ソーシャルツリーとは
Twitterでのハッシュタグ付きのツイート数やFacebookのいいねの数に応じて光っていくLEDの木です。あらかじめ目標数を設定しておくと目標までの達成率を光の量で表現し、達成したときは綺麗に輝きだします。またiBeaconに対応し、スマートフォンを持って近づくとコンテンツの情報が手に入ります。
MashupAwordでもノミネートされたソーシャルツリー2013
趣味の延長で誕生
開発者の勝さんは普段は日信ソフトエンジニアリング株式会社で勤務されている技術者でソーシャルツリーはプライベートで開発されたそうです。
勝さん自身は就職する際に電子工作が好きで、高校からロボットにハマり、NHKのロボットコンテストに出場された経験があったそうです。しかし、プログラミングは苦手だった層で今の会社に就職されたそうです。
その後、仕事と並行して趣味で様々な製品を開発し、HPやブログで発表されていたそうです。その後、様々な出版社やイベントから声がかかり、出版物の発表、イベント登壇ということに繋がっているそうです。
もちろん会社の理解ということが得られたというのが大きいとは思いますが、サラリーマンでも仕事をしながら趣味の延長でもこのように活躍の場が広がるというのはネット、ソーシャルメディア時代ならではですね。
【勝さんの開発作品】うおーるぼっと
壁を走り回るロボット。Wiiリモコンで操作したり、ユーザーがプログラムを組込むことでさまざまな動きをさせることが可能。実際に販売されています(購入ページ)
ソーシャルツリーの開発
もともとは「うぉーるぼっと」のような組み込みの製品ばかり作っていたのですが、WEBと連動するハードウェアを開発したかったということがあり、2011年にプロトタイプを作成しました。目標を達成すると電球が点灯するという仕組みになっているので、Facebookのいいね!がその年のクリスマスまでに2011付けば全点灯するという仕組みにしたのですが、結局60いいね!くらいしかもらえず全点灯はできませんでした(笑)
その後Twitter APIでTwitterのハッシュタグ数が貯まると点灯するという仕様も加え、幅が広がりました。Twitterで特定のキーワードを検索し、その数に応じて点灯するという仕様です。例えばと「#びっくりキャンペーン」いうハッシュタグの数が10個ごとに電球が1個づつ点灯するということができます。
中の仕組みですがTwitterのOAuth認証を組み込みで作るのは難しいので、中間サーバーを置いて認証はそこで行っています。現状では組み込みをする部分が多いので汎用性がないですが将来的には、ユーザー側が簡単に設定できるようにしたいと考えています。
今年はさらにiOSのiBeaconに対応し、スマートフォンを持って近づくとコンテンツの情報が表示されるという仕組みも実現しました。お店に入ってもらうとコンテンツが立ち上がって特定のキーワードでつぶやいてもらうとクーポンが発行されて、さらに電球が点灯するというような仕組みが簡単にできるんです。
今後もハードウェアとソフトウェアの組み合わせで楽しいと思ってもらえるような製品を開発して行きたいと思います。
勝 純一
普段は組込みソフトを作ってるエンジニア。 趣味はソフトから電子工作、ロボット作り。 mbedに関するネタで雑誌の記事や講師なども。Wiiリモコンやスマートフォンで操作する壁も走れるロボットキットを開発し、販売中。
勝さん、インタビューさせていただきありがとうございました。今後も今までにない面白い製品を世の中に提供してください、応援しています!
しかし、デジタルサイネージなどを使ったO2O施策は費用も高く、なかなか実施はできなさそうですが、このソーシャルツリーを使うとお手軽にO2Oが実現できそうですね。ハッカソンなんかも面白そうですよね。
・チームごとにツリーを設置。
・審査員がそれぞれのチームのページにいいね!を押す。
・いいね!が多いほどそのチームの電球が点灯する。
・最終審査後は優勝チームのツリーが全点灯、点滅
お店でもいろいろできそうですよね。
・商品ごとにツリーを設置。
・ツリーに近づくとiiBeacon経由でiPhoneの特設ページが立ち上がる。
・商品コンテストページを作って、一番お気に入り商品にいいね!を押してもらう。
・いいね!が多いほどその商品のツリーの電球が点灯する。
・コンテスト終了後は優勝製品のツリーが全点灯、点滅。
ということで「こんなかんじのことやってみたい」という方は岡村(健)までご相談ください。
by 岡村 健右(おかむらけんすけ)