bearkumaの違法行為シリーズ

犯罪ラボ「藤女生徒会の犯罪2」のあとがきのあとがき

2013/09/25 05:55 投稿

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そりゃ、怒るわな・・・

まぁ、アニメの作中で、相手をディスる場面って多いですからね・・・名誉毀損罪や侮辱罪に事欠かないですね・・・

さて、一通り動画を作って、最後、誤りがないかチェックをするのですが、今回、さぁアップしようという時に、侮辱罪と名誉毀損罪について、ミスを見つけ、修正をしました。
まぁ、あながち間違いとは言い切れないところなのですが、誤解を招くところだったので、修正をしたわけですが・・・

名誉毀損罪と侮辱罪は、その適用の適否について、事実の摘示や発言内容など、人の社会的評価や信用を害する程度のものでなければ、成立しません。
それを、1箇所「社会的評価や信用を害していないため」と字幕に入れてしまい、そこを修正しました。

というのは、名誉毀損罪も侮辱罪も実際に被害が発生しなくても、していない段階でも、成立する犯罪なのです。もちろん、実際に被害が生じれば問われるわけですが、これは大きな違いがあります。
例えば、殺人などは、着手する時と、既遂した時が別ですよね。例えば、包丁を握り相手を刺そうとしたという時点で、着手されています。既遂となるためには、相手が死ぬという結果が必要で、相手が死ななければ未遂ということになります。
これに対して、名誉毀損罪や侮辱罪は、着手時期と既遂時期が同時ということです。

どういった違いがあるのか?といえば、殺人や窃盗は、「侵害犯」である一方で、名誉毀損罪や侮辱罪は「危険犯」と分類されます。
侵害犯は、読んで字のごとく何らかの法益を侵害したことを処罰の理由としています。殺人ならば人の生命、窃盗ならば人の財産という具合です。

しかし、危険犯は「危険を生じさせた」という点で処罰すべきという考え方です。
前回の動画の中で「スズが紙幣の偽造を示唆したのは?」とコメントがありました。もっとも、示唆する程度では通貨偽造には問えませんが、通貨偽造は偽造を始めた時点で、罪に問えます。もちろん、偽造された通貨が出回ってしまえば、経済的な混乱が生じます。
しかし、出回ってからの被害は大きいため、侵害犯のように実際に被害が出てから対処するのでは遅いのです。そのため、偽造に着手した時点で、犯罪とする、つまり、危険を生じさせた行為自体が犯罪だとする必要があるのです。これが危険犯の考え方です。

名誉毀損罪も侮辱罪も危険犯に分類されます。危険犯の場合、着手した時点で既遂となるため、未遂罪の規定はありません。
他に危険犯を挙げれば、業務上横領罪や横領罪も該当します。また、威力業務妨害罪や偽計業務妨害罪も、最高裁判例で危険犯に分類されました。

ところが、実際の実務では、業務妨害罪は実際の被害が出ない限り、処罰対象としていません。実務では侵害犯として扱い、理論的には危険犯として扱うという矛盾が生じています。
なぜ、この矛盾があるのか?といえば、この矛盾があるおかげで、実際の刑事事件の捜査や裁判が公平に行えるという利点があります。(これは僕の推測ですが)
まぁ、この点については、機会があれば、いずれ・・・と思っています。

いずれにしても、ちょっとした言い回しの違いって、誤解を招きやすいところです。結構、神経を使うところです。




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