先日、Youtubeが最も自社サイト流入に効果が高かったSNSであったとご紹介しました。
せっかくなのでこれから動画で訴求していきたいところですが、そもそもどういった動画を作ればいいのか、どういった動画がウケるのか、イマイチわかりませんよね。
そこで今回の記事では、昨年~今年バズった企業のYoutubeCMの中から、一目でメッセージが伝わる、アイデアが特に秀逸な動画をご紹介します。
これらの動画から、なにか『バズる法則』が見えてこないかどうかも考察しましたので、動画を作る際の参考になったら幸いです。
■目次
印象的なYoutube動画10選。
感動系:
・友情に感動:ギネス
・父親であり友達でありたい:Robinsons
・異種間の友情:バドワイザー
・あなたは自分で思うよりも美しい:ダブ
おもしろ系:
・若く生きよう!:エビアン
・下ネタの空耳:Kmart
・イラっとするラクダ:GEICO
・車の安定性をにわとりで表現:メルセデスベンツ
カッコイイ系:
・超カッコイイ”股裂き”:ボルボ
仕掛けがある系:
・Youtubeならではの動画:Esteban Gegerly Law Offices
人気動画から見る『バズる法則』とは?
1.可愛い子供・動物ネタは鉄板
2.最後にどんでん返しがある
3.ネタ・伝えたいメッセージは「1つ」に
4.動画単体でも楽しめるものに
5.商品・サービスよりも『理念』に共感してもらう
6.理念を共感されやすい身近なテーマに落とし込む
感動系
友情に感動:ギネス
ギネスビールの動画は、車いすバスケットボールに講じる男性達のシーンから始まります。
最後まで見るとわかりますが、本当に車いすの男性は一人だけで、彼の友人達はみんな車いすで一緒にバスケットボールをしていた、というストーリーです。
『献身・誠実・友情。』という商品に込められたメッセージが真っ直ぐに刺さる、最後にちょっとしたどんでん返しもあるとても良いCMだと思います。
父親であり友達でありたい:Robinsons
こちらはジュースブランドのロビンソンが作ったテレビCMをYoutubeに流したものですが、多くの再生数を集めました。
2人の子供が一緒に遊んでいますが、実は片方は父親だったというオチです。
最後に『父親でありながら、友達でもいたい』というメッセージが表示されます。こちらもオチが印象的な、商品の温かみも感じられるCMですね。
異種間の友情:バドワイザー
今年のスーパーボウル(アメリカンフットボールの優勝決定戦)の際に流れたCMで、最も評価が高かったバドワイザーの動画をご紹介。
牧場主の男性が飼っている馬と、その恋人(?)の女性ブリーダーが育てる犬との間の、心温まる友情ストーリーです。
動画に出てくる馬はバドワイザーのシンボルでもある「クライズデール」ですが、肝心のビールは出てこずロゴも一瞬しか写りません。わずか1分ながら、純粋なドラマとして楽しめる大人気の動画です。
それととにかく…わんちゃんが可愛いです。連れて行かれる度に見せる悲しそうな表情から、かなりの演技派であることもわかります。
あなたは自分で思うよりも美しい:ダブ
こちらのダブの動画は日本でも大きな話題を呼んだので、ご存じの方も多いかもしれません。
説明だけで似顔絵を描くプロが、被験者本人による自分の顔の説明を基に描いた似顔絵と、被験者と話した他人の話を基に描いた似顔絵を比較する実験的な動画です。
最後まで商品は出てきませんが、『あなたは自分が思うよりも、ずっと美しい』というダブのメッセージが、多くの人の心を揺さぶりました。
おもしろ系
若く生きよう!:エビアン
昨年最もバズったYoutubeCMは、エビアンのこちらの動画。
鏡に映るのは赤ちゃんのころの自分。見るだけでも楽しい動画ですが、きれいで自然な水を飲んで、いつまでも若々しく生きてほしいというメッセージも伝わる、とても良いCMですね。
下ネタの空耳:Kmart
こちらも昨年Youtubeで大きな話題を呼びました。
この動画の何がそんなにウケたのかと言いますと、『Ship my pants(ズボンを郵送する)』が『Sh*t my pants(ウ○コを漏らす)』に空耳するという点です。
なので、『ズボンを買って郵送できるの!?』と言っているのが、『ここでウ○コしていいの!?』と言っている風に聞こえる、ということでバカウケしました。
それだけの動画ですが、実際に「商品を買ってすぐに郵送できる」という点を宣伝しながら笑いも取れる、際どいですが大成功した下ネタCMです。
イラっとするラクダ:GEICO
保険会社のGEICOは、インパクトのある動画を作りました。
Humpとはラクダのこぶで、Hump dayは『ラクダのこぶ(頂点)を超える日=水曜日(一週間の折り返し地点)』という意味を持ちます。
『GEICOの顧客はHump day(=ラクダの日)のラクダよりも幸せ』という、若干無理やりな感が否めないメッセージが込められたCMですが、「今日はなんの日か知ってる?知ってる?」としつこく聞きまわるラクダのインパクトが強烈です。
車の安定性をにわとりで表現:メルセデスベンツ
メルセデスベンツさんは、車の安定性を表現するユニークなCMを作りました。
…こちらはあまり多く語る必要はなさそうですね。なんとも言えない表情のにわとりさんの顔がシュールです。
カッコイイ系
超カッコイイ”股裂き”:ボルボ
こちらも昨年大きなバズとなった、ボルボのトラックを紹介する動画。
トラックの安定性を証明する動画ですが、股裂きしている俳優のジャン=クロード・ヴァン・ダムさんが神々しすぎる、正に「The Epic Split(超カッコイイ股裂き)」と呼べる内容です。
あまりにもカッコよすぎて、トラックの安定性云々よりも単純にカッコイイ動画として大ウケしました。
仕掛けがある系
YoutubeならではのCM:
わずか10秒のこちらの動画。サムネイルは一見普通の『ハネムーン動画』に見えますが…
動画を開いてみると、「この動画はアップロード者が削除しました」と表示され、続いて「離婚は頻繁に発生します」というメッセージが出ます。
なるほど確かに、Youtubeあるあるですね。他の動画と比べるとやや再生数が少ないですが、法律事務所ならではのとても端的でメッセージ性の強いCMなのでご紹介しました。
人気動画から見る『バズる法則』
オモシロ系や感動系など、色々なジャンルの動画を参考に取り上げたので、全ての動画に同じことは言えませんが、Web上でバズったCMにはいくつかの法則があるように感じます。
動画だけに限らず基本的なコンテンツ全般作りの際に意識したい、『シェアしたくなるかどうか』という点にも通ずるので、ご参考になると幸いです。
1.可愛い子供・動物ネタは鉄板
可愛い子供や動物がメインキャラクターとなっているCMが目立ちますね。
日本でも例えばソフトバンクさんの白戸家のお父さん犬も大人気ですので、やはり鉄板ネタです。
2.最後にどんでん返しがある
最初にご紹介したギネスビールやロビンソンのCMのように、最後にどんでん返しがある動画は、印象に残りやすくなります。
テレビのCMは主に30秒以内のものが多いですが、Youtubeの動画には時間制限がないので、オチのある1分~3分ほどのショートストーリーを作るのに最適の場ではないでしょうか。
3.ネタ・伝えたいメッセージは「1つ」に
動画の時間がテレビCMよりも長くなるとはいえ、どの動画もあくまでも核となるメッセージは1つだけになっています。
ストーリー性のある動画にしろ、Kmartのような1発ネタで突っ走るにしろ、伝えたいメッセージは核としてブレていないですね。
4.動画単体でも楽しめるものに
ボルボの股裂きや下ネタ、赤ちゃんのダンスやにわとりを使ったシュールなCMなど、当たり前の話ですがCM単体で見ても十分楽しめる動画がやはり伸びます。
笑いや感動、驚きなど、見た人の何かしらの感情が揺さぶられる動画がやはり人気です。
5.商品・サービスよりも『理念』に共感してもらう
今回ご紹介した動画は、ボルボのトラックのCM以外は企業が取り扱っている商品やサービスの直接的な描写が少なくなっています(そのトラックのCMも股裂きのインパクトの方が大きいです)。
特にダブのCMで顕著ですが、直接的な商品のプロモーションよりも、商品に込められた想いや企業の理念をストーリーの核として、共感してもらえるように作られているCMが目立ちます。
商品を気に入ってもらうことも重要ですが、その裏にある理念に共感してもらえると、更に視聴者にシェアされやすくなるのではないでしょうか。
6.理念を共感されやすい身近なテーマに落とし込む
上記の続きですが、どの動画も理念が『友情』や『家族愛』・『自分は美しいのだろうか?』といった、誰もが共感できる身近なテーマに落とし込まれているのも特徴的だと思います。
やはりコンテンツがどのぐらい「自分ごと化」してもらえるかが重要です。
話題になったYoutube動画から、バズる法則について簡単にまとめました。
今回の記事が、シェアされやすい、バズる動画を作るためのアイデアの参考に少しでもなったのなら幸いです。
以上、『人気のYoutube動画に見る『バズる法則』とは?印象的なCMを作るためのアイデア集。』でした。
※元記事 :http://gaiax-socialmedialab.jp/youtube/315
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