北海道の北方四島、沖縄県の尖閣列島、島根県の竹島と、日本の領土問題がいま改めてクローズアップされています。私はもちろん、ソ連-ロシアが不法占領した北方四島はもとより、尖閣列島と竹島もその歴史的経緯を考えれば、日本固有の領土であると確信しています。国民の皆さんもそれに異論はないと思います。 
 問題はその領土問題をどう交渉し、解決するかです。領土問題は歴史的に見て、戦争でしか解決できませんでした。それが悲しく重い現実なのです。唯一の例外は、米国が沖縄と小笠原諸島を平和裏に返還してくれたことです。それを教訓とする以外にありません。
 
国の主権の根幹にかかわる領土問題では、互いに自説を言い張り、最初からケンカ腰で交渉に臨むと、戦争という最悪の事態を招いてしまいます。したがって私は、尖閣列島については中国と、竹島については韓国と、それぞれ2国間で冷静に歴史的経緯を検証し、その事実関係を明らかにして、歴史的事実に基づいて議論、交渉していく必要があると思います。そうすれば必然的に、尖閣列島も竹島も日本固有の領土であることが明確になると考えます。

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