Vol.422 結城浩/DeepL翻訳/学生のうちにやること/二つの数学/運命なのか/進捗が悪いときには/

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年4月28日 Vol.422


目次

  • DeepL翻訳を使ってみる
  • 学生時代にやっておいた方がよかったこと - 学ぶときの心がけ
  • 二つの数学 - 学ぶときの心がけ
  • コードは見た目か効率か
  • 「これは運命だから」と考えるのは悪いことか
  • 進捗が悪いときにはどうしたらいいか - 仕事の心がけ

はじめに

結城浩です。

いつもご愛読ありがとうございます。

最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』の話。

現在の社会情勢を考え、出版社の判断により五月に予定していた刊行はなくなりました。アマゾンでも出版予定日が六月に変更になっていますけれど、現時点では「何月何日に刊行されます」と断言することは難しい状況です。

ご予約くださった方、出版を期待して下さっている方にはたいへんご迷惑をお掛けしますが、どうかご了承ください。

一日も早く世の中が落ち着き、いつものように新刊をみんなで楽しめる状況になることを切望しています。

それはそれとして、本の制作は続きます。先日は再校ゲラが到着しました。少しでもよいものを読者さんに届けるため、校正を続けていきましょう!

◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)
https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021/?tag=hyuki-22

◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』Web立ち読み版
http://ul.sbcr.jp/MATH-AFP7o

* * *

本を作る話。

上でお話しした通り、出版に関しては、判断が難しく不透明な状況がしばらく続くでしょう。

しかしながら、と結城は考えます。

もともと、結城の「本を作る」という活動は、長期的な視野に立って行っているものです。今日作って今日出すもの、明日作って明日出すものではありません。

そのように考えるなら、自分を取り巻く環境が揺れ動いていたとしても、自分の足場をしっかりと固めて日々の作業を進めていくことが大事であると思います。

毎日の勉強を進めること、新しい企画を考えること、資料を整理しアイディアを練って文章を組み上げていくこと。

そのような一歩一歩を大切にして進んでいきたいと願っています。

* * *

では、今回の結城メルマガを始めましょう。

どうぞごゆっくりお読みください。