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主要SNS各社の最新動向まとめ【2017年9月最新版】直近決算発表に基づくFacebook、Instagram、Twitter、LINEの比較

2019/12/19 12:30 投稿

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Facebookをはじめ、Twitter、LINE、Snapchatといったソーシャルメディアの2017年4-6月期(Q2)決算が出揃っている。本記事では、各社が公表している最新の決算報告などを基に、各社の現状や動きを分析した。

 

 

2017年4-6月期(Q2)動向(Facebook、Instagram、Twitter、LINE、Snapchat)

各社の最新四半期決算資料に基づき、メディア規模の指標である月間アクティブユーザー数(MAU)の推移を比較した。LINEはグローバルのMAUが公表されていないため、主要4カ国(日本、台湾、タイ、インドネシア)のMAUを参考値として掲載した。

 

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【2016年4-6月期(Q2)〜2017年4-6月期(Q2)までのMAU推移】

 

 

Facebook

FacebookはMAUが20.1億人と20億人の大台を突破した。前期比104%で、引き続き前期比104%の水準を維持している。

 

DAUも順調に増加しており、サービスの定着率を示すDAU率(DAUs/MAUs)も66%と高い水準で維持している。

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(出典:Facebook決算資料

 

 

Facebookの動きとしては、かねてより注力しているFacebook LIVEの成長がみられ、今年4月時点でFacebook上の動画の5分の1がライブ動画になったチャット、招待機能のアップデート360度ライブ配信の強化など、Facebook LIVE機能を強化し、ユーザーとの関係性を高めようとしている。

 

また、FacebookページからFacebookグループを作成できるようになりアナリティクスや予約投稿機能が発表されるなど、Facebookグループの強化も目立つ。クローズドな環境が作れるFacebookグループは企業とユーザーがより密なコミュニケーションを取ることができる場になりえ、今後の企業のFacebook活用にも動きが見られそうだ。

 

さらに大きな動きとしては、Facebook上でオリジナルビデオがみられる「watchタブ」の発表だ。複数のオリジナル番組を持つこの新機能が、YouTube・Netflixに対抗しユーザーの興味を引くことができるのか注目である。まずは米国での一般公開とのことだ。

LandscapeConnected-Device

Live Chat with Friends

(出典:Facebook newsroom

 

 

Instagram

Facebook傘下のInstagramは、MAUが7億人を突破前回記事でも記載したが、2016年12月のMAU6億人突破から約4ヶ月で1億人増加し、1億人突破のペースが約1年→9ヶ月→6ヶ月→4ヶ月とユーザーの増加スピードが上がっている

 

DAUも4億人を超えており、好調なInstagram Storiesがユーザーグロースに影響していると考えられる。

Instagram MAU 20171Q

【Instagram MAU推移】

 

 

Twitter

TwitterのMAUは前回発表時には大きく増加したものの、2017年Q2では横ばいとなった。

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(出典:Twitter決算資料

 

内訳をみてみると、米国以外の地域では2.59億人→2.60億人で約100万人増加した。日本における各社の最新MAUをみると、引き続きTwitterはLINEについで2番目に多い。

 

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【日本国内MAU】

 

一方で米国のMAUが7,000万人→6,800万人と、約200万人の減少。米国ユーザーの減少はここ1年でははじめてである。米国は1ユーザーあたりの広告売上が高い地域であるが、2017年Q2では1ユーザーあたりの広告売上自体も減少傾向にある。

 

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(出典:Twitter決算資料

 

Twitterの今後の動きとしては、ライブ動画の領域に注目していきたい。ウィンブルドンなどのライブ配信について新たなパートナーシップを締結するなどコンテンツホルダーに対する動きを見せており、より魅力的なコンテンツのライブ配信を行うことで、ユーザーグロース、ならびに広告価値の上昇を狙っていると考えられる。

 

 

LINE

LINEは全体MAUを発表していないため、主要4カ国のMAU推移をみていきたい。

 

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(出典:LINE決算資料

 

主要4カ国のMAUが1.71億人→1.69億人と約200万人ほど減少した。台湾、タイ、インドネシアのMAUが約400万人ほど減少した影響が大きい。一方で日本のMAUは6,800万人→7,000万人と増加、毎四半期+200万人の増加ペースを維持しているなど順調だ。

 

特に日本におけるDAU率は74%で前回から2ポイント上昇、Facebookの全体DAU率66%を引き離した。Twitter同様に日本においては好調な様子がうかがえる。

 

LINEの今後の動きとしては、決算資料にも記載されている以下のポイントだ。

・Connected:LINEアプリやファミリーアプリのアップデートや他サービスとの連携強化

・Videolized:ライブ動画配信の強化

・AI:プラットホーム「Clova」の展開

 

特にAIでは「Clova」を搭載したスマートスピーカー「WAVE」を発売するなど大きな動きを見せている。

 

 

Snapchat

SnapchatのDAU推移をみてみよう。

 

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【Snapchat DAU推移】

 

2017年Q2ではDAU1.72億人と、前期から約600万人増加。Instagram Storiesがリリースされて以来SnapchatのDAU増加スピードは鈍化していたが、2017年Q2もDAU増加率(前期比)が4%と前期に引き続き復調傾向だ。

 

Snapchatは3Dレンズ消しゴムなどのカメラ機能、ボイスチェンジャーやリンク追加など投稿機能を強化している。また、ユーザー同士をつなぐマップ機能や、一方で公開範囲を限定する機能もリリースするなどコミュニティの活性を狙ってきたことなどが、DAU復調傾向に繋がっている可能性もある。

 

「Snap Inc.はカメラ会社です」と同社が言うように、6万個以上売れたカメラ内蔵サングラス「Spectacles」の今後の動きにも注目したい。

 

 

※各社の決算資料:FacebookTwitterLINESnap

 

 

記事執筆:若月 翼(わかつき つばさ)

 

1990年山梨県生まれ。三浦海岸在住。早稲田大学スポーツ科学部卒業後、インターン期間を経てループスにジョイン。現在は企業のソーシャルメディア活用支援などに従事。in the looop編集長。最近の興味関心はスポーツ×VR。@tsubasa_waka

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