今回は調査対象としてチャンネル毎に上位50のハッシュタグ(以下、本稿では[タグ]と表記)を「局名(チャンネル名)」、「人名」、「番組名」、「ジャンル」、「その他」と分類しました。
※メタタグ、ハッシュタグの違いと効果については本文最下部に補足情報として記載。
なお、調査データは2024/02/29取得のデータとなります。
まずはタイトル箇所に設定されているタグについて見ていきましょう。
調査対象チャンネルで使われているTOP100の中にあるタイトル箇所のタグの全体的な特徴としてはその他35%、人名29%、番組名22%となっています。
その他の内訳としてはDAZNで使われているサッカーチームの名称や試合名、ABEMAで使われているドラマのキーワードとなるワード「不倫、浮気」などがあります。
次に説明箇所に設定されているハッシュタグを見ていきましょう。
調査対象チャンネルで使われているTOP100の中にある説明箇所のタグの全体的な特徴としては特徴として人名、その他が31%、番組名、ジャンル名も共に13%となっています。
その他の内訳についてはこちらもDAZNで使われているサッカーチームの名称や試合名やABEMAで使われている番組(ドラマ、バラエティ)のキーワードとなるワード「不倫」、「浮気」の他に「恋愛」、「整形」、「婚活」などの恋愛系キーワードがあります。
説明箇所のハッシュタグ設定は全体平均で3.64個となっていますが、タイトル部分のハッシュタグ設定は1個となっており、メタタグが設定されていなかったHulu JAPAN公式、Prime Video JPもタイトル、説明箇所ともにタグが設定されています。
次に各チャンネルのタグ設定状況をみていきましょう。
こちらはチャンネル毎のタイトル箇所のジャンル別タグ利用比率です。
全体的に番組名、人名が多く使われる傾向があります。
また、アップロードされた動画コンテンツに対してのタグ付与率が一番高いのはABEMAの79.3%、一つのコンテンツにタグが一番多く設定されている動画ではDAZNのサッカー「コンサドーレ札幌ゴール集」が13個のタグを付けられていました。
※コンテンツに一番多くタグが設定されているものが複数ある場合には適当なものを一つピックアップしてあります。
次にチャンネル毎の説明箇所のジャンル別タグ利用比率です。
こちらも全体的に番組名、人名が多く使われる傾向があります。
また、アップロードされた動画コンテンツに対してのタグ付与率が一番高いのはABEMAの98.3%、一つのコンテンツにタグが一番多く設定されている動画ではABEMAの「バチェラー予告」が31個のタグを付けられていました。
※コンテンツに一番多くタグが設定されているものが複数ある場合には適当なものを一つピックアップしてあります。
次は各チャンネルごとに使用されているタグの内容について分析して参ります。
■ABEMA(ABEMA【アベマ】公式)
説明箇所のタグ設定については1動画あたりの平均設定タグ数が2.69と今回の調査対象におけるタグ設定個数1を大きく上回っています。
一部を除き基本的にはタグが全ての動画に付けられるようにオペレーションされている印象。
番組名、人名、キーワードがセットで入っているものが多い。
説明部分については1動画あたり平均9.1個のタグが設定されており、人名が52%、番組名が22%、その他が20%となっています。
ハッシュタグと同様、出演者の名前の他に番組名を様々な表記で登録しており、また恋愛関係のキーワードなども多く登録されている。
■Netflix(Netflix Japan)
説明箇所のタグ設定については1動画あたりの平均設定タグ数が0.22と低く、今回の調査対象内では最下位の設定数となり、設定されているユニークなタグも#ラブデッドライン #LoveDeadlineの2つのみとなっています。
説明部分については1動画あたり平均5.12個のタグが設定されており、人名が40%、番組名が34%となっています。
特にチャンネル名を表現する「ネトフリ」、「Netflix」、「Netflix」というキーワードがタグ設定されているものには高い確率で2つ〜3つセットで設定されている。
タグの設置順については番組名を最初に設定するルールのようだ。
■DAZN(DAZN Japan)
説明箇所のタグ設定については1動画あたりの平均設定タグ数が0.95。ユニークなタグ比率は36.1%と高い。
説明部分については1動画あたり平均3.05個のタグが設定されており、その他が64%、ジャンル名が24%となっています。
サッカーのチーム名、海外リーグ名、国内・海外の有名選手名などのタグが設定されており、選手の活躍を追っているファンの方が様々な角度から関連動画を回遊しやすいタグ設定になっています。
■U-NEXT
説明箇所のタグ設定については1動画あたりの平均設定タグ数が1.02。うち人名に関するタグが56%となっている。
TV局コンテンツを扱う関係もあり、こちらではTBSというタグも設定されている。
説明部分については1動画あたり平均3.02個のタグが設定されており、人名が64%、番組名が24%となっています。
タグが設定されているものには必ず「#UNEXT」というタグを付けることが徹底されており、基本的には「#UNEXT」を先頭に、後ろに出演者名や場合によってはジャンル名や番組名が設定されている。
■Hulu(Hulu Japan公式)
説明箇所のタグ設定については1動画あたりの平均設定タグ数が1.06。人名49%、番組名35%となっている。
Hulu自体が日本テレビグループということもあり、日本テレビ系の番組名がタグにせっていされているものもある。
説明部分については1動画あたり平均2.91個のタグが設定されており、人名が64%、番組名が22%となっています。
動画については必ずしも「Hulu」が入っているわけでなく、「Huluストア」(Huluのなかの有料コンテンツ)と入っているものは「Hulu」若しくは「Huluストア」のどちらかを入れるというルールになっているようです。
■Amazon(Prime Video JP – プライムビデオ)
説明箇所のタグ設定については1動画あたりの平均設定タグ数が4.15(全体平均1.13)と設定されているタグ数が今回の調査対象内で一番多い。
設定されているタグの数だとチャンネル名に関するモノが「プライムビデオ」19個、「アマプラ」18個となっている。
説明部分については1動画あたり平均0.94個のタグが設定されており、今回調査対象のチャンネルの中で一番低くなっています。
また、近年PrimeVideoが力を入れているボクシングコンテンツ〇〇×〇〇といった対戦者の名前が入っているタグが存在し、他にもボクシング関係で「ボクシング」、「boxing」、「プライムボクシング」と三つのタグが存在する。
今回はサブスク系映像配信メディアのタイトル、説明箇所のハッシュタグ設定状況について見ていきました。
次回以降もYoutubeから取得出来る様々なデータを利用して各メディア及びコンテンツの特徴を見ていきたいと思います。
今回のコンテンツが御社のYoutube運用にお役に立てますと幸いでございます。
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[ 補足情報 ]メタタグ、ハッシュタグの違いと効果について
・メタタグ
コンテンツを検索でヒットしやすくするために動画に追加できる説明的なキーワードです。動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします。なお、メタタグは管理画面で設定する。
・ハッシュタグ
ハッシュタグとは、先頭に # 記号が付いたキーワードです。タイトルや説明文にハッシュタグを使うと、自分自身のコンテンツと同じハッシュタグを使用している他の動画やプレイリストを簡単に結びつけることができます。また、視聴者やリスナーはハッシュタグを検索することによって関連するコンテンツを見つけられるようになります。1つの動画に60個を超えるハッシュタグを追加するとそのコンテンツ全てのハッシュタグが無効になる。また誤解を招く、関連性が無い、他人に不快を与えるハッシュタグは動画が削除される恐れがあります。
※YouTubeヘルプページより意訳抜粋。
参考)
■YouTube 動画と YouTube Music プレイリストでハッシュタグを使用する
https://support.google.com/youtube/answer/6390658
■YouTube 動画にタグを追加する
https://support.google.com/youtube/answer/146402
2024年3月YouTube各チャンネルのメタタグ項目設定状況について – サブスク系映像配信メディア編はin the looop | Looops communicationsで公開された投稿です。
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