュ力高め。ポジティブ思考。

肋角♂…ろっかく。獄卒の長。趣味は喫煙。

班長♂…廃工場に住まう元工場の班長。社畜を極めしキングオブ社畜戦隊。
    生前の劣悪な職場環境による恨み辛みから解放出来ず、周囲に呪詛怨霊を吐き散らかしながら全く意味のない作業を延々繰り返している。

悪霊♂…班長の部下。意識は生前の時から既に無くしており、班長の言いなり。ゾンビみたい。

魑魅魍魎(不問)…悪霊や班長にまとわりついている。低級妖怪の集まり。
        手下的な金魚の糞的な。


<役表>
加蛾谷♀:
刺々木♀:
肋角♂:
班長♂:
魑魅魍魎(不問):
悪霊A(不問):
悪霊B(不問):
悪霊C(不問):

<URL>
https://ch.nicovideo.jp/itoshikimetu/blomaga/ar1986498#


※??~??分の劇です
※多少のセリフ変更・アドリブOKです
※叫びセリフ有り。演者様の周辺環境配慮は自己責任でオナシャッス←
******************************************

(ノック音)

肋角「入れ」

加蛾谷「お呼びですか、肋角(ろっかく)さん。」

肋角「お前を呼び出したのは他でもない。お前に一つ、任務を課す。」

加蛾谷「亡者の捕獲ですか」

肋角「いや、悪霊の殲滅だ。場所は東の方角、山奥にある複数建てられている中でひと際大きい廃工場がある。そこを拠点としている厄介な悪霊が、近隣周辺の生者を脅かしているようだ。」

加賀谷「了解しました。それでは直ちに」

肋角「待て。お前だけでは太刀打ち出来ない規模だ。よってもう1人と共に任務を遂行しろ。」

加蛾谷「同行任務…ですか。」

肋角「ああ。いつもお前は1人だけだが、今回は2人で行ってもらう。」

加蛾谷「そんなの必要ありません。俺1人で」

肋角「加蛾谷(かがや)」

加蛾谷「はい」

肋角「これは“命令”だ」

加蛾谷「…はい。」

~*~*~*~*~*~*~*~

加蛾谷M「(まさか複数での任務だなんて…。亡者捕獲ならまだしも、ただの殲滅ならば俺1人だけでも充分任務を達成出来るのに…なのに何で)」

刺々木「おっ?おーい!君がかばばっすべべびがあがががががぁ!?」バリバリバリ

加蛾谷「あぁ、すまない。獄都内ではもう必要ないな。今切る。」

刺々木「あぁ^~まらびいびいすうんひゃあ^~
  (訳:あぁ^~まだビリビリするんじゃあ^~)」

加蛾谷「で?お前はいったい誰だ。俺は加蛾谷。」

刺々木「ってぇ~…あ!ボクは刺々木(ささき)!今回は宜しくね、加賀谷君!」ニカッ

加蛾谷M「(コイツが…明らかに自分が苦手なタイプの人種だ。あまり関わらないでおこう。)」
加蛾谷「…ろしく。」プイ

刺々木「え?何?声が小さくてよく聞こえなかった。もう一回言ってくれる?」

加蛾谷M「(チッ ウゼェ…これだから人と馴れ合うのは好きじゃないんだ。)」

~*~*~*~*~*~*~*~

~廃工場の外~

刺々木「ここが例の工場だね。で、一番大きい工場はどれかな?」

加蛾谷「・・・」シラーッ

佐々木「ねぇ、どれが拠点だと思う?あ、あれかな!」

加蛾谷「・・・」シラーッ

刺々木「ねぇーちょっと答えてよ。君に聞いてるんだけど?」

加蛾谷「・・・」ンラーッ

刺々木「ねぇねぇそんな無視しないでさぁ。同じ仲間じゃんw仲良くやろうぜ?」

加蛾谷「黙れ。」

刺々木「!」

加蛾谷「いくら肋角さんの命でも他者と馴れ合うつもりはない。俺は俺だけで職務を全うするだけだ。」

刺々木「…。」

加蛾谷「ここから先は別行動で探索した方が効率的だ。俺はあっちを見て回るから、お前は」

刺々木「かぁ-っこいーなぁ-w(*´∀`*)」ニコニコォ

加蛾谷「・・・は?」

刺々木「君、何か雰囲気は斬島(きりしま)みたいだったけど、中身は谷裂(たにざき)みたいで厳しいんだなぁーwそうゆうの何て言うんだっけ?すとまっく…いや違うな、すといっく?だっけ?ボクそうゆうの苦手でさぁ、あこがれるんだよねぇ~w参考にさせていただきますっ!」

加蛾谷「…」
加蛾谷「(なんだコイツ…)」

~*~*~*~*~*~*~*~

~廃工場の一つの内部~

刺々木「お邪魔しまーす…って言っても誰もいないよねぇ。いるとすれば―――」

(可愛いタイプの魑魅魍魎が刺々木を襲う)

魑魅魍魎「ピキー!」

刺々木「ほっ」ヒュッ

魑魅魍魎「ピギィ!」グサッ

(刺々木が投げた針に刺されて消滅する魑魅魍魎)

刺々木「低級の魑魅魍魎程度か。」

加蛾谷「悪霊にまとわりついている内の一部分だろう。獲物は案外近くにいるのかもしれんな。」

刺々木「なぁんだ楽勝じゃん!よーっし!んじゃさっさと悪霊見つけちゃって倒しちゃおうぜ!んで食堂でキリカさんの作る美味しいご飯食ーべよっと」のびー

加蛾谷「…?」

刺々木「どした?何か考え事?」

加蛾谷「…それしきの悪霊程度で、わざわざ獄卒2人も必要なのか?」

刺々木「へ?」

加蛾谷「さっき出た低級の魑魅魍魎で分かる。あんな弱い魑魅魍魎をまとう悪霊なんざたかが知れている。それくらいの悪霊だったら俺1人でも十分余裕で倒せる…それなのに」

刺々木「えーそう?肋角さん配慮したんじゃないかなぁ?」

加蛾谷「…配慮?」

刺々木「噂は聞いてるよ。君、虚弱体質だから武器に全頼りしてるって。」

加蛾谷「…それがどうした」ムッ

刺々木「ボクが君の補助にまわるために、念のためボクも一緒に同行」

加蛾谷「戯れ言ほざくのも大概にしろよ、貴様。」バチッ…

刺々木「おっと?」

加蛾谷「俺の体が弱い事以前に、俺1人でも大量の悪霊を仕留める事が出来るくらいの手腕の持ち主だという噂が先に広まっているだろ。肋角さんも其れを勿論熟知している。」

刺々木「でもさぁ、獄卒たる者ちったぁ鍛錬しないと…谷裂や斬島から何度も何度も鍛錬しろーって言われてるんでしょ?」

加蛾谷「ムスゥ」

刺々木「否定しないんだ…佐疫(さえき)を見習いなよ。彼だって適当な鍛錬はしているんだから」

加蛾谷「それは…佐疫は男だし」

刺々木「ボクでもしっかり鍛錬してるんだよ?君、鍛錬回数0じゃん」

加蛾谷「鍛錬は…性に合わない…」

刺々木「あ!じゃあボク、君の鍛錬の手助けしてあげるよ!」

加蛾谷「余計なお世話だ」

刺々木「いーじゃん此れも良い機会なんだしさぁー
    今回の任務はどうせ暇そうだし、ここいらでいっちょ軽い手合わせしてあげるよ」

加蛾谷「おい…今はそんな事してる暇ないだろ…任務が優先だろうが」

刺々木「あれ、もしかして手合わせが怖いの?」

加蛾谷「…あ?」イラァッ

佐々木「大丈夫だよ!確かに君はボクより背ちっこいし、体弱いし、力ないけども、それを配慮してあげるからさ!」ニッコリ←悪気のない笑顔

加蛾谷「お前は…俺と相性が悪いって事が分からないみてぇだな」バチバチバチ

刺々木「え?」

加蛾谷「そんなに電流浴びるのが好きなら…存分に浴びせてやるよ!!」ッバ!

(素早く外套の中から鉄版状の電気パッドである武器を取り出して構える加蛾谷)

刺々木「もぉーだから武器に頼るんじゃなくて、素手で組み手を…」

加蛾谷「遠慮は無用ッ!」バリィッ!

(電気を刺々木の方に飛ばす)

刺々木「おっとぉッ!?」

(間一髪で避ける刺々木)

加蛾谷「っつーかお前が任務で共にいると気が散って邪魔なんだよ!ここいらでとっととくたばって大人しくしてろやこの能天気野郎が!!」

(バリバリと容赦なく刺々木に目掛けて電気を降らす加蛾谷
その電気の雨をギリギリ避けながら戸惑う刺々木)

刺々木「えぇえぇ!絶対それ本心だよねぇ!?あとボク“野郎”じゃないんだけどぉ!?」

加蛾谷「うるっせぇ!分かってんならはよくたばれやぁ!」

刺々木「うわわわわッ!!」

加蛾谷「クッソ…ちょこまか逃げんじゃねぇよ!俺より背ぇ高ぇクセして!!」

刺々木M「(駄目だ…完全にトサカに来てる…どどどどうしよう…!
     えぇとえぇと、何か目眩ましになるのは…!)」
刺々木「アレ…だぁッ!」

(真上に向かって数本の大きい針を投げ上げた刺々木。)

加蛾谷「は?………ハッ!?」

(加蛾谷の上に錆びた鉄筋が降り注ぐ)

刺々木「…フゥー。危なかったぁ。丁度上に古い鉄筋があって助かったぁ。
    ぺっぺっ…ヨシ、今良い感じに砂ぼこりが立ってるし、好機だな。」
    可哀そうだけど、このツボ用の針で彼の首の裏を狙って気絶させるか…。
     んで気絶させてる間にボクが任務を片して―――」

加蛾谷「そこッ!!」ッバリィ!

(砂ぼこりの中から横に走る雷を刺々木に飛ばした加蛾谷。
刺々木が持っていた針に通電して感電する刺々木。)

刺々木「―――来ますきゃあああああああああああ?!」ビリビリリリリリダマ

(もんどり打って倒れる刺々木)

加蛾谷「ハァ…まったく。毛ほどにもねぇ。
    工場の上にある鉄の足場崩して砂ぼこり立たせて、視界を遮った隙にその針で俺を落とそうとしてたみたいだが…そんなの意味ねぇんだよ。
    俺は五感が鋭いからな。ほんの僅かな音でも相手が何処にいるか分かるんだよ。」

刺々木「はらほろひれはれぇ~(;´@д@)☆」

加蛾谷「で、コイツが手に持ってた金属の針に電気が当たって感電、と。
    ホント相性が悪いな。俺とお前は。」
加蛾谷「さて、やっと邪魔者が潰れた。これで心置きなく任務に専念できる。」

~*~*~*~*~*~*~*~

~大工場 作業場~

(物陰に身を潜めている加蛾谷)

加蛾谷M「(ここが例の悪霊が出る工場だな…。)」_`・ω・)_コソコソ

班長「…ラカ…レバ…ハタ…ナケ…」ブツブツ

加蛾谷M「(獲物は…アイツか)」

班長「…ハタラカナケレバハタラカナケレバハタラカナケレバハタラカナケレバ」ブツブツブツ
   (↑:"働かなければ"を隙間なく連呼してます)

(割と怖いタイプの魑魅魍魎が辺りを威嚇している)

魑魅魍魎「キシャアァァァ……グルルル…」

加蛾谷M「(周りに溢れている呪詛怨霊…そして奴に纏わり付いている魑魅魍魎の量からして、ここの工場の長か?…フム。ここは一旦、潜伏して相手の様子を――)」

班長「 ダ レ ダ 」

加蛾谷「!」

班長「コノ気配…此処ノ者デハナイナ…何処ダ…何処ニ隠レテヤガル…」

加蛾谷M「(気配察知能力が高い…!この悪霊…ただ者じゃあねぇな。)」

班長「早ク出テコイ…!コレ以上無駄ナ潜伏ヲスルノデアレバ…野郎共!"仕事"ダァ!」

加蛾谷「!?」

悪霊ABC「あ゛ー…あ゛ー…あ゛ー…」

(ゾロゾロと大量の悪霊がこの場に集う)

加蛾谷M「(悪霊はこの1人だけじゃなかったのか…!?しかもあの悪霊達、ここの工場から来てない…隣接してる工場から渡って此処に来ているだと!?クソッ!何体いんだよこの悪霊共!!
     なるほどな…肋角さんの言っていた事がやっと理解出来た…だがッ!)」

(物陰から素早く正体を現した加蛾谷。スパイダーマッ!)

班長「…ソコカ。」

加蛾谷「これくらいの悪霊の数なんざ、俺の敵じゃねぇんだよ。」

班長「…フ。ククク…フハハハハハ!!
   ドンナ奴カト思ウタラ…只ノ小娘デハナイカ!」

加蛾谷「見くびるなよ?俺は今の任務が課せられる前の任務じゃあ、
    シベリア並に厳しい環境だった戦場跡地で、怨霊50匹を葬って来たんだ…この身1つでな!」

班長「フゥム、ソレハソレハ…」

魑魅魍魎「ギャオオオオオオス!!」

班長「扱キ甲斐ガアルッテモンダ!!」

悪霊C「ウオオオオオオ!!」

加蛾谷「いざ、尋常に…勝負ッ!!」

(全身に電気を帯びながら班長に飛び掛かる加蛾谷)

班長「ハッ 尋常ニ、ネェ…」

加蛾谷「っせぁ!!」ババチィ!!

魑魅魍魎「ギャガガガガガガ!!!」バリバリバリ!

加蛾谷「先ずは鎧を落とし…てッ!?」

悪霊C「グワアァァァァァ!!」

加蛾谷「チッ こざかしい…なッ!」バリバリバリィ!!

悪霊C「ッガアアアアアアアア!!」シュウゥン…

加蛾谷「オラオラオラオラアァ!!」バリバリバリ

悪霊B「ギャアアアアアア!!」シュウゥン…

加蛾谷「そのまま消え去ってろ雑魚が。」

班長「ホウ、アレ程マデノ数ヲ…コノ一瞬デ消シ去ッタトナ…中々ノ腕前ダナ。」

加蛾谷「これで分かったろ。降伏するなら今のうちだぜ」

班長「ソレハ…」グッ

加蛾谷「む」

班長「断固 断るッ!!」ビュッ

(班長が加蛾谷に殴りかかり、間一髪ガードする加蛾谷)
(ここで班長のカタカナが直ります特に意味は無いです←)

加蛾谷「くっ…!」ぐぐ…

班長「俺がこの劣悪な地獄の中、気が遠くなる程の拷問や苦痛を受けても尚、耐え抜き働いていると思っておる!?それは己が持つ家庭の家計の為に!愛する妻、愛する子供、愛する家族の為に!たったそれだけを糧にして働けているのだ!!
   俺が働かなければ金が手に入らぬ!家計を支える事が出来なくなる!妻が料理に腕を振るえなくなる!病弱である妻の薬が買えなくなる!息子の学費を払えなくなる!息子の将来を叶えなくなるのだ!
   妻の為に、息子の為に…その為ならばこの命を差し出すなど容易い事!
   此の工場がある限り…存在する限り!」

加蛾谷「ぐぅっ」ぐぐぐぐ

班長「俺は働いて 護らなければならないのだあああああ!!」

加蛾谷「ぐああぁぁっ!!」ずざあぁぁぁ

班長「ハー…ッ ハー…ッ」

加蛾谷「クソッ 何長ったらしく語ってんだよ…亡霊の癖に!!」バリィッ!

班長「…貴様は先程、"尋常に"と言ったな。それは」

(パチン、と指を鳴らす班長)
(指鳴らすのが無理な人はパンパンッと手を叩くでもおk)

悪霊A「あ゛あ゛あ゛あ゛…」

悪霊C「お゛お゛お゛お゛…」

魑魅魍魎「キシャアアアア…」

加蛾谷「何ッ!?」

班長「無理な話だ。
   此処で鍛えられた不屈の精神で、俺らは起き上がる…何度でも、何度でもだ!」

加蛾谷「このクソ社畜共が!!俺の電気を浴びた霊は完全消滅するのに…んなの聞いたことねぇぞ!ルール違反だろぉが!」

班長「だから言ったであろう。尋常は勝負など無理な話だとな。」

加蛾谷M「(クッソ…どうする!?まさか生き返るなんて…いや死んでるけども!死んでるけど生き返るなんて!)」

悪霊A「ヴァアアアア!!」

加蛾谷「くぅッ!」バリバリバリ

魑魅魍魎「ギシャアアアアア!!」

加蛾谷「ぅおらッ!」バリババババアリババ

悪霊C「ヴォアアアアアアア!!」

加蛾谷M「(しかも…悪霊共についている中位の魑魅魍魎も同時に再起出来んのかよ!ってことは)」

班長「どうした!動きにキレが無くなっておるぞ!
   さては減らぬ人員に戸惑っているな!?」

加蛾谷M「(ここにいる部下の人数…班長含めてざっと見40人てところか。
     そして部下1人当たりに中位の魑魅魍魎が5,6匹纏わり付いている…ハッ!?
     まさか…まさか200匹超える悪霊と魑魅魍魎を…完全に殲滅しなきゃならねぇのか…!?いや、そもそもな話 コイツら、完全に殲滅出来るのか…!?それを)」

班長「ぬ?」

(絶対に勝ち目の無い絶望的状況である事を理解した途端、
顔面蒼白でその場にへたり込む加蛾谷)

加蛾谷「俺が…1人で?たった…独りで…?」

班長「フン 戦意が完全に喪失したか…哀れな娘だ。
   だが慈悲など無いッ!!」ゴッ

加蛾谷「がっは!」

班長「貴様は我々の職場に許可なく侵入し、好き勝手暴れまわった罪がある。
   その罪、身体で償ってもらおうか。」

加蛾谷「か、身体…?」

班長「死ぬまで…いいや、死して尚この工場で我が手となり足となり働き続けるのだぁ!!」

(班長の大きな掌が加蛾谷の顔をわし掴もうとする)

加蛾谷「~ッ!!」

(何処からともなく鉄パイプサイズの大きな針が飛んできて、
 悪霊部下の一人を突き、そのまま壁に刺さる。)

悪霊C「ッギャアアアアアス!?」

班長「何っ?」

(自分の身体に突き刺さった針が抜けんと藻掻く悪霊部下)

悪霊C「ギィッ…グギギギギ!!」

班長「なんだ…何なんだ部下を突き刺しているあの大針は!何処から飛ばした!」

加蛾谷「あれは…あの針は」

刺々木「ふぃ~(*´∀`)間一髪ってところかな?」

班長「ッ!?」

加蛾谷「さ、刺々木!!」

刺々木「いや~上司さんの熱弁が遠くまで聞こえてきてさぁ?なぁんかボクが生きてた時代に発売されて流行った本を思い出したよぉ。確かー…そう、蟹工船。蟹工船みたいな職場なんだね。此処は。さながら地獄変…と云った所か。」

班長「まだ仲間がいたのか…あの筒は貴様の仕業か!」

刺々木「そうだよ?当たり前じゃん。ボクの大事な仲間に手ぇ出そうとしてたんだから…
    覚 悟 は 出 来 て ん だ ろ う な ? 」

(大小さまざまな針を懐から大量に出して悪霊達に構える刺々木)

班長「ッ!!」ゾクッ

加蛾谷「に、逃げろ刺々木…コイツらは、俺の電気が効かない…殲滅出来ないんだ。
    ココは一旦一時撤退して、再度策を練るしk」

(加蛾谷の言葉を遮り、優しくなだめる刺々木)

刺々木「分かってる、分かってるよ。さっきの戦闘を遠目から観察してたから。大丈夫、把握してるよ。」

加蛾谷「な、ならっ―――」

刺々木「加蛾谷」

加蛾谷「っ…は、ぃ」

刺々木「後はボクに任せといて。ね?」

加蛾谷「で、でも…」

班長「フッ…相手が貴様に変わっても同じ事よ…我々は何度潰されようが、再び立ち上がるのみ!」

刺々木「要は動きを封じればいいんだろ?ただそれだけの事じゃん」

班長「…何?」

刺々木「ボクは ボクに課された任務は必ずこなす…何があろうが」

悪霊C「ウオオオオオオオ!!」

刺々木「関係ないッ!!」

(刺々木が投げた大量の針が幾重にも広がり、針の弾幕と化して的確に悪霊達をピン留めしていく)

悪霊A「ッアガアアアアア!!」ジタバタ

悪霊B「ウガアアアアア!!」ジタジタ

刺々木「うおおおおらああああ!!!!」ドドドドド

悪霊C「グギイイイイイイイ!!」バタバタバタコ

班長「一体…一体何が起こっているんだ?俺の、俺の部下達が…一瞬にして次々と、壁や床、天井にまで、張り付けにされているだとおぉ…?!」

魑魅魍魎「ピギイイイイイイ!!」

刺々木「おっと?」

加蛾谷「刺々木ッ!」バリィッ!

魑魅魍魎「ビギギギギギ!!」バリバリ シュウゥ…ン

加蛾谷「ホッ 良かった…」

佐々木「おぉ…ないっすぅ加蛾谷!」

班長「お、お前ら!何をしている!?はよ、はよぉ再起しないかぁ!!」

悪霊ABC「・・・・・・」シーン( ˘ω˘)

刺々木「無駄だよ、ボクの針は投げた本人じゃないと取れないんだ。」

班長「くそっ…くそっ!役立たずめが!!」

佐々木「こらこらそんな口利いちゃ駄目でしょ?職場の部下は人間であって、道具じゃないんだから。」

班長「この…この 鬼があぁぁぁ!!」

(もはやヤケクソといった感じに刺々木に殴り掛かる班長)

佐々木「えいやっ」ヒュッ

班長「グアッ!」グザッ

佐々木「そうだよ。ボクと加蛾谷は獄卒…地獄の鬼だ。まもっとも、地獄というよりも“獄都”に住んでいるんだけどね。」

班長「!!…ふ、はは。まさか本物の鬼が この工場に来るとは…目的は何だ」

刺々木「まぁまぁ、そんなボクらのことなんかよりも…はい これ」ぴら

加蛾谷「?」

班長「これは…新聞の紙切れか」

刺々木「此処に来る前にちょっと、加蛾谷とじゃれ合った時に落とした足場から出てきたんだ。」

加蛾谷「じゃれ…」

(まじまじと書いている記事を読んでいた班長)

班長「…おい、この新聞の記事…」

佐々木「これまで、色んな人達がこの廃工場に来てたんだね。興味本位で入ってきた小中学生や、肝試し感覚で来た大学の集団。ここの山で採れる山菜を目的で山に入った近くの農村。そして
    この工場で働いていた従業員の行方安否を確認しに来た、ご家族。」

班長「!!!」

刺々木「もう、この新聞記事の日付が随分と前だから、安否も何も無いだろうけど…それでも、探しに来ていた人達もいたんだろうね。」

加蛾谷「刺々木…その記事には何て書いてあるんだ?」

刺々木「早朝、山奥にある工場から出火。全域に渡る大火事で、職場内で寝泊まっていた全従業員焼死体で発見。
    この記事を読んで思わず首をひねっちゃったよ。こんな大規模な大火事であったのにも関わらず、全員死亡?誰一人として逃げられなかったのかな?って。
    で、さっきまで色々見て回ったんだよ。火元場所は何処かなぁとか、従業員達が寝てた部屋はここかなぁとか。」

加蛾谷「お前…そんな事してたのか。というか電気は」

刺々木「あ~あれね?丁度凝っていた肩に電気が当たってさぁ♪
    とても気持ちよかったし随分とほぐれたよぉ(*´∀`*)ありがとね?」

加蛾谷「・・・・・ぃゃ。」

刺々木「いやあぁ流石に燃やされると証拠も跡形もなく無くなってしまうかもなぁって心配してたんだけどね、何とか確認出来たんだよ。宿泊室前に置かれていた数台の練炭焜炉と、格子窓の外側から強固に張られたであろう、糊紙の跡が。」

(何かを諦めた班長)

班長「…やはり、か。」

加蛾谷「それって、つまり…」

班長「あの日、社長が直々に我々に言ったんだ。『明日1日皆に休暇を与える』と。
   全員大層喜んだよ。やっとまともに寝れると。皆して早々仕事を切り上げては、全員宿泊室のせんべい布団でそれこそ死んだように眠った。
   だが、俺はひと眠りしたら家族へ連絡を入れようと思ってな…少し寝て、部屋を出ようとしたんだ。」

刺々木「だろうね。それで扉にも糊紙が貼られてあった、と?」

班長「鍵が掛けられていた」

刺々木「!?」

加蛾谷「そんなことあるか!普通内側から鍵が掛けられるもんだろ?」

刺々木「ううん、どうとだって出来るよ。それこそ内側から鍵を掛けられなくて、外側からしか鍵を回せないような怖い設計が。」

班長「今思えば、社長は…最初からそうすると計画していたのだろうな。最初から…」

~*~*~*~*~*~*~*~

班長(生前)『どうゆうことだ?ドアが開かない!』

悪霊C(生前の部下の1人)『班長!田中が、田中が息してません!』

悪霊B(生前の部下の1人)『というか、何か…息苦しいような?』

悪霊C『この臭い…練炭か!?ウッ!何処で焚いて!?』

悪霊B『この!このドアの向こうから!ドアの隙間 か ら   に お い  が』バタッ

悪霊C『山田?山田ぁ!しっかり!しっ か   り』バタッ

(死期を悟りボロボロと泣く班長)

班長『どうして…どうしてこんなことを…社長…すまない…津和子…りょ  う   た』バタッ

~*~*~*~*~*~*~*~

刺々木「で、全員が練炭で倒れている間に工場内全体に油撒いて、朝方に小さな火をポイッと投げたんだろうね。」

班長「俺は…自分が、自分たちが死んだことを認めたくなかった。殺されただなんて思いたくなかったんだ…心から信頼していた人に裏切られただなんて…っだから!だから死して尚!亡霊でもこうやって!生前のようにずっと、ずっと働いていれば、社長は、きっと……きっと…」

(うつむき、静かに泣く班長)

加蛾谷「悪霊に変異して、まともな思考が出来なくなったのか…哀れだな」

刺々木「・・・貴方、名前は?」

班長「…シミズ。清水修孝(しみず みちたか)だ。」

刺々木「そっか。…清水班長」

(ポン、と班長もとい清水の肩に優しく手を置いた刺々木)

清水班長「ぇ」

刺々木「お疲れ様。大儀だったね。」

清水班長「ぁ…」

刺々木「永い間 “ご苦労様でした” 」

清水班長「!!…あぁ、あぁ…!!」

(清水の身体を優しい光が包み込む)

清水班長M「そうだ 私は その言葉を聞きたかったんだ ただ たったそれだけの言葉だが 私はずっと 貴方から 社長から そう言われるのを 無意識に待っていたんだ
      津和子 すまなかった ずっと 寂しい思いをさせてしまったな 良太 そうだよな 沢山稼いだ金なんかよりも 家族と一緒に過ごす時間の方が 嬉しいよな ごめんな 今まで気付かなくて ごめんな でも もう これからは ずっと一緒だ 今度は 絶対に 離れない から な」

清水「あ りが と   う    」

(成仏出来た清水)

悪霊A(田中)「班長ガ 消えた !」

悪霊B(山田)「ヤット やっと解放されたんだ!」

悪霊C(佐藤)「ヤッター! 早く家族の元へ帰るんだ!ただいまー!」

(次々と成仏していく従業員達)

加蛾谷「…さっき消えたので最後か。」

刺々木「ほらねー?やぁっぱりボクの思った通りだよぉ(´∀`)」

加蛾谷「は?」

刺々木「あぁいう社畜兵隊にゃ取り合えずお疲れ様ーとかご苦労!とか言ゃ勝手にきえるもんなんだよぉ~無理矢理ごり押しの力だけでも解決出来ない事だってあるんだからぁ。」

加蛾谷「あ、あのさ。さ、刺々木」

刺々木「ん?なぁに?加蛾谷」

加蛾谷「………お、乙/////」

刺々木「? おつ?オツって何?どうゆう若者言葉?」

加蛾谷「…もういい。」プイ

刺々木「えー何ー!?教えてよー!気になるじゃーん!」

~*~*~*~*~*~*~*~

~獄都 執務室~

加蛾谷「報告は以上です。」

肋角「そうか。よくやった。」

加蛾谷「いえ。仕事ですから…あの、一つ質問良いですか」

肋角「何だ」

加蛾谷「…俺を刺々木と組ませたのは、どうしてですか?」

肋角「フ そんな事、私が説明するまでもないだろう?」

加蛾谷「…。」ジィッ

肋角「…。お前は確かに小柄ながらも五感が鋭く、立ち回りも俊敏。充分な戦力になる。だが任務をするにあたって重要な要素が欠落しているのが、玉に傷だ。」

加蛾谷「鍛錬ですか」(嫌味っぽく

肋角「互いに連絡を取り合う事、意思疎通を図る事、相手の事を知る事、相手を受け入れる事等々あるが、
   つまり簡潔に言うと…コミュニケーション能力、だ。」ニマリ

加賀谷「ッ!!/////(←図星
    …べ、別にコミュ障じゃないし…そんなに」ゴニョゴニョ

肋角「ま、今回の任務は良い刺激になったんじゃないか?お互いに。」

加蛾谷「う、ぅぅ…(-_-;)は、い。失礼しま」

肋角「加賀谷」

加蛾谷「はい」

肋角「 “ご苦労様” 」

加蛾谷「…はい。」

~*~*~*~*~*~*~*~

刺々木「おっ?おーい加っ蛾谷ー☆お疲れsマママママママ!!!!」バリバリバリ

加蛾谷「あぁ、すまない。獄都内ではもう必要ないな。今切る。」

刺々木「Oh^~マンマミィ~ア^~
  (訳:あぁ^~まんまみぃ~あ^~)」

加蛾谷「で?今度はいったい何だ。刺々木。」

刺々木「ってぇ~…あ!今からご飯でしょ?一緒に食堂行こっ!」ニカッ

加蛾谷「…ゃだ」プイ

刺々木「え?何?声が小さくてよく聞こえなかった。もう一回言ってくれる?」

加蛾谷「断るって言ったんだよ!頼むからそんなにくっついてくるな、暑苦しい!」

刺々木「え~いーじゃーん(*´3`)どうせスキンシップが足りない的な事を肋角に言われたでしょ?」

加蛾谷「なっ!?おまっ!何処で聞いてッ!?/////」

刺々木「え、本当に言われたんだ?駄目元で鎌を掛けてみただけなんだけど…」

加蛾谷「ー~ッ!!///こ、の、野郎ぉ…」バチチ

刺々木「うわっ!?ちょっと待って!だからボク"野郎"じゃなくて"女郎(めろう)"だってぇ!」

加蛾谷「知るk…は、女?」

刺々木「そうやって男が女に何度も電気流さないでよー(´д`)暴力はんた~い」

加蛾谷「…男、だと?」

刺々木「え?だって加賀谷…男でしょ?普通に。」

加蛾谷「俺も…女。なんだけど。」

刺々木「は?えっ 嘘…まじで?」

加蛾谷「マジで。え、そっちも、ま?まなの?」

刺々木「え~…いやぁ~…そっかぁ~…まさか加蛾谷、女の子だったんだぁ…」

加蛾谷「いや、その…こっちも、ゴメン。まさか女性だとは…」

刺々木「加蛾谷ったら 胸 が 全 く 無 い も ん だ か ら 、それで性別判断しちゃったよ~…」

加蛾谷「・・・・・あ゛?」バヂヂヂヂヂ

刺々木「え、何?この聞いたこと無い殺意溢れる電気の音h」

加蛾谷「死ねや刺々木いぃいいいいいい!!」ズバリバリバリビビリビリリリ

刺々木「っぎゃあああああああああああ!?!?」

加蛾谷「ホンット相性が悪いなああああ俺とお前はああああああ!!!!」

~Fin.~
******************************************

お疲れ様です。作者です。
 今回は前に流行った獄都事変の二次創作を作ってみました。ちなみに推しは木舌です。
加蛾谷は前から作者の脳内に居るオリジナル獄卒ですが、刺々木は診断めーかーで出たオリジナル獄卒です↓
<刺々木>←名前は作者が考えました
性別:女(男っぽい)←ボクっ娘って良いよね!
髪の色:空色←声劇だと関係ないね☆
肌:赤みがかかった白←声劇だと関係n(ry
目の色:銀←声劇だと関(ry
身長:169←参考になるかなと思って一応上の説明にも。コイツ絶対胸無いなという偏見
体重:木舌より少し重い←レディーなのに!レディーなのに!
性格:楽観的←え、こんだけ?もっと細かいのないの?平腹とはまた違うのかな?え?
武器:針です。←ここでまさかの敬語wwwダーツみたいな感じかな?大小様々な針投げたり
だ、そうです。
一応自分が考えたオリ獄もをば。↓
<加蛾谷>←“蛾”だから外套が蛾の羽の形や模様っぽい
性別:女←俺っ娘って良くね!?
髪の色:黒←というかそんな考えてない!髪型は気持ち長めのボブ。
肌:白い←そんな体動かさないから色白
目の色:金←そんな考えてなかったけど刺々木が銀だからそれに合わせて。ジト目。
身長:150←ちんまいね!胸は刺々木よりは微量ーにある感じ。
体重:佐疫よりも軽い←獄卒の中でも一番軽い獄卒よりも軽い獄卒それが加蛾谷
性格:真面目←斬島よりも比較的常識のある真面目。
武器:電気←ひと昔前に使われていた心臓に電気ショック与える時に使用されていた2つの丸い板のやつAEDの昔版(誰が分かるか

 もし演じて頂けるのであれば、後日タイムシフトで拝聴しに行くかもしれませんししないのかもしれない。ご自由にどうぞ^ω^ノシ
 この台本をここまで読んでくださった人、演じて下さった演者様へ、“ご苦労様でした”!
ありがとうございました。作者でした。





*OMAKE*
刺々木「何でそんな頑なに鍛錬嫌がんの?田噛みたいに身体動かすのだるい的な?」
加蛾谷「や、めんどくさくはないんだけど…」
刺々木「じゃ何で?」
加蛾谷「だ、だって…汗かくのやなんだもん。汗臭くなるしシーヴリーズ必須だし」
刺々木「いや女子か!(;゜д゜)…いや女子か。(;`・д・)」

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