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【週刊イノキゲノム(vol.157)】アントニオ猪木が『IGF1』の総評を語る!(その2)

2014/04/25 11:00 投稿

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「モハメッド•アリのTwitter? 彼なんかも気を観るに敏だからね」 


――猪木さん、『IGF 1』の最後に、「なんでもアリのモハメッド」という言葉を最後に残しましたけど、あれはどういう意図があったんでしょうか?

猪木 いや、それは別にいつも言っていることですよ。

――アリと言えば、過日、アリのTwitterで、『UFC』のダナ•ホワイト代表に対して、猪木×アリ戦(1976年6月26日、日本武道館)の画像を添付して「俺は元祖MMAファイターだよな?」と送ったら、「あなたは全ての元祖です」と送り返されて来た、という話がネット上で話題になっていました。

猪木 いやいや、歴史というのはそういうことで、皆さんがそう受け取ってくれればね。俺だって全く存在感がなければ、彼だってそんなふうに反応しないだろうしね。それだけアリの名前っていうのは偉大なんですよ。

――はい、そう思います。

猪木 俺もその辺はありがたいというね。ボクシング以上に、アメリカでは格闘ファンが多いのかもしれないね。その辺は彼なんかも気を観るに敏だからね、そういう部分はね。

――しかもアリがそれを送ったのが、たまたまなのか。猪木さんの引退試合のあった4月4日だったというのがまた、「物語」を感じさせてくれます。

猪木 ああ……(ニヤリ)。まぁ、起きたことは全てよし、という発想でいますからね、俺は。アリ戦に関してだって、終わった時にはそこに気がつかなかったこともあったけど、こうして時間が経てば、全ての感謝というね。

――はい。

猪木 実は今日も委員会で『猪木詩集』を読み上げてね。

――委員会で!?

猪木 「元気ですかーッ!」もそうだけど、それをすることで一気にその場の空気が変わってしまう。

――確かに。

猪木 要するにこれだけ防衛力が、防衛関係が変わって来て、結局、対立していた冷戦構造から、まずます対立構造に変わっていく。人間としてはあまりにも国でとかどうとかじゃなくて、あれだけの敗戦を体験し、そして東西ドイツが、またロシアがそういう中で、ひとつには争いをなくすっていうことができないことが、人間のみならず、野生の動物もそうなんだけど、言っている我々が「平和主義」とか言っていることが薄っぺらなことになってしまうし。

――「平和」のほうがいいのに、必ず争いごとはどこかで起こってしまいますね。

猪木 うん。だから、そういう防衛大綱を今日も委員会でやっていて、それぞれの学者の先生の意見を聞いたりしていると、やっぱり1回の人生だから本音で語れるような。そういう意味ではこれからのIGFをどう観るかといったら、それぞれのホントのことをわからないと。

――本音で。

猪木 押しつけのプロレスや押しつけの(異種)格闘技をやってもしょうがないけど、そこのところはもう感性に頼るしかないんだよね。議論して結論が出るんじゃなくて、それぞれのファンがいて、それぞれの支持したいものがある。まさしく国会の中と同じでさ。

――なるほど。

猪木 ただ、そこはそれぞれの感性が磨かれる。ただ、出た結果は結果ですね。最後は「行けばわかるさ」になってしまうけど。

【4月8日、参議院議員会館にて収録/聞き手◎“Show”大谷泰顕】

※次回も猪木が『IGF 1』の総評と国会でのエピソードを激白!? お楽しみに!




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