結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年9月19日 Vol.599
はじめに
こんにちは、結城浩です。
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新刊の話。
月曜日の早朝、いま書いている本の第7章を書き上げてレビューアさんに送りました。
あと数章、できればあと2章ほどで終わりにしたいのでラストスパートに入ったというところでしょうか。
毎回書いていますけれど、書き始めるときには「これはすぐに書ける本」と思っていたんですが、書き進めてみるとまったくそんなことはなくて「どうして私はこの本がすぐに書けるなんて思ってしまったんだろう……」と悩んでしまいます。
これは毎回思います。三十年も本を書いてきて、毎回ですよ。毎回!少しは学習してほしいものです(←セルフ突っ込み)。
とはいうものの「これはすぐに書ける本」や「この本ならすぐに書き上げられそうだ」という気持ちがなければ、そもそも書き始めなかったという気もします。つまり、「無謀さ」や「無計画さ」や「無鉄砲さ」といったものがないと、本は書き始められないのかもしれません。要するに「勢いが重要」ということですね。
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シリーズ全巻ポイント還元セールの話。
2023年9月21日(木)までKindleで30%ポイント還元セールを行っていますので、ぜひご利用ください!
今回は「数学ガール」「数学ガールの秘密ノート」「数学ガールの物理ノート」のシリーズ全巻を初めとして、多数のKindle本が対象となっていますのでチェックしてみてください!
◆Kindleポイント還元セール(2023年9月21日まで)
https://mm.hyuki.net/n/n361eba54859d
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講演会の話。
今回の結城メルマガでは、数学ガールの特別授業(群馬県立女子大学編)(5)をお届けします。
これは、2023年8月5日に結城が群馬県立女子大学文学部文化情報学科さん主催で行った講演をPDFにしたものです。結城が話した内容も講演の雰囲気を伝えつつ、気軽に読みやすい文章にしてありますので、ぜひお読みください。
PDFのダウンロードリンクは後ほど、目次のあとにあります。
なお、これまでの記録は以下のWebページにあります。よろしければこちらもどうぞ。
◆数学ガールの特別授業(講演会の記録)
https://www.hyuki.com/girl/lesson.html
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それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
- 寝床にスマホを持ち込まない
- 数学ガールの特別授業(群馬県立女子大学編)(5)
- 内容と表現のどちらが重要か - コミュニケーションのヒント
- 数学で「量をこなす」だけでは突破できないこと - 学ぶときの心がけ
- 一人で仕事をするときに心がけていること - 心の健康
寝床にスマホを持ち込まない
最近のマイブームは「寝床にスマホを持ち込まない」という習慣です。
iPhoneを持って、おふとんに入ってYouTubeを見ながら眠くなったらそのまま眠る……というのはのんびりする体験です。でも最近、iPhoneを見る時間がちょっと長すぎないかと感じるようになってきました。
まあ、いまさらといえばいまさらなんですが、寝床でごろごろしながらYouTubeで動画を観たり、SNSを巡回したりしていると時間がどんどんとけていきます。気分転換にリラックスと言ってるうちはいいのですけれど、自分としても不本意なほど長時間になってきても止められないとしたら、さすがにまずいでしょう。
といっても、いきなり「スマホ絶ち」みたいなことができるわけもないし、実際不便でもある。さてどうしましょうかね。ということで考えたのが「寝床にスマホを持ち込まない」というムーブでした。
レギュレーション(規制)はたった一つ。「寝床にスマホを持ち込まない」というだけ。これ以外はいままで通りスマホ(iPhone)を使い続けます。ですから無用なストレスが掛かりません。
夜眠るときには寝床から手が届かないところにiPhoneを置いて眠ります。なので夜中に退屈してちょっとタイムラインをチェック……というのもできません。
これは想像以上に有効です。まずすぐに効果が出たのは睡眠の良さと寝起きのよさ。寝床でやることがないのですぐに眠るし、目が覚めたらすぐに起きる。とても生活にメリハリが出てきます。
その他にも「起きてコンピュータで入力すれば短時間で書ける文章を、なまじ寝床の中でiPhoneを使って書こうとするために無駄に長時間使ってしまう」という現象がなくなりました。寝床から起き上がったら、普通にコンピュータを使うからです。
しかも「寝床にスマホを持ち込まない」というレギュレーションは、「夜眠るとき」に限定してないのがポイント。昼間であっても「寝床に持ち込まない」ということで、ベッドにごろんとしながらiPhone見るみたいな時間もなくなりました。これもまた時間を食う悪習慣だったんですよね。
「寝床にスマホを持ち込まない」という習慣、いつまで続くかわかりませんがしばらく続けてみたいと思います。あなたもいかがでしょう。
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