WIN CSKテクノロジ前田さん、IBM八木橋パチさんにそれぞれエンタープライズソーシャルについての記事を書いていただきました。

 

エンタープライズソーシャルに必要な3つのインセンティブ(WIN CSKテクノロジ前田)

エンタープライズソーシャルは過去の成功体験上にあるのか?(IBM八木橋パチ)

 

前田さんの記事では「無意識に行動させることでビジネスを進める」であるという点、パチさんの記事では 「まだ形になっていなかった新たなもの」が見えてくる点に言及されています。

 

それぞれの記事からエンタープライズソーシャルの効果を考えてみると

 

・業務(ビジネス)の効率化

・イノベーションを創り出す

 

という点になるかと思います。

私はここに『(ソーシャル時代の)オープンな会社になる』という点を加えたいと思います。

 

(ソーシャル時代の)オープンな会社になる

 

以前「なぜ社内にソーシャルが必要なのか」という記事を書きましたが

 

なぜ社内にソーシャルが必要なのか(Facebook社の場合)

 

  • 人々の労働観は変化している。新入社員や若手社員はソーシャルな職場を望んでいる
  • 現代社会でビジネスをうまく進めるには顧客、同僚、友人たちのとつながりが大切である
  • 人間同士がどう関わるのかですべてが変わってくる。上だけでなく全方位の助け合いが評価される

 

「ソーシャルなんてプライベートだけでじゅうぶん」「会社で禁止されているし」「そもそも使う必要ないし」と思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、新入社員や若手社員はほぼソーシャルメディアを使っていて、FacebookやLINEでコミュニケーションを取っています。昔から若者の考えていることはよく分からないなあという声は多かったた思いますが、ソーシャルを使っているのと使っていないのでは、もはやほかの生き物なんじゃないのという声まで出てきています。

 

そういう時代の中で企業にもオープンな姿勢が問われるようになってきています。この点は「オープン・リーダーシップ」(書籍「フェイスブック時代のオープン企業戦略」シャーリーン・リー著)にも言及されています。

 

 open readership

 【出展:フェイスブック時代のオープン企業戦略】

 

 従来型のリーダーシップではなくオープンリーダーシップが望まれる時代になってきています。企業自体もソーシャル化(オープン化)する必要性がでてきているのです。

 

企業のオープン化にソーシャルが貢献できること

 

それでは企業のオープン化にエンタープライズソーシャルが貢献できることとはなんでしょうか。

ソーシャルの一番の利点は「可視化」です。

 

行動を可視化することによって社員をやる気にさせたり、仕事を楽しく感じさせることも可能です。

 

バッジで仕事を楽しくする方法 〜 企業内ゲーミフィケーション事例

 

 

シンクスマイルさんのバッジを贈り合いポジティブフィードバック(褒める、感謝の気持ちを伝える)する仕組みですがこの仕組みも従来からあったサンクスカードで同様のことが出来ます。

 

サンクスカードで「コミュニケーション」を見える化する

 

しかしソーシャルを活用することでサンクスカードよりも一層の可視化を行うことが出来ます。ポジティブフィードバックを贈る人、贈られる側の人だけでなく、他の社員にも見えることができ影響を与えることができるのです。

 

例えば

 

「じゅんいちくん、電話受けた時に必ずお客様の名前を呼んでどなたから電話がかかってきたのか周りのみんなに知らせるようにしてくれているよね、助かります!!!」

 

というようなポジティブフィードバックを贈ると他の社員もこの良い行動に気付くだけでなく、贈られた社員がこの良い行動を行っているということが伝わります。

そして、他の社員が「いいね!僕もこのやり方をまねしてみるね」とコメントしたり、社長が「じゅんちゃん、最近調子いいよね、ノッてるね」 とコメントしたりすると贈られた社員はさらにやる気になります。

 

このように新しい取組みをするのではなく、従来行っていた行動や施策をソーシャルを使って可視化するだけでさらなる効果を得ることができるのです。ソーシャルを活用する際にはこの可視化するというポイントを意識して施策を考えてみてはいかがでしょうか。

 

・業務(ビジネス)の効率化

・イノベーションを創り出す

・(ソーシャル時代の)オープンな会社になる

 

このエンタープライズソーシャルの効果として挙げた3点はそれぞれ方向性が異なる内容ですが、この3点の目標をそれぞれ達成することで社員も会社も幸せになるという最大の目的に近づいていくのではないでしょうか。

 


社内でのソーシャル活用、ゲーミフィケーション活用についてのご相談はこちらまで。 

 


RSS情報:http://media.looops.net/kensuke/2013/04/18/enterprisesocial_effect/