短期的な売上や利益、事業拡大といった利己的な目的に走る企業に対して、生活者は明確に「ノー」を突きつけるようになった。今や企業には、自社をとりまく社員、顧客、地域社会、そして株主、すべてに共感される存在であることが求められている。
ループスでは、こうしたパラダイムシフトにおける企業の内面からの変革を「ソーシャルシフト」と呼び、5つのレイヤーに沿って「三方よしの企業」に内面から変革してゆく「インサイドアウトの経営改革」を提案している。
「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」という古い格言があるが、これこそがインサイドアウトのアプローチだ。
ビジネスにおいて、心にあたるのは「使命や価値観」であり、行動にあたるのは「業務遂行による価値創造」、習慣にあたるのは「社内の風土」、人格にあたるのは「ブランド・パーソナリティ」、運命にあたるのが「社会との共生とビジョンの実現」だ。
誠実な企業使命や価値観を共有し、オープンな組織で社員の自律的行動を促し、社会に貢献するビジネスモデルを構築し、顧客の事前期待を上回る価値を創造する。このインサイドアウトのアプローチこそ、持続的な事業成果を生みだす源なのだ。
今回、僕たちループスでは、このような考え方にもとづき、企業のソーシャルシフトがどの程度すすんでいるのか、その実態を明らかにする独自の調査を実施した。国内のビジネスパーソン1,000名を調査対象とし、ソーシャルシフトに必要な20の構成要素をこの5つのレイヤーに分類した上で、それぞれの項目について選択形式で答えていただいたものだ。
❏ 調査概要
調査対象:日本在住で20歳以上のビジネスパーソン
調査方法:インターネット・アンケート
調査期間:2013年11月29日〜12月2日
有効回答数:1,000名
回答者の属性:
[性別]男性:50%、女性:50%
[年代]20歳代:24.0%、30歳代:25.4%、
40歳代:25.3%、50歳以上:25.4%
[所属組織の対象顧客]
消費者向け(B2C):46.6%
企業・官公庁向け(B2B):42.0%
両方(B2CおよびB2B):11.4%
これら20の項目を従業員規模別に比較すると、10人未満の企業では、②会社のミッション、③会社のビジョン、④コアバリューなどブランド哲学の構成項目でスコアが低い一方、⑥会社の組織風土などはベンチマークであるスコア50を上回り、強みとなっていることがわかった。
一方、1,000人以上の企業では、ベンチマークを下回る項目は皆無だが、⑥会社の組織風土、⑦社内のコミュニケーション、⑧社内の情報共有が他の項目と比較し、ややスコアが低い傾向が見いだせる。
また、特定業種のスコアを比較すると、金融、証券、保険では、ほぼ全項目がベンチマークと同程度、もしくは大幅に上回っているが、商社、流通、小売では、ベンチマークを超えるのは ⑮顧客の声の活用、⑯社内外広報の実践に限定されていることがわかった。
その他、詳細な調査結果はこちらで閲覧ください。なお、Slideshareから当PDF資料のダウンロードも可能となっています。貴社ビジネスになんらか貢献できれば幸いです。
また、ループスでは、透明性の時代における貴社の優位点や課題点を診断するためのワークショッブ「ソーシャルシフト診断サービス」をスタートしました。診断は、座学、ディスカッションおよびワークショップを通じ、先の20の項目について、ヒアリングあるいはアンケート調査を実施し、自社の強み・弱みを客観的に把握するものです。これにより、多岐にわたるソーシャルシフト・アクションのうち、貴社は「どこからはじめに手をつけるべきか」を見定めることができます。
料金は60万円、ご都合に合わせて2〜3日内で実施し、貴社ソーシャルシフトスコアをベースにした診断書をアウトプットいたします。またコマ数、時間、参加者人数が上記を超える場合は別途御見積させていただきます。ご興味ある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先 ループス・コミュニケーションズ お電話は 03-6318-0311 までお願いします。
by 斉藤 徹
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