【漫画のあらすじ】
『MASTERキートン』は、1988年から1994年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載されていた作品。
原作、原案は勝鹿北星と長崎尚志、作画は「20世紀少年」や「MONSTER」を手掛けた巨匠、浦沢直樹が執筆しています。
主人公である平賀・キートン・太一は、特殊部隊「SAS」出身の考古学者でありながらアルバイトという名目で保険会社に勤めているというかなり特殊な経歴の持ち主。
イギリス人と日本人のハーフで、オックスフォード大学を卒業している秀才でもあります。
自らが尊敬する考古学者のような素晴らしい学者になることを目指しているのですが、軍隊関係者、出身大学関係者、考古学関係者からたくさんの依頼を受けてトラブルに巻き込まれつつも、それを解決していきます。
依頼の内容も様々で殺人事件解決、救出、警護、人探し、と見る人を飽きさせない展開になっていて、中には役立つ情報や知識がたくさん詰まった魅力的な作品です。
これは誰のものでもない。私の論文です!
日本の大学講師として招かれたキートン。
彼は日本人のハーフではありますが、日本の大学教授の世界を全く知りませんでした。
年功序列で地位や名誉が決められ、研究員や部下が作った論文は興味深いものであれば自分が作成したことにする教授たち…。
キートンはようやく正式に採用されそうということで、自分が作った論文を教授に差し出すか悩んでいました。
そんな中、突然に恩師の悲報が届き、この論文は元々恩師の仮説があって出来上がったものなんだと目覚め、教授から論文を取り上げ、毅然とした態度で大学を後にしました。
今まで停滞していたキートンが吹っ切れるきっかけにもなったシーンです。
人間は、地位や名誉に縛られるすぎると自由に歩くことができなくなってしまうもの。
しがらみを捨て、自分ひとりの力で進んでいくことを決意した人間は正に「男前」といえるでしょう。
コメント
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>歳とったキートン見たくなかったな。
Reで気持ち良く笑えてないキートンの笑顔が何とも言えない・・・
(ID:4761397)
共同研究扱いすることは多々あることなんだけど・・・
むしろ、上の人が世界的な権威の場合は共同研究・共同発表した方が良いのが現実
(ID:4841514)
この漫画の世界の論文の仕組みは知らないけど、現実だと研究に関わった人物は全員著者に載せる。名前の書かれた順番で貢献度が違って実際に実験した人がファースト、手伝った人がセカンド、サード、研究室の責任者がラストオーサーになる。この場合だと、教授がラストオーサーになってキートンと手柄を二分割することになる。そしてテレビでは教授一人で大発見したかのように映される