編集: 今回TV版「牙狼-魔戒ノ花-」を経て「媚空」が主人公として劇場版となりましたが、作品の魅力や見所を教えてください。
秋元: やはり圧倒的な映像美ですね。例えば衣装なども見えないところまでこだわっていて、本物のシルバーや宝石が使われているなど、随所に雨宮監督の美的センスが加わっているので、見ていて鮮やかですごく楽しめると思います。こういった映像美は、特撮ファン以外の方でも楽しめるのではないでしょうか。
また、ストーリーも斬新で、牙狼ならではの世界観が魅力です。受け取り方次第で見ている方が無限大に想像できる作品となっているので、その世界観に引き込まれてしまうと思います。
編集: 劇場版『媚空-ビクウ-』で注目して欲しいポイントはどこですか?
秋元: 媚空は今まで孤高の存在で、ドラマシリーズではほとんど笑わない、敵か味方かわからないキャラクターでした。
なので、冷徹なイメージがすごくあったのですが、今回のこの媚空の映画では、少し心が揺れ動いたり弱い部分が見えたり、いろんな経験を経て媚空なりの強さや優しさを身につけていく姿を見ていただけると思います。
私自身も媚空を演じていて、本当の強さってなんだろう、優しさってどういうことなんだろうっていうのを改めて考えさせられましたね。
映画の中で、「白か黒か、人間の心はそんなに単純じゃない」というセリフがあるんですけど、牙狼の世界ってすごく現実世界とかけ離れていて共感できる部分を探すのが難しいと思うかもしれませんが、生きていて、白黒で判別できないグレーな部分ってたくさんあるし、そんな中でいろんなことを自分で決断していくという点では、今回の劇場版『媚空-ビクウ-』は観たあとで考えさせられるメッセージ性のある映画になっているのではないかなと思います。
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