結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年6月17日 Vol.116
はじめに
おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
冷たい雨になったかと思うとじりじり暑くなったり、 ゲリラ豪雨になったり…すごい天気ですが、いかがお過ごしですか。
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Web連載「数学ガールの秘密ノート」が先週で第80回になりました。 みなさん応援ありがとうございます! 第71回から第80回は《指数・対数シーズン》でした。 ちょっと地味なところもありますが、とても大切な内容を扱っていると思います。
《指数・対数シーズン》が始まったのは2014年4月11日ですね。 二ヶ月と少しで10回=1シーズンとなっています。 今週と来週はお休みをいただいて、 再来週からまた新しい《シーズン》が始まります。
「数学ガールの秘密ノート」シリーズはこれまでに、 三つのシーズンが書籍になっています。 それぞれ「式とグラフ」「整数であそぼう」「丸い三角関数」ですね。
そして現在は四冊目の「数列の広場」を執筆しています。 そのあと「変化をとらえる(微分)」「ベクトル」「場合の数」 そして今回の「指数と対数」と続きます。
「数学」を楽しみ、そして「学ぶ」ことそのものを楽しむWeb連載と書籍にしようと思っています。 これからも「数学ガールの秘密ノート」シリーズを応援くださいね!
と書くと「秘密ノートもいいけど、数学ガール本編の《第6巻》はいつ出るの?」 というメールを多数いただきます(感謝)。 ぜひ(気長に)お待ちくださいね!
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この結城メルマガの読者さんは"C Magazine"(Cマガジン)という雑誌をご存じでしょうか。 これは1989年から2006年まで刊行されていたプログラミング技術の月刊誌です。 おそらく当時プログラミングに関わっていた人はみんな知っていたのではないでしょうか。 そのC Magazineが電子書籍として復刻されるというニュースに「おっ」と思いました。
◆C Magazineが電子書籍で復刻! - WWW.SBCR.JPトピックス
http://www.sbcr.jp/topics/11895/
結城はこの雑誌にたくさん連載記事を書かせていただきました。 いま調べてみますと1991年から2006年までですね。 C, Visual Basic, Perl, Java, C#といろんな言語で連載しました。
・1991年〜1992年 C MAGAZINE「プログラミングのエッセンス」
・1993年〜1994年 C MAGAZINE「プログラミングレッスン」
・1994年〜1996年 C MAGAZINE「ソフトウェア工房 プラ・グラム」
・1996年〜1998年 C MAGAZINE「ソフトウェア工房 Visual Basic でツールプログラミング」
・1998年〜2000年 C MAGAZINE「C & Perl で学ぶ CGIレッスン」
・2000年〜2001年 C MAGAZINE「Perlプログラミングの楽しみ」
・2001年〜2002年 C MAGAZINE「Enjoy Perl Programming」
・2002年〜2003年 C MAGAZINE「C#とJavaによるデザインパターンへのお誘い」
・2003年〜2005年 C MAGAZINE「プログラミングの基礎テクニック」
・2005年〜2006年 C MAGAZINE「C#で学ぶアルゴリズムとデータ構造」
アマゾンではC Magazineの復刻版はKindle版一冊100円で販売しているようですね。
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先日のこと。
ある出版社から結城が翻訳した『幸福の王子』の利用許諾依頼が来ました。 とあるプロダクトで一部を利用したいとのこと。 「つきましては著作権許諾の書類をお送りしますので云々」というメールです。
結城はすぐに、こんなメールを返しました。
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メールありがとうございます。
結城が翻訳したこの『幸福の王子』のテキストに関しては、
結城浩の著作権表示を残す限り、無償で自由に使用できます。
商用利用も含みますので、手続きは不要です。
どうぞご利用ください。
同様のお願いをこれまで多数の出版社からいただきましたが、
書類を使って許諾したことは一度もありません。
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これまでに、結城訳の『幸福の王子』は商業製品を含む 多数の作品に利用されています。 学習教材、演劇、朗読、アプリ、書籍などなど……
他にも『マッチ売りの少女』『わがままな大男』『賢者の贈り物』など、 みなさんに読んでいただきたい翻訳を公開しています。
◆翻訳の部屋
http://www.hyuki.com/trans/
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これもまた先日のこと。
最近ファンになった『一週間フレンズ。』というコミックスがあります (TVアニメもやっています)。 一週間で記憶がリセットされる少女が登場する学園もの。 その少女が数学が得意ということで興味を持ち始めたのです。
◆『一週間フレンズ。』(1)[Kindle版](葉月抹茶)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00EAM6QDE/hyam-22/
◆『一週間フレンズ。』TVアニメ公式サイト
http://oneweekfriends.com
ふと、作者の葉月抹茶先生をTwitterで検索して発見したので、 感想ツイートを送ったところ、お返事がやってきました! お返事が来るとは思っていなかったので非常にあせりました。 でも、お返事をいただけるとうれしいものですね。
結城はよく自分の書名や名前で検索(いわゆるエゴサーチ)をします。 Twitterで見つけた読者さんにリプライを送ると、よく 「うわーすげーツイッターすげー!」という感想をいただきます。
葉月先生からお返事をもらったとき、 結城も「うわーすげーツイッターすげー!」と心で叫んでいました。 おんなじです。
自分が見つけておもしろいなあと思ったもの。 それを作った人とメッセージの交換ができるというのはすごい時代ですね、 といまさらながらのように思ったできごとでした。
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ではそろそろ、結城メルマガを始めましょう。
今回は、結城の新企画、
「結城浩ミニ文庫」
についてお話しします。
では、どうぞ!
目次
- はじめに
- 結城浩ミニ文庫 - 私の髪は、妻が切る
- 本を書く心がけ - 「結城浩ミニ文庫」を始めるわけ
- お姉ちゃんは数学ガール
- おわりに
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