風来坊のブロマガ

今日見た夢の話(小説風に)

2014/03/23 11:56 投稿

  • タグ:
  • 小説
  • 火事
  • 放火魔
朝10時。遅めの目覚め。
脱ぎっぱなしの服や、子供は読んではいけない大人の本で散らかったタバコ臭い部屋。
なんだか頭が痛い・・・。

その時、脳内で声がした。誰の声かはわからない。
空耳のように、誰かにこう言われた気がした。

ーーー「お前は、殺されるのだ」

男か女か。若いのか年寄りなのかもわからない。
まるでロボットの声のようだった。

とりあえず、むくりと上体を起こし、タバコに手を伸ばした。
口にくわえ、火をつけようとしたその時だった。

「火事じゃ!!!」

外から、人のざわめきが聞こえる。
そして、なんだか焦げ臭い・・・・。

ぱっとみると、放火魔と思しき人物が目の前につったっていた。
手には空になったガソリンの缶とライター。白い死装束。ボサボサの髪。
ただ、男か女かはわからなかった。

俺は、慌てて逃げ道を探したが、ひとつしかない出入り口も炎に巻かれて出られない。
しかも、ここは二階。飛び出せば、命の保証はない・・・。
その時、放火魔が言った。

ーーーー「言ったでしょう、お前は、殺されるのだと」


こんなところで死んでたまるか!!

俺は、助走をつけて窓に向かって走った。
窓を突き破り、外へ飛び出した。

体中に激痛が走ったが、なんとか一命を取り留めた。

燃え盛る家の中から俺を睨む放火魔。
救急車に乗せられる寸前、そいつに対してこうつぶやいてやった。

「お前は失敗したんだよ、アホ」


ーーー翌日。
新聞に、小さな記事が乗った。

『民家全焼 幸い、遺体、けが人はなし。』


                     おわり

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