これまで取り上げてきたFacebook・Twitter、PinterestやInstagramなど海外サービスだけでなく、日本のスタートアップによるサービスも盛り上がりを見せています。

 

その中でも今回は、日本人に馴染みの深いEC系のサービスと、様々な分野で流行をみせているマッチング系のサービスに関するニュースをご紹介します。

(ニュース収集期間は2014年5月10日から6月11日)

 

EC系サービス

 

フリマアプリ「メルカリ」300万ダウンロード突破ーCM公開から約1ヶ月で100万DL(2014/6/6)

  • メルカリはスマートフォンから誰でも簡単に出品、売買ができるサービス。
  • 200万DLを達成したタイミングとなる2014年5月10日から一部地域を除く全国でテレビCMを放送し、約1ヶ月で100万DLを達成した。
  • CMには人気テレビ番組「テラスハウス」に出演するタレントを起用し、またCM動画を公開しているYoutubeチャンネルでは総視聴回数が200万回を突破した。

 

KDDI、ソーシャルコマースサイト「Creema」運営企業と資本業務提携 (2014/6/9)

  • Creemaは全国のクリエイターと消費者がWeb上で直接オリジナル作品を売買できるサービス。現在1万8千人のクリエイター登録、50万点の出品、月間100万人以上のユーザーが利用。
  • KDDIは「auスマートパス」などのauサービス内でCreemaの訴求を行うとともに、Creema上でauかんたん決済などのサービスを導入することで、EC領域の総流通額の拡大を目指す。

 

保管・梱包・発送作業全てを無料で代行する子供服専門フリマアプリ「CarryOn(キャリーオン)」が提供開始(2014/6/5)

  • CarryOnは子供服に特化したフリマアプリで、出品者が商品を撮影し運営会社に送った後は、注文など購入者とのやりとりは全て代行してくれるサービス。
  • 取引代行によって個人間売買でありがちな梱包や発送、支払いなど取引に伴うトラブルを未然に防ぐことでフリマアプリの利用を懸念している層への拡大を目指す。
  • 今後は欧米・アジア各国での海外展開も予定している。
 

オタク専用フリマアプリ「otamart(オタマート)」が愛される理由(2014/6/10)

  • otamartはフィギュアやゲーム、漫画や同人誌などいわゆるオタクグッズに特化したフリマアプリで。現在1万DLを突破。
  • 性別を選択することにより特化した商品を表示し、二次創作の関連グッズまで表示。
  • アプリ内で出品者との質問のやりとりや価格交渉も可能で、代金支払も運営側が一旦預かり、確認後に支払う大成なので初心者でも安心して使える。
 
 

(出典:フリマアプリ「メルカリ」)

 
 

マッチング系サービス

 

“モノ作り”フリーランスと企業をマッチング「メイカーズワークス」 (2014/6/2)

  • メイカーズワークスはプロダクトデザイナーやCAD設計者、パッケージデザイナーなどのフリーランスと、発注企業をマッチングさせるサービス。
  • 運営会社はクラウドワークス社で、全国のフリーランスに対してクラウドワークス経由で企業が仕事を発注できる。
  • 今後は3Dプリントサービス事業者など製造設備を持った事業者と提携し、同サービス内で試作・量産段階に至ったプロダクトアイデアの製造プロセスへの橋渡しを行うなど事業拡大を目指す。
 

野球場も1時間単位からレンタル!「スペースマーケット」空きスペースを有効活用 (2014/6/3)

  • 「Airbnb」のような「空きスペース活用」ビジネスで、お寺や球場などユニークな空きスペースに特化したレンタススペースサービス。
  • 日本ではまだまだ馴染みの薄い領域であるものの、今後は水族館や動物園、古民家などを追加し、法人ユーザーやイベントオーガナイザーなどをターゲットとして展開予定。

時代はスペースマッチング!?新たなシェアのかたちとは(2014/6/11)

  • 「Airbnb」の台頭によってソーシャルメディアを通じたスペースマッチングサービスが話題になり、「空きスペースの活用」がますますトレンドになっている。
  • PEDALRestは日本初の自転車駐輪スペースマッチングサイトで、自転車用月極駐輪場の検索・申し込みができ、遊休地を活用して社会問題となっている駐輪場スペースの問題解決に取り組んでいる。

 
(トレンドニュース担当:高萩 克也、矢野 悠貴、関根 健介、岡田 純一、若月 翼)

 

 


 

ピックアップ・ポイント

 

フリマアプリ・サービスはヤフオクを始め、日本人には馴染み深いサービスであります。最近では、「メルカリ」や「LINE MALL」といったスマホ向けECサービスや、出店料・手数料無料で急速に拡大している「STORES.JP」「BASE」などの新興ECモール、さらには「Creema」「CarryOn」「Otamart」といった分野特化型フリマアプリなど、まだまだその勢いは留まるところを知りません。決済系のサービスの成長と合わせ要チェックの市場と言えるのではないでしょうか。

 

一方で、最近話題に上がっている米国の発のAirbnbのように「空きスペースの活用」がマッチングサービスのひとつのトレンドになっています。元々様々な分野でマッチングサービスは流行してきましたが、日本でもスペースマーケットやPEDALRestなどの新サービスが登場しはじめています。駐輪場問題や空き家の増加などの社会問題の解決にも繋がる可能性があるという意味でも、市場動向を追っていきます。

 

 

コンサルタント紹介:関根 健介(せきね けんすけ) 

 

某コンサルティング会社にてWebマーケティングやバイラルマーケティングを経験した後、数年放浪し2011年12月からループスへジョイン。ソーシャルメ ディアの健全な普及をねがい日々精進しています。関心のあるテーマはO2O、地域活性×ソーシャル、医療×ソーシャル、ソーシャルコマースなど。

 

 

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