続いて、日本の「自然環境の変化の激しさ」について。
日本という国は、自然環境の変化が激しい。春夏秋冬、四季の移ろいが明確にあり、夏は熱帯のような猛暑で、冬は雪国のような極寒だ。また、植物が豊富に棲息しているため、それらが織りなす四季の彩りもある。春には桜をはじめとする花々が各所で咲き乱れ、秋には紅葉が山々を飾る。
また天変地異も多い。
まず地震が多いので、たびたび大きな環境の変化を余儀なくされる。それに加え、四周を海に囲まれているから津波の被害も少なくない。あるいは火山の噴火も珍しくなく、さらに夏から秋にかけては台風が頻繁に上陸するため、河川の氾濫や土砂崩れなどもしょっちゅうだ。
そういうふうに、日本人は常に自然環境の変化の中に身を置いてきた。それが、独特の美的感覚を育んできたのだ。
その美的感覚とは、変化を厭うのではなく、むしろそこにこそ価値を見出す――ということだ。
例えば、日本人の美
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