ライトノベルのシチュエーションを考えるとき、作家が二つ目の手がかりとするのは「絵」である。「絵」というのは、「シーンの映像」のことである。それを思い浮かべながら書くことによって、然るべきシチュエーションに辿り着くことができるのだ。
おそらく、プロとアマチュアを隔てる大きな境界線の一つが、この「絵によるアプローチ」であろう。アマチュアというのは、どうしてもシーンというものを「頭」で構築しようとする。そのため、進行上やむなく設けられたような、とってつけたシーンになってしまうことが多い。
あるいは、頭ではなく感覚的に構築したとしても、その感覚が研ぎ澄まされていないため、ぼんやりとした、印象の薄い、したがってリアリティが欠如した、感情移入しにくいシチュエーションになってしまう。
そういう、いわゆるアマチュアっぽさを脱却するためには、「絵」によるアプローチ、それも感覚が研ぎ澄まされた上での「絵的」な
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