2017年4-6月期(Q2)動向(Facebook、Instagram、Twitter、LINE、Snapchat)
各社の最新四半期決算資料に基づき、メディア規模の指標である月間アクティブユーザー数(MAU)の推移を比較した。LINEはグローバルのMAUが公表されていないため、主要4カ国(日本、台湾、タイ、インドネシア)のMAUを参考値として掲載した。
【2016年4-6月期(Q2)〜2017年4-6月期(Q2)までのMAU推移】
FacebookはMAUが20.1億人と20億人の大台を突破した。前期比104%で、引き続き前期比104%の水準を維持している。
DAUも順調に増加しており、サービスの定着率を示すDAU率(DAUs/MAUs)も66%と高い水準で維持している。
(出典:Facebook決算資料)
Facebookの動きとしては、かねてより注力しているFacebook LIVEの成長がみられ、今年4月時点でFacebook上の動画の5分の1がライブ動画になった。チャット、招待機能のアップデートや360度ライブ配信の強化など、Facebook LIVE機能を強化し、ユーザーとの関係性を高めようとしている。
また、FacebookページからFacebookグループを作成できるようになり、アナリティクスや予約投稿機能が発表されるなど、Facebookグループの強化も目立つ。クローズドな環境が作れるFacebookグループは企業とユーザーがより密なコミュニケーションを取ることができる場になりえ、今後の企業のFacebook活用にも動きが見られそうだ。
さらに大きな動きとしては、Facebook上でオリジナルビデオがみられる「watchタブ」の発表だ。複数のオリジナル番組を持つこの新機能が、YouTube・Netflixに対抗しユーザーの興味を引くことができるのか注目である。まずは米国での一般公開とのことだ。
Live Chat with Friends
(出典:Facebook newsroom)
Facebook傘下のInstagramは、MAUが7億人を突破。前回記事でも記載したが、2017年12月のMAU6億人突破から約4ヶ月で1億人増加し、1億人突破のペースが約1年→9ヶ月→6ヶ月→4ヶ月とユーザーの増加スピードが上がっている。
DAUも4億人を超えており、好調なInstagram Storiesがユーザーグロースに影響していると考えられる。
【Instagram MAU推移】
TwitterのMAUは前回発表時には大きく増加したものの、2017年Q2では横ばいとなった。
(出典:Twitter決算資料)
内訳をみてみると、米国以外の地域では2.59億人→2.60億人で約100万人増加した。日本における各社の最新MAUをみると、引き続きTwitterはLINEについで2番目に多い。
【日本国内MAU】
一方で米国のMAUが7,000万人→6,800万人と、約200万人の減少。米国ユーザーの減少はここ1年でははじめてである。米国は1ユーザーあたりの広告売上が高い地域であるが、2017年Q2では1ユーザーあたりの広告売上自体も減少傾向にある。
(出典:Twitter決算資料)
Twitterの今後の動きとしては、ライブ動画の領域に注目していきたい。ウィンブルドンなどのライブ配信について新たなパートナーシップを締結するなどコンテンツホルダーに対する動きを見せており、より魅力的なコンテンツのライブ配信を行うことで、ユーザーグロース、ならびに広告価値の上昇を狙っていると考えられる。
LINE
LINEは全体MAUを発表していないため、主要4カ国のMAU推移をみていきたい。
(出典:LINE決算資料)
主要4カ国のMAUが1.71億人→1.69億人と約200万人ほど減少した。台湾、タイ、インドネシアのMAUが約400万人ほど減少した影響が大きい。一方で日本のMAUは6,800万人→7,000万人と増加、毎四半期+200万人の増加ペースを維持しているなど順調だ。
特に日本におけるDAU率は74%で前回から2ポイント上昇、Facebookの全体DAU率66%を引き離した。Twitter同様に日本においては好調な様子がうかがえる。
LINEの今後の動きとしては、決算資料にも記載されている以下のポイントだ。
・Connected:LINEアプリやファミリーアプリのアップデートや他サービスとの連携強化
・Videolized:ライブ動画配信の強化
・AI:プラットホーム「Clova」の展開
特にAIでは「Clova」を搭載したスマートスピーカー「WAVE」を発売するなど大きな動きを見せている。
Snapchat
SnapchatのDAU推移をみてみよう。
【Snapchat DAU推移】
2017年Q2ではDAU1.72億人と、前期から約600万人増加。Instagram Storiesがリリースされて以来SnapchatのDAU増加スピードは鈍化していた、2017年Q2もDAU増加率(前期比)が9%と前期に引き続き復調傾向だ。
Snapchatは3Dレンズや消しゴムなどのカメラ機能、ボイスチェンジャーやリンク追加など投稿機能を強化している。また、ユーザー同士をつなぐマップ機能や、一方で公開範囲を限定する機能もリリースするなどコミュニティの活性を狙ってきたことなどが、DAU復調傾向に繋がっている可能性もある。
「Snap Inc.はカメラ会社です」と同社が言うように、6万個以上売れたカメラ内蔵サングラス「Spectacles」の今後の動きにも注目したい。
※各社の決算資料:Facebook、Twitter、LINE、Snap
記事執筆:若月 翼(わかつき つばさ)
1990年山梨県生まれ。三浦海岸在住。早稲田大学スポーツ科学部卒業後、インターン期間を経てループスにジョイン。現在は企業のソーシャルメディア活用支援などに従事。in the looop編集長。最近の興味関心はスポーツ×VR。@tsubasa_waka
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