今回のインタビューはソーシャルメディアを使った新しい施策をいろいろとされているケンタッキーフライドチキンの川波朋子さんが登場です。川波さんには一年ほど前にin the looopでインタビューをさせていただきましたが、今回は2度目の登場です。今年の9月にはad:tech tokyoのサブイベント「おなごテック」にも登壇されていましたね。
ケンタッキー、バースデーキャンペーンを通じて届いたファンの声。(1年前の記事)
おなごテック | onago:tech tokyo 2013 —!!! 今が旬な私たち !!!—
友達感覚のTwitterフォロワー
Twitterは1日3投稿、Facebookは1日投稿くらいです。Twitterでは1日数十もの@投稿をいただいていて、全てではありませんが返信を行うようにしています。対話型のアカウントですね。Facebookも個別にコメントへの返信ができるようになりましたので、これといったユーザーさんからのコメントには返信をしています。
Twitterは気軽に友達のように話しかけてくれるフォロワーが多いです。特にユーザー同士の会話の中でケンタッキーのアカウントを含めて話していただく(メンションする)ケースも多く、ケンタッキーのアカウントを友達のように考えてくれているのかなと思います。
そしてノリがよくて正直にいろいろと言ってもらえるのも匿名のアカウントが多いTwitterならではなのではないかと思います。例えば「なんでレッドホットチキンがなくなったの?」というツイートも最近では怒っていってるいるのか、残念がっていっているのかも分かるようになってきましたね。ソーシャルを活用する目的はファンとのつながりを大切にすることなので、友達感覚になってもらえることは本当に嬉しいですね。
(友達感覚で話してもらえる例)
[川波]
キャンペーンはツイッタ—で多く実施しています。キャンペーンに併せてプロモトレンドを年に三回、プロモツイートを併せて行いました。今年一番盛り上がったのは創業記念のキャンペーンでハッシュタグと併せてプロモトレンドを行いました。「ケンタで大豪遊」というお店を貸し切って友達を20人まで呼んで食べ放題になる権利をプレゼントするという企画で多くの反応をいただきました。
プロモトレンドでTwitterのフォロワーが急増
[岡村]
今年の始めに10万人弱だったフォロワーが現在(2013年11月)16万人まで増えています。これはなぜですか?
2013年1月:9.7万人→2013年11月:16万人(twilogより)
[川波]
これは各キャンペーン時にプロモトレンド(※)を使い、リーチを増やしたおかげです。単につぶやくだけだとフォロワーにしか届きませんし、つぶやきがリツイートなどで拡散されなければフォロワー以外のユーザーにも届きません。ですのでプロモトレンドを使い、キャンペーンのリーチを上げるようにしています。結果、現在のフォロワー以外の方にもキャンペーン投稿が届くのでフォロワーも増えているのかと思います。(9月上旬から急増しているのは前述の「#ケンタで大豪遊」のキャンペーンに併せたプロモトレンドのおかげ)
※プロモトレンドについてはこちら
今年のリツイートNo1はバルス
[川波]
とはいうもののキャンペーンでもプロモトレンドではなく今年一番盛り上がったのは「バルス」でした(笑)。カーネルサンダースが「バルス」とつぶやいたことに意外性があったのかと思います。
(岡村)
確かにインパクトがあるというかシュールなかんじがしますね。ちなみに他社アカウントもいくつか調べてみました。
[岡村]
ケンタッキーフライドチキンのリツイート数が多かった模様です。とここで各社フォロワー数も違うので比較にならないよねと思って比較表を作成しました。
[岡村]
ケンタッキーフライドチキンがリツイート率が8.97%と他社を大きく引き離しました(もちろんリツイートはフォロワーだけのリツイートだけではありませんので厳密に言うとファンだけ支持を得たというわけではありませんが)。やはりカーネルサンダースが「バルス」とつぶやくのは意外性があったというわけです。
Facebookのファンは来店率が高い
[岡村]
Facebookのファンはどういう方が多いのですか?
[川波]
Facebookは個別の返信ができるようになったので、個別で返信を行うようにしています。
Facebookのファン20万人に対して「ケンタッキーの情報をどのメディアを使って得ていますか」という質問をしました(SurveyMonkeyを利用。回答は約1500)。Facebookで告知をしたのでFacebookが1位だったのですがFacebookが93%、TVが40%でLINEも多かったですね。
接触回数も「2,3日に1回」が一番多く、来店頻度も「1ヶ月に一度」(日本全体平均は4,50日に一度)というように実際にFacebookのファンは本当にコアなファンであり、大切にしないといけないファンであるということも証明されました。
ユーザーからの投稿に感動
[川波]
今年4月にドラゴンボールの映画とのタイアップで全国7カ所のカーネル立像に孫悟空の衣装を着せて、星の数の違うドラゴンボールを7つ持たせました。そうしたところユーザーさんから全国のケンタッキーフライドチキンファンのネットワークに呼びかけて全国7カ所のカーネルサンダースを集大成として集めてきましたという投稿がありました。本当に感動したのでお客様に紹介しますと許可を取り、投稿したところ5000以上のいいね!をいただきました。
5000以上のいいね!をいただいた投稿
川波さん、お忙しいところインタビューをさせていただき、ありがとうございました。川波さんの発言で一番、記憶に残っているのは
Twitterは常時、ファンと繋がっている。友達感覚で付き合ってもらえる。投稿していて楽しい。
という言葉です。やはり楽しく運用されているかたの言葉はユーザーも楽しく感じると思います。ケンタッキーフライドチキンファンとしてもこれからも楽しいコミュニケーションをお願いします。
インタビューアー
ループス・コミュニケーションズ 岡村 健右(けんすけ)
ソーシャルメディアコンサルタント、in the looop編集長。
ちなみに川波さん、僕の二人とも大阪弁でインタビュー音声が大阪弁丸出しだったのでテキスト起こしがすごく大変だったことを付け加えておきます。
Twitterプロモ商品のひとつで、丸一日トレンドリストの一番上に表示され、立ち上げイベント、重要な発表、新製品の発売などに有効な広告。
電話:03-6438-0311 ループス・コミュニケーションズ営業担当
by 岡村 健右(おかむらけんすけ)
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