Re/codeTechCrunchによると、スマートフォン決済のSquareと米スーパーのWhole Foodsが提携を発表した。Whole Foodsの7店のジュースやコーヒー、ピザなどの軽食カウンターで、POSソフトウェアを搭載したiPadレジスターのSquare Standを導入する。Squareにとって、大手流通チェーンではSturbacksに次ぐ提携となる。

 

*Image source: Whole Foods Newsroom

Whole Foodsは、来店客がランチや軽食用の2〜3商品を購入するためだけにメインレジの行列に並ぶことを減らし、顧客体験を向上させることを目指している。同社の顧客は、クレジットカードのほかにスマートフォンアプリのSquare Walletを使って決済できるようになる。また同社では、7つの店舗での取り組みを提携の足がかりとして位置づけ、その他の既存店や新店にSquare Standの導入を推進したり、顧客の購入履歴に合わせたレシピやクーポンなどの情報提供を検討しているとみられる。

 

Whole Foods共同経営責任者のWalter Robb氏は、プレスリリースで、「Squareと共に決済のオプションを拡充することで、食料品の買い物体験に新しいコンセプトを提供できることを楽しみにしている」と言及した。これまで、同社は企業改革や社員協働の良いお手本とされてきた企業である。Whole Foodsが最新のテクノジーを活用することは、企業と顧客の新しい関係性を築く事例として、小売流通のみならず他の分野にも少なからず影響を与えるだろう。

 

一方、Squareはこのような優良な企業との提携を増やしていくことで投資家たちに強くアピールし、将来予定されているIPOを有利に進めたい思惑があるとみられている。

 

(鬼頭正己:in the looop 編集部)

 

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