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人に読まれる情報発信。ヒット記事の再現性を高める方法を、400はてブ記事のトラフィック分析から考えてみた。

2012/09/18 10:00 投稿

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お世話になっております。

ループス直人です。

 

今回のエントリはIn the looop ヒット記事の傾向調査です。特にビジネスマン向けの情報を発信しているブロガーやコンテンツホルダーには有益な情報が含まれているのではないかと思います。

 

概要

9月4日に掲載させていただいた、ソシャマノートブログさんの記事「知ってるようで知らなかった!Web制作でワイヤーフレームが担う役割と重要性」が400はてブを超え、3日間で約1万PVのヒットになりました。昨年6月に2.5万PVを獲得したブログ記事のトラフィック解析をしたことがありますが、同様の手法で今回も解析してみました。また、ヒット記事6本のPV推移を比較し、共通の傾向がみられないか調べてみました。

 

 

トラフィック流入時系列グラフ

今回の記事に対する時間あたりのPVを流入元別に時系列で並べたのが以下のグラフです。

 

 

※クリックで拡大。参照元は抜粋なので、全てを足しあわせても後述の全PVと一致しません。

 

このグラフを見る限り、ざっくり以下のことが言えそうです。

 

  • ヒット記事は初期流入が非常に多く、
  • 各日、朝の9:00-11:00にピークがある
  • Twitterで話題になるのは18:00-22:00

 

ただ、1つの記事だけでは上記の考察も心もとないですね。

 

 

ヒット記事のトラフィック流入に共通する傾向はあるのか

と、いうわけでIn the looopのヒット記事7本のPVをなんとなく分析してみました。公開後2日間で5000PV以上のトラフィックがあったものです。

 

 

初日の動向

公開時間が一定せず、公開時間と記事品質のマトリックスができないため、これだけでは「ヒット記事のPVがスパイクしやすい時間」というものを定量的データを元に見つけ出すことは難しそうです。

 

ただ、ヒット記事はいずれも「公開後2〜3時間で1,000〜2,000PVを獲得」しています(全部じゃないけど)。どの記事でも記事公開の告知手段は変わらず、だいたいループス社員のFacebook, Twitter。それにFacebookページ、RSSフィードとなっています。そういう意味では、公開時間をいつにするか、よりも、記事がソーシャルメディア上で認知されたあとでの広がり方がより重要なようです。とはいえ、朝9:00-10:00、昼の14:00にはいくつかのヒット記事のピークが集中しているようにも見られます。朝はともかく昼間のピークが14:00というのはおもしろいですね。昼ごはんを食べた後、席に戻ってPCを確認するタイミングが、ビジネス系エントリのゴールデンタイムなのかもしれません。

 

 また、それほどヒットしていない記事(グラフ中ピンクの線)も公開後しばらくで300PV程度を獲得します。ソーシャルメディア上でどんな記事でも最初にこれくらいのトラフィックを誘導できるようなアカウントを育てることが、ヒット記事の導線を作るという意味では重要であると考えられます。

 

 

 公開翌日の動向

公開翌日、3日め以降も朝の9:00-11:00にPV増加の傾向が見られますが、ここで大きく伸ばすのは「はてブがたくさんついたエントリ」になります。

 

初日に250はてブ以上ついたエントリではPVの増加が見られますが、はてブ150以下ではそれほどの流入は得られていません。これは感覚的なものですが、はてブからの流入は1年くらい前に比べて20-30%くらい減っているような気がします。割合というよりは、ホッテントリからトラフィックを誘引するために必要なはてブ数が上がっているのかもしれません。特にソーシャル系の話題では。

 

あとは、例外としてYahoo!ニュースに取り上げられると数時間で3,000-5,000PVくらいトラフィックが増えます

 

 

影響力は、身の回りから階段上に伝播していく

要するに、ヒットするエントリはいくつかの段階を経て認知を獲得しているということが言えると思います。

 

 

つまり、最初は一番身近なソーシャルメディア状のフォロワーに情報を届け、そこで「これはよいものだ」ということになるとはてなのようなアグリゲーションメディアに掲載される。そしてそこでYahoo!のような大きなメディアの目に止まればさらに上のステージへ、という階段状のプロセスを経て徐々に大きな認知を得てヒット記事が形成されるのだと思います。

 

ひょんなきっかけで全く無名のブログがヒットを飛ばすこともあるでしょう。ただ、それを1回だけで終わらせず、再現可能なものへと近づけるためには、「ソーシャルアカウントをフォローしてくれるファン」を少しづつ増やしていくことがお金に頼らない唯一の方法なのではないかと思います。ブランドはどうか?ブランド・イメージが、その製品・サービスを認知した顧客の心の中にあるものということであれば、ソーシャルアカウントを “自発的に” フォローしてくれるファンの心のなかにもきっとそれはあるでしょう。

 

 

おまけ

ここから下はおまけの考察です。読まなくても特に問題ありません。

 

記事公開は 9月4日11:50、11時台のPVは2桁どまりです。参照元上位のみを表示しているのでアクセスがないようにも見えます。

PVが増えるのは12時台から。グレーの線であるダイレクトリンクに比べ、Facebookからの流入が非常に多ことがお分かりいただけると思います。ダイレクトリンク30件弱に対して、PC版Facebookからは140名程度の訪問がありました。

 

 

 

Facebookページのファン数は2.2万人、シェア数14、インプレッションは4万程度でした。シェアしてから1時間後、9月4日13:00時台のトラフィックは減少します。Facebook投稿からのトラフィック流入は3時間程度で落ち着きます。

 

 

トラフィック減少にかぶせてループスコミュニケーション斉藤徹がシェアします。斉藤のフィード登録者数は2.1万程度ですが、公開に伴ってPV数が急激に上昇します。14時台に500名近い訪問者が訪れます。

 

その後、19時頃からダイレクトリンクによる流入が増えていました。ダイレクトリンクは参照元がわからないということなので検索ワードやブラウザ、OS等から類推するしかないのですが、この時間帯の流入はTwitterが関係ありそうです。

 

■Yahoo!リアルタイム検索によるツイート数推移

 

 ちょっとわかりづらいのですが、9/4 18:00, 9/4 22:00, 9/5 12:00の3箇所でスパイクしています。これはトラフィック流入のピークとほぼ一致します。検索からは見つけられなかったのですが、インフルエンサーに紹介されたのでしょうか。それともはてブ経由?はてブはついた時間までわからないためこれ以上追っかけるのは諦めました。

 

 

 

 今回のエントリは以上です。

 

ご覧いただきありがとうございました。

それでは、よろしくお願い致します。


by 許 直人

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