GaiaXソーシャルメディア ラボの末広です。

 

前回の記事では、グラフ検索の基本的な機能をご紹介しました。

 

グラフ検索のプライバシー設定は、人を検索する場合は共有範囲を「公開」にしている情報だけが検索にヒットすると言われています。

 

これだけだと少し全体像を掴みにくいので、自分がどの情報で検索されるのか、どこまで表示されるのかについてを具体的に検証してみました。

 

その結果、グラフ検索で人物検索をする際のロジックが見えてきましたので、ご紹介します!

 

■目次

グラフ検索のプライバシー設定について気になること
 疑問1.キーワードは完全一致する必要があるの?
 疑問2.非公開の情報は本当に出てこないの?
基本データの公開設定をいじって検証してみました
 ケース1:情報を1つだけ公開している場合
 ケース2:情報を2つ公開している場合
 ケース3:情報を3つ公開している場合
【結論】グラフ検索とプライバシー設定のロジック
 結論1.公開している情報1つでヒットする
 結論2.非公開の情報は出てこない

 

グラフ検索のプライバシー設定について気になること

 

例えばあなたが「出身地:A・居住地:B」という基本データをFacebookに登録しているとします。

 

疑問1.キーワードは完全一致する必要があるの?

~あなたが出身地と居住地の両方のデータを公開した場合~

 

 1. 他人が「A出身の人」という条件だけで検索をした時に、あなたは検索にヒットするのか?
 2. 公開している情報全てを含んで検索しないとあなたはヒットしないのか?
 3. ヒットした場合、どの情報が表示されるのか?

 

疑問2.非公開の情報は本当に出てこないの?

~あなたが「出身地:A」だけを公開して「居住地:B」は友達のみに公開した場合~

 

 ・他人が「A出身でBに住んでいる人」と、隠している条件を含んで検索した時に、あなたは検索結果に出てくるのか?

 

基本データの公開設定をいじって検証してみました

上記の2つの点が気になったので、筆者アカウントの基本データの公開設定をいじって実験してみました。

 

今回実験に使った基本データは、次の3つです。

 

○出身地:大阪府大阪市
○ガイアックス公式ページにいいね!をしている(=ガイアックスのファン)
○交際ステータス:独身

 

それではさっそく検証結果を見ていきましょう。

 

ケース1:情報を1つだけ公開している場合

まず私が、「大阪出身」という情報だけを公開した時、他人(=私と友達ではないアカウント)はどうやって検索したら私を見つけることができるのでしょうか?

 

いくつかのパターンを検証してみました。(※「独身男性」だけで検索すると世界中の独身男性が出てきて数が多すぎたので省きます)

 

「大阪出身」を公開した場合

検索ワード
検索結果
(出る⇒○ 出ない⇒×)
「大阪出身の人」(画像1)
「ガイアックスのファン」
×
「大阪出身のガイアックスのファン」
×
「ガイアックスファンの独身男性」
×
「大阪出身でガイアックスファンの独身男性」
×

 

▼画像1:「名前」「出身地」が表示されています。

 

※なお、名前の下に「ネットワーク」が表示される場合があります。こちらについては、「アカウント設定」⇒「ネットワーク」から削除はできるようですが、新たに任意のネットワークを追加する方法に関しては不明です…。

 

ケース2:情報を2つ公開している場合

次に、「大阪出身」と「ガイアックスのファン」という2つの情報を公開してみました。他人がケース1と同じ検索ワードで検索した場合、どうやって見つけることができるのでしょうか?

 

検索結果画面がケース1と少し違うことにも注目です。

 

「大阪出身」「ガイアックスのファン」を公開した場合

検索ワード
検索結果
「大阪出身の人」
「ガイアックスのファン」(画像2)
「大阪出身のガイアックスのファン」(画像3)
「ガイアックスファンの独身男性」
×
「大阪出身でガイアックスファンの独身男性」
×

 

▼画像2:「名前」「出身地」「ガイアックスのファン」が表示されています

 

▼画像3

 

ケース3:情報を3つ公開している場合

最後に、「大阪出身」「ガイアックスのファン」「独身」という3つの全ての情報を大公開しちゃいました

 

この場合、どんな感じで検索にヒットするのでしょうか?

 

「大阪出身」「ガイアックスのファン」「独身」を公開した場合

検索ワード
検索結果
「大阪出身の人」
「ガイアックスのファン」(画像4)
「大阪出身のガイアックスのファン」
「ガイアックスファンの独身男性」(画像5)
「大阪出身でガイアックスファンの独身男性」(画像6)

 

▼画像4:「名前」「出身地」「ガイアックスのファン」「独身」が表示されています

 

▼画像5

 

▼画像6

 

【結論】グラフ検索とプライバシー設定のロジック

3つのケースを検証することで、前述の2つの疑問に対する答えが見えてきました。特にケース2がわかりやすいかと思います。

 

結論1.公開している情報1つでヒットする

 

【ヒットする情報】
2つ以上のデータを公開している場合、そのどちらか1つで検索してもヒットする
 ⇒つまり、複数の公開情報は部分一致でヒットする。

 

【表示される情報】
検索に引っかかると、公開している情報すべてが表示される
 ⇒つまり、検索結果にヒットしても非公開情報は表示されない

 

結論2.非公開の情報は出てこない

【「公開情報」と「非公開情報」を組み合わせて検索した場合】
  ⇒非公開情報の設定が優先され、検索にはヒットしない

 

最後に

グラフ検索のプライバシー設定について気になる点を検証してみましたが、いかがでしたでしょうか。

 

こうしてみるとわかりましたが、しっかりと設定しておけば意外と安全そうです。

 

別の情報経由で他人に見つけられても、公開していない情報は友達にならない限り見られることはないという点が確認できましたので、一安心といったところでしょうか。

 

また、前回の記事では「右側のサイドバーで居住地・出身地・出身校・ステータスなどをかなり細かく絞り込むことができる」と書きましたが、このように複数の条件で絞り込む場合、その全ての条件に該当する人しか表示されないということもわかりました。

 

 

以上、『【Facebook】グラフ検索でどこまで細かく人を見つけられるの?プライバシー設定を色々検証してみた。』でした。

 


※元記事 :http://gaiax-socialmedialab.jp/facebook/270

 

 


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