糸色 滅のブロマガ

隠者は闇に暗躍す~拾~

2020/02/02 23:55 投稿

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「隠者は闇に暗躍す~拾~」

正史(まさし)♂…40代。探偵。亮一の父親。渋く低い声。
        冷静沈着で、何事も臆することなく仕事をこなすクールなダディ。
        が、時々頑固で頭が固いのが玉にキズ。平井のツッコミ担当。

亮一(りょういち)♂…マサシの息子。13歳の男子中学生。好奇心旺盛な元気っ子。
          女性の方が演じて頂いてもOK。むしろオススメ。 
          男性の方でも勿論OK!

平井(ひらい)♂…20代後半。探偵事務所の助手。何かとしょっちゅうヘマをするドジの天然。
        助手としての役目を果たせていない助手。
        よくヘラヘラ笑っている能天気野郎。エヘヘと笑うのがクセ。
        全体的に優しい喋り口調。

瑞希(みずき)♀…外見年齢10代未満。金髪ロリ。館のメイド。ロリメイド
        ぽんやりとした性格。天然。常に何か眠そうな雰囲気。
        感情を表に出さないやや棒読みな喋り方。

怪人(かいじん)♂…年齢不詳。妖艶な雰囲気を醸し出している。
         その声はひどく落ち着いていて、いささか不安を覚え、狂気や恐怖を感じる。
         常に何か勝ち誇ったかのように薄ら笑いを浮かべている。

???♂…バケモノ。モンスター。人じゃない。おどろおどろしい姿。唸るような低い声。
     その正体は離島の神社で240年もの間祀られている最古の神様。



<役表・セリフ数>
正史♂・31:
亮一(不問)・13:
平井♂・9/怪人♂・20:
瑞希♀・7:
???♂・5:


※10分くらいの劇です
※多少のセリフ変更・アドリブOKです
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、
実在のものとは多分関係ありません。
******************************************

平井「えっへへへー!皆さんどうもー!僕の名前は平井太郎!20歳後半です!彼氏彼女はいません!今の僕の新しい仕事は、探偵事務所での助手です!でも全然仕事に馴染めません!毎日毎日先生にコラー!って怒られるのが日課です!エヘヘ(*´σー`)
   …で、あと何言うんだっけ…?あ、前回の“あらまし”を言うんだった!ん?アザラシだっけ?どっちだっけ?ま、いっか!エヘヘw
   えーっと、ナニナニ?…『前回、意図的に橋を落とした犯人は館の中にいると踏んだ探偵マサシ達は、館の中を探索しますが、館の住人達から襲撃されました。なんと!館の住人達全員がマフィアで、橋を落とした犯人だったのです!はてさて、探偵の運命やイカに!』だ、そうでーす。うん、なるほど、何を説明してるのか全然分かりません!エヘヘヘーwww」

(タイトルコール時、大人しく言うも良し、茶目っ気たっぷりに言うも良し。任せます←)

平井タイトルコール「隠者は闇に暗躍す。最終話。」



~廊下~

(息子の名前を呼び掛けながら館を走り回る正史)

正史「亮一(りょういち)ー!何処だぁー!亮一ぃー!」

正史「ゼェ…ハァ…ちくしょう、何処にいやがるんだアイツ!」

正史「ハァー…落ち着け。落ち着け正史(まさし)。冷静に考えるんだ。こうゆう時、“奴”なら何処へ向かうか…ダメだ分かんねぇ!たった一日しか居てなくて、しかも殆んどが自由行動だったから何処に行くのか居たのかわっかんねぇ!!」

瑞希「おじさん。」

正史「ッ!?…メ、メイド…?メイドなのか?
   って何だ!?その服装は…ボロボロじゃないか!」

瑞希「大丈夫…今、みんなで…おかたづけ、してるから…。」

正史「か、片付け…?」

瑞希「真弓…怪我、しちゃったけど、大丈夫。皆で…手当て。した。」


正史「…さっきから何を言って―――」

瑞希「アイツ、お外に…行った。」

正史「アイツ?アイツって…もしかして平井のことか!?」

瑞希「うん…。お外の…小島に…今、向かってる…。早く…行って、あげて…?
   …じゃ。」

(クルリ、と正史に背を向けて歩きだした瑞希)

正史「ま、待て!何故俺に奴の居場所を教えてくれた!?お前もあの黄金(こがね)と同様、奴の差し金なのか!?」

(首だけ正史の方を向いて、にこ、と微かに微笑んだ瑞希。それはまさに天使の微笑み。尊い←)

瑞希「ううん?…あの時。
   …お水を。美味しく飲んでくれた、お礼…。」

正史「は…?」

瑞希「…バイバイ。おじさん。」



~嵐吹く 外の離島付近にて~

平井「もう少しで船着き場ですからね、亮一君…。」

正史「待てえぇぇぇぇぇえ!!平井いぃぃぃぃぃいいい!!」

平井「先生…あっ先生ー!!(*゜∀゜)ノシこっちですー!!」

(正史、亮一をお姫様だっこしている平井と合流。
ゼェハァと肩で息を切らす正史。)

正史「平井…お前…亮一に何を!!」

平井「丁度良かった!ついさっきあっちの方向に船着き場がありましてね?船も一隻だけですがありました!
   まだ動くかもしれませんよ!?早くあの船に乗って脱出を」

正史「待て!その前に…お前に聞きたい事がある。」

平井「もー!なんですか今頃!?それ今言う必要ありますか!?
   もう今雨脚(あまあし)強いわ風も強いわで風邪引いちゃいますから!話は後で、まず今は早く船に」

正史「じゃあ単刀直入に聞く…“何で俺の息子の名前が言えた?”」

平井「・・・はい?」

正史「平井。俺は最初からお前が怪しいと踏んでいた。」

平井「え、へへ…何、言って」

正史「最初に、この館に来た時、お前は車を停め直しに行ってくると言ったな。…にしては、えらく時間がかかったな。晩餐会の時に戻ってくるとは。」

平井「…車庫を見つけるのに、時間がかかったんですよ。しょうがないじゃありませんか。」

正史「ならば俺たちと共に行動をして使用人や館の主人に場所を聞けば良かったんじゃないか?だがお前はしなかった。何故ならば、別行動をしなければならない理由があった。」

平井「…えー?wそぉーんな事ないですよー?w」

正史「使用人から聞いたぞ…お前、雨の中、傘や合羽も用意せずに、あそこの離島へ向かったらしいじゃないか。だが、晩餐会の時に外から戻ってきた時のお前の状態はずぶ濡れ…ではなく、小雨で服に軽く濡れた程度で、暖炉で暖を軽くとるだけで済んだ…。外ではあれほどの大雨が降っていたのに。」

平井「もー(`3´)さっきから何が言いたいんですかぁ?」

正史「あの離島に、お前のアジトが併設されているんだろう?そして其処に、今までお前が誘拐した少年たちが監禁されている…そうじゃないのか。」

平井「ちょ、ちょっと…推理妄想も甚だしいですよ?僕がそんな恐ろしいことするわけないじゃないですかぁ」

正史「なら確認するか?ちょうど今から、あの船に乗り込んで、亮一も誘拐するんだろう?まぁ、その時まで俺も無事に生きていれば、確認できるんだがな…。」

平井「・・・。」

正史「だがそんな事をしなくてもお前は、犯人にしか知りえない情報を、自分から発言したんだ…最初からな。」

平井「犯人にしか知りえない情報…?」

正史「探偵の心得えその6。“探偵は、いついかなる時でも職場に私情を持ち込むべからず”。俺は今まで職場で…事務所内で家族がいることは絶対にお前には話さなかった…息子がいることをな。
  それなのに何故、お前は俺の息子、亮一の名前が言えた?」

平井「・・・。」

正史「あの時、平井が後ろにいた亮一に顔を向けてハッキリと言ったな。“亮一君”と。」

平井『ああ、その事なんですけどね。ホラ、"亮一君"。』

正史「お前が俺の息子…亮一を知っていたのは、次の目的(ターゲット)にするためだったから。そうじゃないのか。
  平井太郎…いや、"怪人 江戸川乱歩"!」

平井→怪人「…ふふ、ははは…… あははははははは!!」

(以後、"平井"の表記を"怪人"にします。)

平井→怪人「私の事をご存知だったのですね。流石は先生…いえ、私も貴方の事を本名で呼んであげましょうか。ねぇ…探偵、横溝正史(よこみぞ せいし)さん?」

正史「はっ 本名だと?"まさし"が俺の本名だ。"せいし"は探偵をしている時の偽名に過ぎん。」

怪人「ッフフ…ええそうですよ?私が連続少年誘拐事件の犯人です。」

正史「これで…お前を捕まえる事ができる…見つけた、遂に見つけたぞ…!!」

(亮一 目を覚ます)

亮一「…ん、うぅ…あれ、ここは…?」

怪人「おや、目を覚ましてしまったのですね。亮一君、おはようございます♪」

亮一「ぇ?え?!ここ何処!?ってか、あなた誰!?」

怪人「おやおやあまり暴れないで下さいよ?ご理解なさい…貴方が今、どんな立ち位置にいるのか…」

亮一「!…と、父さん!!」

正史「亮一!!
   あのマフィアの一族らしき人たちも、お前のグルだったのか!」

怪人「マフィアの一族ぅ?ッハハハハ!!貴方の推理はとんだ的外れですよ!
   屋敷の住人はただのエキストラに過ぎません。前に約束を交わしたのです。“貴方達の秘密を外にバラしたくなければ、私の行っている事を口外せず、黙って協力なさい”、と。」

正史「江戸川…あの屋敷の住人は、一体何者なんだ。お前は知っているんだな?」

怪人「そんな他の事を心配するよりも…今は貴方の身を心配しては如何です!?」

(怪人 正史の鳩尾を狙って回し蹴りをかます)

正史「ぐぅッ!!」

亮一「父さん!」

(蹴り飛ばされ、距離を置かれた正史)

怪人「アッハハハハ!!愉快愉快! どうです?人質がいるので手足が出せないでしょう?」

亮一「と、父さ……」

怪人「亮一君、安心して下さい。これから君を楽園へと誘ってあげますからね…」
   最初に約束したじゃありませんか… "何かあったら、私が亮一君を守ってあげますからね"と…永久に」

(怪人 亮一の首もとに接吻する)

怪人「(リップ音)」

亮一「ひっ…!」

怪人「美しい…年齢に反して幼さが残るその顔立ち…女性の様に細く淑やかな体躯…実に私好みの少年だ。」

正史「ぐッ…亮一を狙った理由はそれか!」

怪人「何としてでも“彼女”の息子を手に入れたくてね…。
   わざわざ貴方の探偵の助手を演じた甲斐がありましたよ。」

亮一「彼女…?」

怪人「さぁ…行きましょう亮一君。
   大丈夫…貴方のような可憐な“友達”が貴方を待っています。」

亮一「友達…?もしかして誘拐された男子学生達のこと!?」

怪人「ええ。あの子たちは美術館に囚われていたシャルル君の為に、あの離島の中にある私のアジトで遣えているのです。」

正史「まさか…国立美術館からなくなった人形を盗ったのも…!?」

怪人「その通り、私です。」

正史「こ…の、野郎ぉー!!」

(再び怪人に向かって走り出す正史)

怪人「ハァ…まったく、往生際が悪いですよッ!」

(正史の横腹に回し蹴りをする怪人)

正史「ガハッ…」

亮一「父さんッ!!」

怪人「アッハハハハ!!私のような犯罪者…隠者は、人の目に触れられない闇に、静かに暗躍するんですよぉ!!」




???「グルルルオォォォオ!!」

亮一「ッ!?」

怪人「?………ッガァ!?」

亮一M「一瞬の出来事だった。林の陰から出てきた黒い物体の何かが、
    瞬時に怪人の首に噛み付き、押し倒した。
    怪人の拘束から外れ、地面に落とされ土砂まみれになった僕は、ただただ、彼らのやり取りを傍観する事しか出来なかった。」

(喉元を噛み付かれ、苦しそうな怪人)

怪人「ゲホッ!き、貴様ァ…まさか、裏切るつもりか…!?」

???「…裏切ル?元カラ貴様ニ服従シテイタ気ナド、毛頭無イガナ。」

怪人「ちょ、ま…待て!まさか殺すのか…この私を!いいのか!?私を殺したら…殺したらぁ!」

???「…何ダト言ウノダ。」

怪人「ひ、や、やめ…………ッギャアアァァァァァアア!!」

亮一M「怪人は、悲痛な断末魔を上げながら、無残にも黒い化け物に噛み砕かれた。
   僕はもう、その恐ろしい光景を足を震えながら凝視していた…が、
   その時、僕は僅かに見えた。化け物の背中に赤い斑点があったのを。」

???「オイ、何ヲジロジロト見テオルノダ。」

(我に返る亮一)

亮一「はっ…あ。」

???「…モウ一度言ウ。ココハ、オ前ラ“人間”ガ来ルヨウナ場所デハナイノダ。」

亮一「…えっ?」

???「早ウ居ネ!ココカラ立チ去レ!分カッタナ!!」





亮一M「…その後のことは、ぼんやりとしか覚えてない。
    父さんは僕の腕を掴んで、その場から必死に逃げた。
    館の入り口には、タイヤが直っている車が一台、そこにポツンとあり、それに乗って館から離れた。
    必死に森の中を無我夢中で走っていたら、見覚えのある道に繋がり、無事僕らの町内に着くことが出来た。」

正史「亮一、お前は何も見ていない。分かったな。」

亮一M「安堵から来た急激な睡魔で、車の中で寝落ちする間際、父さんから言われた。
    そんなこと言われなくても、否が応でも忘れるよ…と、僕は父さんにそう言ったか否かで意識が途切れた。」

亮一M「数日後、父さんの口から聞いたんだけど、怪人に誘拐された男子学生が、全員無事に発見されて、保護されたそうだ。案の定、僕らと怪人が対峙した、あの小島に監禁されていたらしい。館については、何も言ってなかったけど…。」

亮一M「そういえば、あの館の住人達はどうなったんだろう…。何処か遠い所へ逃げたのだろうか…?それとも、今でもずっとその場に居続けているのだろうか…?でも、これだけは言える
安息の時が戻ってきた隠者達は  やっと 闇の中で自由に 暗躍するのだろう。と。」

Fin.

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 お疲れ様です。作者です。
壱話の時、いつもの文豪じゃなくてオリジナル台本に挑戦してみましたーwと言ったな。アレは嘘だ。(ダニィ!?
 初の長編ミステリー(笑)でかなりガタガタグダグダな台本になり、演者様方をがっかりさせてしまった事を心から謝罪します。スンマヘン。えろうスンマヘン。
 長 か っ た ・ ・ ・ 。話がというよりも、終わるまでの期間がえらく長くかかってしまった…2年くらい。(のうち1年はまったく手ぇつけてないっていうw)
 実際に実在した人物(人間3人)以外は、長年作者の頭の中にいた完全オリジナルキャラ達だったので、演者様方が九十九や弥生といった自分の息子娘達に声が(命が)吹き込まれた時はもう、感慨深いものでした。本当に嬉しかったですし、感謝で胸がいっぱいおっぱいでした。
 8割男性という(作者からすれば願ってねぇよこんなクソ)台本でしたが、もしここまで読んでくださった、演じてくださった方がいらっしゃるならば、もれなく作者が自宅まで足運んで玄関先で全力五体投地します(色々迷惑行為ですので変態以外のよい子はマネしないでね☆)。

『安息の時が戻ってきた"隠者"達"は"
やっと
"闇"の中で自由"に"
"暗躍す"るのだろう 』

これが言いたかった 真の題名です。


もし演じて頂けるのであれば、後日タイムシフトで拝聴しに行くかもしれませんししないのかもしれない。ご自由にどうぞ^ω^ノシ
ありがとうございました。作者でした。

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