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【洒落怖】殺人衝動を止められない男

2015/07/31 19:12 投稿

コメント:2

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  • 怪談
  • 哲学
  • 犯罪者
  • 衝動

ども、ロランPです。
人を殺したくて仕方がなく、最後には人を殺した男の話です。
主人公は、ダイ、とでもしときますね。








さて、あるいい家柄の家に、ダイという子供がいました。
両親は医者を生業としていて、息子にも同じく後を継がせたがっていました。

なので、小さい頃から英才教育。ダイは、頭がいいので知識をガンガン吸収していきます。
しかし、ここで頭が良すぎた故に、ある疑問がダイの中に生まれました。

人を生かすための方法はたくさん勉強してるし、患者さんを助けて、両親が感謝されてるのも
いっぱい見た。
でも、生かすこととは逆の、人を殺したとき、僕はどんな気持ちになるんだろう?

普段知りえることのできない、死について真剣に考えた故、人に死を与えたらどうなるのか気になってしまってから、もう頭から離れません。
興味心、知的探求心の強いダイは、もう人を殺したくて仕方がありませんでした。

でも、頭がいいダイは、馬鹿な殺人はしません。犯罪者として捕まるし、周りに迷惑がかかるからです。
そこでダイが考えた案は、医者として十二分に認められて、力を持った後なら。
一回位わざと殺しても、罪に問われないだろう、という考えでした。

ダイはそれを実行するべく、ひたすら医学を熱心に学びました。出世するためです。
息子の本音を知らない両親は、熱心な息子を見て感動しています。
本心を知ってしまったら、勘当してしまいます。

ダイは医者になったころには、ものすごい名医になっていました。
あとはキャリアを積めば、権力を手に入れれば完全犯罪、殺人を行えます。
彼は長い間欲していた欲求にそろそろ手が届きそうでした。

しかし、名医であるダイに、壁が立ちはだかりました。
彼がどんなにすごくても、どうしても治せない病気が存在するのです。
例えば新種の病気から、末期症状のガンなど。まず、患者は助かりません。

出世するためにはそんな彼らを助けないといけないのに、助けられなくて、
ダイは死ぬほど悩みました。
そこで、ダイは閃きます。彼は頭がいいんです。

閃いた内容は、もう助からない患者を殺すことです。
これなら上手くやれば全く恨まれないし、罪にも問われません。

さて、ダイは人を殺すことについて考えてみました。

ただ殺すのも味気ない、相手のことを知ってたほうが殺し甲斐がある。
殺すときも、相手の心情が知りたいから、最後までねちねち感想を聞いてみよう。

いろいろ考えダイが行き着いた答えは、「安楽死」「尊厳死」でした。

ダイは、もう助かる見込みがない患者には、かならず問いかけます。

「貴方は、もう助かりません。それでもなお、苦しんでから死にますか。
それとも、自分の意思で死にますか。」

相手がそれを断れば最後まで延命に手を尽くしますし、
死を受け入れればダイは殺します。

しかし、殺す相手には話せるうちにうちにじっくり会話をします。
それは、死に面した患者の思い出、生い立ち、今の心境等等です。
そして、ダイは患者にこんな冗談を言ったりします。

「死ぬなんて、普通に寝て、ただ目が覚めないだけです。
貴方は今まで寝る時に恐怖を感じたでしょうか?大丈夫、怖くないですよ。
あとは、ずっと夢をみるか、新しい世界にうつるだけです。」
と。

他にもダイは宗教、哲学を勉強したので、患者さんに合わせて様々な話をしました。
そうして、ダイが患者さんに手をかける時、殺人衝動を満たすために殺すとき。
いつもダイは患者さんに感謝されていたんです。

「死ぬことが少し怖くなくなったよ、ありがとう。」

そして、ダイはこう返す。

「こちらこそ、どういたしまして。」

そんなこんなで、ダイは患者にも、その家族にも感謝され、
両親にも相手を思いやる心を認められて。
真の意味で名医へとなりました。


ダイは、今もその殺人衝動をぎらつかせて、真に死を望んだ患者にのみ、
愛をもってその力をいかんなく発揮しています。
彼は人を殺すことで実に幸せです。

(了)












あとがき

まぁ、皆様肩すかしを喰らったと思う。言い訳を聞いてほしい。
現代社会において、ふつう殺人衝動を持った人間は、犯罪者予備軍だ。
社会不適合者になりえる。
でも、ダイはその感情、衝動をいい意味で昇華して、素晴らしい人間になった。
ようは、殺人衝動自体は悪いものではない。
その力のやり場、方向性によっていい悪いが決まると言っていいのである。

で、その方向性を決める上で大事なのって、なんだろうか?
私は、本人がちゃんと考えるかどうか、だと思う。
だって、普通の人は殺人を行わない。犯罪だし捕まるし、迷惑かかる。
でも、ニュースで報道されるような奴らは、馬鹿だ。

殺したら捕まるっていうのを解ってても、殺したくて仕方がなくて、殺しちゃうのである。
私からすれば、人を殺したいだけなら、
フランスだかの傭兵部隊に入って戦争でもやれっていいたい。
あれなら金貰えるぜ?死ぬ危険あるけど。

でも、そこまで頭が回らないだろうし、だいたい人殺しはまぁ、
恨みをもってその対象を殺してる。
ここで悪いのは、「恨みをもったから」殺すのであって、
ようは恨みがやばいのである。
恨まなきゃ殺してない。

ま、訳もなく殺す奴もいるし、ここらへんはガチのサイコパスってところか。
あとはm相手を犯したいから殺すとか、相手をぐちゃぐちゃにしたいから殺す、とかは
手の付けようがないので、仮想空間でゾンビでも一生殺しててほしい。
もしくは傭兵部隊に入れば殺し放題か。
でも、人のことを殺す癖に、自分は死にたくないっていう、エゴの塊だから
まじで面倒くさい。

こんな感じで、ちゃんと自分のことを顧みれれば、馬鹿なことをやらないだろうけど、
そこは馬鹿だから殺しちゃうのだ。
馬鹿は本当に救えないし、恨みっていうのは周りが見えなくなって本当に怖いものである。
皆様が殺人鬼にならない様、私は祈るばかりだ。

コメント

品陀リウキ
No.2 (2015/08/01 19:04)
なぜ殺った?」
「太陽が眩しかったから・・」

 なんてのも昔ありましたね。
 しかしまあ、未来のある若者や子供が「死にたくない。殺されたくない。」
というのはごくごく自然なことですが、これが老人の終末医療の現場だと
医師は「死にたい死にたい殺してくれ。」との終わりなき戦いですからねー

 知ってのとおり、お釈迦様は苦しみの根本を生・老・病・死、としたわけ
ですが、現代ほどこの、老、の苦しみが膨れ上がってる時代もまたないん
じゃないでしょうか。

 あと、「恨み」については、自分の大学時代にお世話になった
教授さんは
「日本のミステリーは動機が大概、恨みなのでつまらなくて見て
られない。」なんてことを言ってましたねw
 これがたとえば「薔薇の名前」とかだと、信仰の問題、
「罪と罰... 全文表示
ロランP (著者)
No.3 (2015/08/01 19:59)
リウキさん、コメントありりです!
現代社会は、不老不死を欲したための長寿命化によって、逆に体がぼろぼろになるまで生きてしまい、老衰でゆっくり死ねなくなったから逆に不幸な気さえします。で、人間の不老不死への対極であり、答えになりうるものが、私は「癌」だと思っています。たしかがん細胞って、増殖し続けるから不老不死っていえますよね、やつら。
しかし、基本は人間の恨みによる殺人がほとんどですもんねぇ。痴情のもつれ、でしょうか。そんなもん、感情コントロールしろよ!と、自分を殺し損ねた男が言うと、本当に滑稽ですwww
自分の正義のために殺す、とかはまぁ、理由こそあれど、本当に殺すべきだったのか悩んで、結局最後は自分に返ってくるんですね。私がやった最後のテイルズ作品の主人公も、自分が信じる正義のためにかなり人殺しをしましたが、最後には彼に罰が下りました。
んで快楽殺人ですけど、... 全文表示
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