結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年11月19日 Vol.399
目次
- エンジニア、知らないことが多すぎて不安
- 非難されたときに気持ちをどうやって整理するか
- どうでもいいニュースでも気になってしまう
- 記録と継続の意義 - 本を書く心がけ
- 富豪的プログラミング - 再発見の発想法
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
新刊の話。
いよいよ今週『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』が刊行です!
恒例となりました《サイン本》と《メッセージカード同梱本》は今回も販売されます。書店さんのリストは、結城の手に入り次第、Twitterやnoteでアナウンスする予定です。以下のランディングページからもリンクしますので、もう少しお待ちください。
◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』
https://note12.hyuki.net/
いつもながら、書店さんに新刊が並ぶ正確な日付はわかりません(ごめんなさい)。
ともあれ、やっと『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』をお届けできるようになりました。ぜひ応援してくださいね!
◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(Web立ち読み版)
http://ul.sbcr.jp/MATH-v2TrQ
今回の「結城メルマガ」では「記録と継続の意義」と題して、今回の書籍を振り返ってみようと思います。
* * *
結城浩のスマートフォンケースの話。
結城はスズリというサイトで「スレッドお化け坊や」のグッズ販売をしています。これまでにノート、マグカップ、Tシャツなどを販売してきました(現在も販売中)。
さらに先日からは、ご要望の多かった「スマートフォンケース」も販売を始めました。すでにたくさんの方にご注文いただいております(感謝)。
クリアタイプの場合、iPhoneに装着すると、お化け坊やの頭上にリンゴが乗る感じになりますね。ちょうど「ウイリアム・テル」の物語のようです。
他にもスウェット、パーカー、缶バッジにシールなどありますので、ぜひごらんになってください。またその際には「ズッキュン」をタップして応援してくださいね。
◆結城浩のグッズ販売
https://suzuri.jp/hyuki0000
* * *
スクリーンショットの話。
結城はツイートするときにiPhone画面のスクリーンショットを使うことがよくあります。ひとつのツイートにたくさん情報を入れたいけれど、文字数制限にひっかかるような場合です。
iPhoneのSafariのスクリーンショットを撮る場合、スクリーンショット撮影後の編集画面で「フルページ」というオプションを利用すると、Webページ全体をPDFに変換して保存してくれる便利機能があります。これは便利ですが、PDFになってしまうのでツイートには向きません。
ところで先日、複数のスクリーンショットをつなげるTailorというアプリを見つけました。これは地味に便利ですね。
◆スクリーンショットをつなぎ合わせる方法
https://apps.apple.com/jp/story/id1320062499
画面を少しずつオーバーラップさせながらスクロールしてスクリーンショットを複数枚撮り、このアプリを起動するだけです。Tailorアプリが自動的にカメラロールの最新画像を調べて「この画像とこの画像を連結させるんだな」と判断して繋げてくれます。画像を人間が選ぶ必要がないというのがすばらしいですね。
◆Tailor - Screenshot Stitching
https://apps.apple.com/jp/app/tailor-screenshot-stitching/id926653095
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算数の神髄の話。
茉莉花堂さんのいつも楽しい子育てコミック。サンサンくんが「算数の神髄」を悟ったお話です。
◆少年は算数の神髄を手に入れた|茉莉花堂|note(ノート)
https://note.mu/jasmine_do/n/nd24d8ea7674b
ここに描かれたサンサンくんの「悟り」は、算数だけではなく、ほとんどすべての科目や技能について当てはまるように思いました。算数はただ、できるできないがはっきりしてしまうだけで……
ところで「大人になったからって、算数ができるようになるワケじゃない」という表現は、人によっては気をくじかれたと感じる場合があるかもしれません。「どうせやってもできないのか」みたいに。
でも私にとっては大きな励ましのように感じました。というのは「いくらでも『わかりません』といって構わないし、好きなだけ『できません』といってもいい」と思えたからです。
いま結城は少しずつ圏論の勉強をしています。ときどき数ヶ月くらいの休みが入ったりしているけれど、まあ続けています。いささか悲しいのは、少し休みが入るとその前に覚えていたことがきれいに頭から消えている点。なので何度も最初に戻ることになります。言葉の定義を忘れているのだからしょうがありません。
いささか悲しいのですが、「忘れた」や「わからない」や「できない」と何度も言ってると、「わからないから定義に戻る」ことに抵抗がなくなってきます。それはすごくいい傾向じゃないでしょうか。
- わからないから、定義に戻る。
- 忘れたから、もう一度ふりかえる。
- きっとまた忘れるから、しっかりと現在の理解を書いておく。
わからないことは特にほめられることじゃないけれど、わからないことをわからないと認めるのはほめてもいい行為だと思いますね。と、自分をほめつつ、今日も学びましょう。
◆結城浩の圏論勉強プロジェクト
https://scrapbox.io/category/
* * *
それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
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