語り処_2018.02.28目次
1.ひとことオピニオン(「働き方改革」は全て企業側の論理)
2.季節の話題(岩手文学が今注目されている)
3.ご質問を受けて(籠池夫妻の長期勾留問題を考える)
1. ひとことオピニオン
「働き方改革」は全て企業側の論理
安倍首相が1月の施政方針演説で「戦後の労働基準法制定以来、70年ぶりの大改革」と謳いあげ、その断行を宣言した「働き方改革」を巡る国会論戦がスタートしました。私は以前から、この「働き方改革」というのは何だか意味がよく分からなかったのですが、国会で具体的に議論されてからも、むしろ考えれば考えるほど、ますますその意味が分からなくなりました。
それは、この改革が何をもって国民のためになるのか、勤労者にどんな利益をもたらすのか、全く意味不明だからです。特にいま焦点となっている裁量労働制の拡大は、要するに多くの勤労者に対して仕事のノルマを課し、どれだけ時間がかか
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