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猪瀬直樹メールマガジン「日本国の研究」第736号「IOC評価委員会・視察第一日目 終了後の記者会見」

2013/03/07 14:50 投稿

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                  2013年03月07日発行 第0736号 特別
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 ■■■    日本国の研究           
 ■■■    不安との訣別/再生のカルテ
 ■■■                       編集長 猪瀬直樹
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 本日3月7日木曜日は、国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会によ
る東京視察の4日間にわたる日程の最終日です。猪瀬直樹は評価委員に何を話
したのか。猪瀬はこうツイートしています。

「この東京を誇りに思う気持ち、スポーツで生まれる共生感、日本人のよい面
について(欠点もあるけれど)強調したい」

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「国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会・視察第一日目
                         終了後の記者会見」

〇猪瀬〇 今日3月4日月曜日は、IOC評価委員会に対する月・火・水・木
     の4日間のプレゼンテーションの初日です。まずは、東京がとても
魅力的な都市であるということ、そして8キロ圏内で競技会場のほとんどが収
まるコンパクトでアスリート第一のオリンピックであるということを説明しま
した。

 そして僕自身の話をしました。2年前に家の周りを300メートル、初めて
走りました。そして昨年2月26日にフルマラソンを65歳で初挑戦・初完走しま
した。自分がスポーツマンであること、スポーツがいかに楽しいかという経験
を持っている、ということを話しました。

 さらに夕方、有明コロシアムに行きました。北京とロンドンのパラリンピッ
クで連続金メダルの車いすテニスの国枝慎吾選手と有明コロシアムでテニスを
やった。僕は、サンデーテニスプレイヤーですが、スポーツが好きだ。スポー
ツが楽しいという経験を持っているリーダーであるということをIOC評価委
員にご理解いただきました。

 プレゼンテーションの中では、東京は45億ドルの資金をすでに用意してある
ということ、2600万人を運ぶ緻密な交通網が秒単位で動く洗練された都市であ
るということについて述べました。

 評価委員が泊っているホテルのすぐ近くに皇居があります。皇居という場所
は都市の中心に存在する聖なる「無」の世界であり、そしてモダンな都市がそ
の周辺に形成されているという文化的なバックグラウンドを説明しました。そ
の文化が交通網の正確な運営と治安のよさを作り上げている。ヨーロッパの近
代都市とまた違う、先進国の類まれなホスピタリティの都市であると説明しま
した。

●記者● 記憶する限り、招致都市の首長つまり知事がテニスで迎えたことは
     なかったと思うが、IOC委員の胸にどういったことを、何をいち
ばん伝えたかったのですか。

〇猪瀬〇 まずはスポーツが好きだから、みんなスポーツを楽しむのですね。
     前回の2016招致で東京は、環境政策をアピールした。北京の大気汚
染を見るとそれはそれで正しいが、IOC委員はみんなスポーツマンです。ス
ポーツの祭典である。スポーツを楽しむ、そういう心が2020年に向って大きな
力になると思っています。

 ロンドンオリンピック後に銀座でメダリストのパレードに50万人の観客が集
まりました。スポーツを好きな人は本当にたくさんいるのだと、あらためてオ
リンピックの大きな力を感じました。

 2月26日の東京マラソンも、ボランティアが1万人、沿道の観衆が170万
人、3万6千人ものランナーが走る。これもみんなが一つになるのはスポーツ
だなと思いました。2020年のオリンピック・パラリンピックが東京に決まるな
らば、日本中があのパレードのように、東京マラソンのように、一つになる、
そういう機会が訪れるのだなと思います。

●記者● 今日一日終えてですね、課題に感じたことを教えていただけますか。

〇猪瀬〇 マラソンレースでいうと、まだ10キロ過ぎて、20キロに到達してい
     ないと思っています。今回の評価委員会に対するプレゼンテーショ
ンが終わったらハーフマラソンかなと思っています。

●記者● 今日の車いすテニスの国枝慎吾選手とのラリーを終えての手ごたえ
     は。

〇猪瀬〇 車いすテニスはパラリンピックの種目ですが、オリンピックとパラ
     リンピックは一体だと思っています。一緒にプレーしながら、パラ
リンピックの金メダルを取った国枝選手の存在感を感じました。

 どういうサーブを打つのか。そういう一つ一つ、僕にとって好奇心でした。
カーブが曲がってくるのですよ。上半身、背筋と腹筋はすごかった。どういう
サーブを相手に打って崩すか、僕はきょう体感できて勉強になりました。

●記者● IOCの評価委員の方たちは、どういう反応を示されましたか。

〇猪瀬〇 皆さん、興味深そうに見守っていただいた。拍手したりして。

●記者● 安倍総理の出席については。

〇猪瀬〇 前回2016年の招致活動を始めたときは、政権末期でした。今回、安
     倍晋三首相は12月に総理大臣になり、内閣支持率は上昇しています。
安倍首相がオリンピック招致に全力を傾けると述べたことは非常に重要です。
東京都は45億ドルの資金を用意していますが、国家が最終的に財政補償すると
いうこともきちんと確認されている。東京都だけではなく、日本政府も2020年
オリンピック・パラリンピックに向っていく。今日の安倍首相のプレゼンテー
ションはそういう方向を示していたと思いました。

 今日のハイライトで忘れてはいけないことは、評価委員会の人達が皇太子殿
下を表敬訪問されたことです。これは、我われのホスピタリティを支える根底
に100haの皇居という空間と、すぐその近くに60haの皇太子殿下のいる空間
があります。この都心に聖なる「無」の空間があり、これが我われの根底で深
いところでおもてなし、ホスピタリティを支えている。これが非常に重要なこ
とで、あえて付け加えさせていただきます。


                *


 「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp


猪瀬直樹の新着情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■出演情報

・本日24:00~24:25 NHK「NEWS WEB24」に生出演します。2020東京五輪招
 致について語ります。
 
・3月10日(日)18:00~18:55 日本テレビ「バンキシャ」でIOC委員視
 察への対応について語ります。

■掲載情報

・3月5日発行『潮』4月号、連載対談「日本を変える次世代の騎手たち」
 第10回にケアプロ代表取締役社長 川添高志氏との対談「健診弱者を『ワン
 コイン』で守る」が掲載されました。

・3月9日発行 サンケイリビング新聞社『リビング新聞』に、主婦層やファ
 ミリーに対して取り組むべき課題についてのインタビュー「東京から日本の
 閉塞感を打ち破り、豊かで元気な社会を実現していく」が掲載されます。

・2月24日発行『FC東京オフィシャルファンブック2013』に、FC東京社長の阿
 久根謙司氏との対談 「スポーツを通じて自立心を養う」が掲載されました。

・2月18日発行『新潮45』3月号に、インタビュー「企画と指示があって初め
 て役所は動く」が掲載されました。

・2月18日発行、教育情報誌『Dream Navi』4月号(四谷大塚出版)にインタ
 ビュー「10年後の未来を考える」が掲載されました。

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        作家・猪瀬直樹の原点にして代表作。
  天皇と日本人、伝統とモダン……。近代天皇制に織り込まれた記号を、
   プリンスホテルと西武王国の起源にさかのぼることで読み解いた、
      不朽の名作(第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)。
  
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        決断は見切り発車で
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 など、世の中の最前線で闘ってきた著者ならではのメッセージが満載。
 ヒット作『決断する力』に続く、臨場感あふれるビジネススキル読本
           
    
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    そのためとんでもない不便を強いられているのは
          利用者なのである……
    
      改革のためには通勤苦の現状をよしとする
        既得権益者との戦いが必要であり、
    利用者自身もいまどんな不合理にさらされているか、
         よく知らなければならない

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    大震災後、東京都を陣頭指揮する副知事の思考と行動20カ条

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           「いざ」というとき、立ち止まるな!
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 ソーシャルネットワークを使った情報収集・発信・即断即決→事後承認、
 見えない恐怖を可視化する、先を見通してリスクの芽を摘む、昨日を基準
 に今日を生きない……。大震災後、東京都を陣頭指揮するリーダーが、
 首都直下型地震対策として自ら実践しているノウハウを、ビジネスマン
 向けにアレンジして紹介!   
    
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          □■『東條英機 処刑の日 』■□
       〔アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」〕
          (文春文庫 税込630円)     
   
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                猪瀬直樹氏は、
      子爵夫人の日記に残された謎を解き明かしながら、
           アメリカが日本に仕掛けた
     対日占領政策の大きな構図を浮かび上がらせていく。
    それによって、現代の日本と占領期の日本との間に漂う
        霧のような薄闇を払っていくのである。

                      梯久美子(「解説」より)

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          □■『昭和16年夏の敗戦』 □■
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 1983年に世界文化社から刊行され、文春文庫になり、『猪瀬直樹著作集』に
入り、ロングセラーとして版を重ね昨年6月に中公文庫に収録された作品です。

 巻末には勝間和代さんとの特別対談「日米開戦に見る日本人の『決める力』」
が収録されました。

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      □■『言葉の力――「作家の視点」で国をつくる 』■□
            (中公新書 税込777円)

「東京都副知事で作家の言葉論。ツイッターで文章力を鍛えるには口語体では
なく文章語で書くことだと説く。読書は『10ページ読書』を勧める。それだけ
で頭の中に検索のキーワードができ上がると言う。また、小泉純一郎は<俳句
のように凝縮した1行の力強さがある>が、菅直人は<ページに言葉が埋まっ
ているだけ>といった分析等も興味深い」(読売新聞 8月14日付)

                *

     作家として、東京都副知事として進める「言語力再生」。
 サッカー界にも導入された「言語技術」やツイッターやフェイスブックなど
のソーシャル・ネットワークのほか、三島や太宰の文体にいたるまで、グロー
バル時代に不可欠なコミュニケーション力の目的・手段を独自の視点で解説。
 
  第一部 「言語技術とは何か」
  第二部 「霞が関文学、永田町文学を解体せよ」
  第三部 「未来型読書論」

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                □■『突破する力』■□
          (青春出版社 税込800円)

              7刷出来!  

  道路公団民営化をはじめ、作家として、東京都の副知事として、
      さまざまな世間の“壁”を突き破ってきた著者が、
     自らの体験を踏まえて綴る、人生を面白くする
          本気の仕事&生き方論。
  
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