ジャストシステム社から、モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査の結果が公表されていました。本エントリでは調査結果を踏まえ、Facebook 、Twitter、Google+ 、mixi、LINE、5メディアに関する、メイン利用端末を年齢別に把握していきたいと考えています。 

 

調査結果サマリ

 

Twitter:30代までは、モバイルメインユーザーが約5割を上回る。40代になると急激にPCメインユーザーが増え、6割を超える。

Facebook:10代では、スマートフォンメインユーザーが5割を上回っているものの、20代からはPCメインユーザーの割合が上昇、40代以上では、PCメインユーザーが大半の傾向が高い。

Google+:スマートフォンメインユーザーの割合が高いのは20代のみ。他の年代では、PCメインユーザーが多い。

mixi:10代ではスマートフォンメインユーザーの割合が5割を超えている。一方で、他の年代ではPCメインユーザーの割合が高い。

LINE:すべての年代でスマートフォンメインユーザーが多い。

 

2013年度の第一四半期決算発表資料にて、Facebookから、モバイル(スマートフォン)に関する以下の様なトピックが公表されています。

 

  1. モバイル広告が広告収入全体に占める割合が、前期の23%から30%に拡大した。
  2. 日間アクティブユーザー数(DAU)は26%増の6億6500万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は23%増の11億1000万人。モバイルからのMAUは54%増の7億5100万人だった。

 

また、Twitterからも公式blogにて、モバイルメインユーザーの特徴に関する、興味深い調査結果がレポートされています。

 

  1. モバイルメインユーザーはデスクトップからの利用には消極的。ただし、アクセスの頻度は平均的なTwitterユーザーよりも高くなっています。
  2. モバイルメインユーザーは若い年齢層に多くみられます。 
  3. モバイルメインユーザーは1日中Twitterを利用しています。
  4. モバイルメインユーザーはツイートにより強く関係する傾向があります 5. モバイルメインユーザーは、企業アカウントに対しても強い興味を持っています。

 

スマートフォンの普及が高まるにつれ、各種SNSへの流入もスマートフォン経由の傾向が、今後ますます高まっていくことが容易に想像されます。

 

では現状、モバイルメインでFacebookやtwitterを利用しているユーザーはどの程度存在しているのでしょうか? ジャストシステム社から、毎月発表されているレポートを再集計すると、FacebookやTwitter、Google+など、各メディアのメイン利用端末を、ユーザーの年代別に把握することができるようでしたので、本エントリにて共有させて頂きます。 

 

 ネット接続に利用する機器

 

 

全体としては、ノートPCでネットをする割合が6割と最も高く、デスクトップPC、スマートフォンの順に続いています。年代別では、10代・20代のスマートフォンからのネット利用率が約6割と他の年代よりも高い結果となっております。

 

2年前に総務省が実施した、「次世代ICT社会の実現がもたらす可能性に関する調査(平成23年) と比較すると、すべての年齢層でスマートフォンからのネット利用が進んでいることが確認出来ます。

 

 

(出典)総務省「次世代ICT社会の実現がもたらす可能性に関する調査」(平成23年)

 

ちなみに、株式会社アサツー ディ・ケイの調査でも報告されているように、スマートフォンユーザーは、1〜2時間/日程度はスマートフォンからネットサーフィンをしている様です。

  

サービス毎の利用機器(年齢セグメント無し)

 

 

 

全体的には、LINE以外のサービスでは、まだまだPCをメインにしているユーザーが多いようです。Twitterですら、5割以上がPCメインであり、スマートフォンメインユーザーよりも多いという結果には少々驚きました。

 

次に、10代・20代と年齢別に詳細に見て行きたいと思います。

 

各サービスのメイン利用機器:10代

 

 10代では、Google+以外、どのメディアもスマートフォンメインユーザーが5割を上回っていました。前出の10代のネット利用端末に関する結果から考えると、当然と言えば当然な結果でしょうか。

Google+のPCメインユーザーの多さは、一般層への普及にはいたっていないということを表しているのかも知れません。

 

 

各サービスのメイン利用機器:20代

 

20代では、全体的にPCメインの割合が増える傾向が有り、サービスによってメインとなる機器は若干違っています。Twitter、Google+、LINEではスマートフォンメインのユーザーが多く。Facebook、mixi、ではPCメインのユーザーが多い結果となっています。Google+は10代での結果とは異なり、スマートフォンメインユーザーの割合が高くなっています。

 

各サービスのメイン利用機器:30代

 

 

30代からは PCメイン利用者の割合が高まって行き、Twitterでさえ、スマートフォンメインユーザーとPCメインユーザーの割合がほぼ同程度どなっています。

 

PCメインユーザーの割合が高まる傾向は40代でますます顕著になっていきます。

以下、ご参考までに50代までの各年代のグラフを記載致します。

 

各サービスのメイン利用機器:40代

 

 

各サービスのメイン利用機器:50代

 

 

以上から、次のようなことが分かります。

 

Twitter:30代までは、モバイルメインユーザーが約5割を占めている。40代になると急激にPCメインユーザーが増え6割を超える。

Facebook:10代では、スマートフォンメインユーザーが5割を上回っているものの、20代からはPCメインユーザーの割合が高くなる、40代以上では、PCメインユーザーが大半の傾向が高い。

Google+:20代のみがスマートフォンメインユーザーの割合が高く、他の年代では、PCメインユーザーが多い。

mixi:10代ではスマートフォンメインユーザーの割合が5割を超えている。一方で、他の年代ではPCメインユーザーの割合が高い。

LINE:すべての年代でスマートフォンメインユーザーが多い。

 

若年層を中心とした、スマートフォンメイン利用者の多さと、30代以降のPCメインユーザーの多さが分かる調査結果となっていました。

 

最後に、本調査はあくまでもPC利用者を対象にした、インターネット調査という手法上10代のパネルが少ない点や、PCからの回答である点を考慮していただければと思います。

パネル調査の特性を十分に理解頂いた上で、マーケティング担当者の方の情報収集や企画立案の際に、少しでもお役に立てれば幸いです。


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">by 関根 健介

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