2回目の今回は、新サービスを出したLINEや大きな動きがあった海外メッセージアプリ、そして「消える」メッセージアプリに関するニュースをまとめてお届けします。
(ニュース収集期間は2014年4月28日から5月26日)
LINE
LINEが2014年1-3月期の売上高開示、LINE事業は対前年同期比で223%増 (2014/5/8)
- 基幹事業であるLINE事業の売上高は146億円で、構成はゲーム課金が約60%、スタンプ課金が約20%と前期と同傾向。そのほか公式アカウントやスポンサードスタンプなどがLINE事業の売上高に含まれている。
- 全世界の登録ユーザー数は4億2000万人に増加し、アジア圏だけでなく南米のチリなどでもテレビCMを流すなどして新規ユーザーが増加中。
LINE、「LINE Creators Market」で「クリエイターズスタンプ」の販売を開始、約半額が作者に (2014/5/9)
- 企業/個人を問わず様々なクリエイターが自作スタンプを登録して販売できる。
- 実際にスタンプが購入されると、販売価格の50%から税金を引いた金額がクリエイターに支払われる。販売価格は1セット100円。
国内5千万のLINEユーザーを客に、店舗向けLINE@強化 (2014/5/16)
- ビジネスユース向け公式アカウント提供サービスの「LINE@」をリニューアル強化。
- LINEやインターネット上に店舗情報を掲載できる「LINE お店ページ」や、ユーザーと店舗が双方向でメッセージを送り合える「LINE お店トーク」といったサービスを追加。
- 機能が制限されるものの無料で利用できる料金プランも。
海外メッセージアプリ
中国SNS最大手テンセント、東南アでLINEと激突 (2014/5/15)
- 中国のSNS最大手テンセントが東南アジア市場進出へ。
- メッセージアプリのWeChatは2013年秋に登録者数6億人を突破し、同時期の2011年にサービスをはじめ、2014年4月に登録者数4億人に達したLINEを上回っている。
- 中国政府による海外インターネットサービス規制の影響も強く、今後の展開に注目。
韓国SNSのカカオ、検索大手ダウムと経営統合 (2014/5/26)
- モバイル検索などに強みをもつダウムと組み、海外戦略で先行する「LINE」や「WeChat」へ対抗。
- カカオの2013年12月期の連結売上高は2108億ウォン(約210億円)、ダウムの同売上高は5309億ウォン。統合後の新会社の売上高は単純合算で7417億ウォンで、時価総額は3兆ウォン超とも。
「消える」メッセージアプリ
Snapchat、ユーザーを欺いたとする問題でFTPと和解 (2014/5/9)
- 米連邦取引委員会(FTP)は、Snapchatがメッセージ消失機能や個人情報の扱い、セキュリティ手段などについて実際の動作と全く異なる説明を消費者に示していたと主張していたが、和解した。
- 和解条件のもと、Snapchatは、誤った説明を行わないこと、広範なプライバシープログラムを導入することなどが義務付けられた。
米ヤフー、SnapchatライクなメッセージアプリのBlinkを買収 (2014/5/14)
- Blinkは短時間で消滅するテキストや写真、音声情報などを送信できるアプリ。
- 今回の買収に伴いBlinkはAndroid、iOS向けアプリの提供を終了させ、チームの7名はYahoo本社に移籍する。
Facebook、「Snapchat」に対抗するアプリ「Slingshot」を開発か (2014/5/19)
- Mark Zuckerberg氏自らが、「Slingshot」という「短時間で消える」メッセージアプリの開発を統括している可能性がある。
- 過去、10代のユーザーに絶大な人気を博す「消える」メッセージアプリであるSnapchatを30億ドルで買収しようとしていたが、失敗に終わっている。
ピックアップ・ポイント
全世界での登録ユーザーが4億人を突破し、急速に無料通話・チャットアプリとして浸透しているLINE。今後もスマートフォンユーザー数の伸びが予想されるため、カカオトークやWeChatなどの競合サービスや、Snapchatを代表とする「消えるメッセージアプリ」など、新しい動きも含め注目していきたいと思います。
個人的には、”モバイル”、”オープン”、”無料”というキーワードの中で、次にどのようなサービスが普及していくのか関心があり、今後の展開も継続的にレポートしていく予定です。
コンサルタント紹介:関根 健介(せきね けんすけ)
某コンサルティング会社にてWebマーケティングやバイラルマーケティングを経験した後、数年放浪し2011年12月からループスへジョイン。ソーシャルメ ディアの健全な普及をねがい日々精進しています。関心のあるテーマはO2O、地域活性×ソーシャル、医療×ソーシャル、ソーシャルコマースなど。
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