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ブログメディア「in the looop」では、毎月デバイス別(PCと多機能携帯)にインターネット視聴率をレポートしている。
- PCはニールセン社「Neilsen Netview」
- 携帯はビデオリサーチ・インタラクティブ社の「Mobile Media Measurement for i-mode」
当記事では、2012年10月度の ニールセン・インターネット視聴率をお伝えする。
データ元は、ニールセン社 提供によるインターネット利用動向調査「Neilsen Netview」サービス。対象は「一般家庭および職場のPCユーザー」としている。
さっそく全体概要から見ていく。訪問者数では引続き、Facebookが 1,782万人と、5サービス中、最も利用者が多い。前月比でも 102.6%と継続的な増加傾向に衰えは見受けられない。その他のサービスでは、Twitter 1,301万人(前月比98.3%)、mixi 575万人(前月比101.0%)、Google+ 395万人(前月比95.0%)、Linkedin 25万人(前月比73.7%)との結果であった。リーチ※に関しては、Facebookが30.4%とインターネット利用者の約3割が利用していることが分かる。(※インターネット利用人口を母数とした利用者の割合)一方、平均訪問時間では134分と、mixi が依然として圧倒的に長時間利用されている。同指標の前月比を見ると、増加傾向のサービスは、Facebook(109%)、Google+(102%)、Linkedin(144%)3サービスであった。本調査におけるTwitterの訪問者数には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のTwitterユーザー数はもう少し多いはずだ。
なお、このデータはあくまでPCを前提とした訪問者数であり、以下の点に注意する必要がある。
- フィーチャーフォンやスマートフォンからの訪問者数を含んでいない。
- 非会員の訪問、すなわち各SNSトップページへの訪問者やオープンなページ(Facebookページ、mixiページ)への訪問者を含んでいる。したがってアクティブ会員数とは一致しない。
- PCはWindows PCのみであり、MACやタブレットPCなどは含まない。
- 視聴率測定しているのは家庭と職場のみであり、学校やネットカフェなどからのインターネット利用は含まれていない。
次に、これら5サービスの訪問者数を時系列推移で表すと次のようになる。
前月との比較では、mixi(101%)及び、Facebook(103%)、2サービスの増加傾向が確認できた。特にFacebookの訪問者数は継続的に増加傾向にあり、半年間での変化を追っていくと、120.2%の増加となっている。また、半年前との訪問者数比較では、Google+(130.4%)、Linkedin (125.4%)2サービスの増加傾向も確認できた。徐々にGoogle+の訪問者数がmixiに近づいているが、平均訪問時間や、後述のPCページビュー数から、スティッキネスという観点からは、まだまだmixiに分があるようである。
次に、ページビューと訪問時間の時系列推移を見てみよう。
ページビュー・訪問時間共にFacebookが他のサービスを更に引き離す結果となっていた。訪問者数だけでなく、利用者間交流が活性化している様子が伺える。一方、mixiの前月比ページビュー 107.4% 訪問時間 101.3%と増加傾向。Twitterのページビュー 97.1% 訪問時間 90.9% と減少傾向に転じていた。この2つの指標では Google+ とLinkedinは比較できるレベルにない。
次に、5サービスの訪問者の重複状況をチェックしてみよう。
この表は、たとえばmixiユーザーの52.0%はTwitterを、67.2%はFacebookを、17.4%はGoogle+を1.4%はLinkedinを利用しているということを表している。Facebookの平均重複利用率が72.4%と、調査対象の各サービスと比較すると、Facebookを併用している利用者の割合は非常に高い。
最後に、各サービスの訪問者属性を見てみよう。
mixiは、5サービス中最も女性の割合(46%)が高く、かつ、30代までのユーザー層が6割弱との結果から、他のサービスよりも、年齢層が若く、かつ女性ユーザーの割合が高いサービスとなっている。なお、mixiからはアクティブ会員の属性が発表(mixi 2012年度 第2四半期及 決算説明会 資料 p29)されており、それと比較すると、女性および若年層の割合が更に高いことが分かる。この差異は、mixi発表資料には携帯・スマートフォンのみで利用しているユーザーが含まれているためと推測される。一方、Facebook及びTwitterとの比較では、男女比率は同一であるものの、Twitterユーザーの方が20代以下の割合が若干高いことが気になる。Google+、Linkedinともに現時点では男性ユーザーに偏りがある。
職業分布及び世帯年収分布では、5サービスともに、訪問者の約6割がビジネスパーソンとなっていた。また、mixiでは主婦、Twitterでは学生の割合が高いなどサービスにより特徴が現れているところが面白い。世帯年収に関しては、Linkedin以外のサービスがほぼ同傾向の構成となっている。Linkedinに関しては、前月では19%であった500万層の伸びが著しいことが注目に値する。利用者層が徐々に一般層へと普及している兆しであろうか?今後の動きが気になる。
■同時公開の注目記事
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記事執筆) 関根 健介
■ インターネット利用動向調査「Nielsen NetView」に関して
インターネット利用動向調査「Nielsen NetView」は、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにニールセン株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細は ニールセン株式会社 お問い合わせ窓口まで。
本調査に関連する過去データは「ソーシャルメディア視聴率」からどうぞ。
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