ゲームというのは非常に大きな産業だ。
そもそもなぜゲームがこれほど大きな産業になったかといえば、20世紀の後半から人々の「余暇」というものがどんどんと増えていったからだろう。そして、その余暇を埋めるものとして、ゲームが大きな役割を果たしてきたのだ。人は、ゲームを遊んでいれば、暇を感じないで済んだのである。

そもそも、人間にとって「暇」というのは大敵である。人間はなぜか暇というものが苦手で、人生の中で何もすることがない時間が見つかると、すぐそれを潰そうとする。ナマケモノのように、何もせずにぼうっとしていることが無理なのだ。だから、お金を払ってまでゲームをしようとする。ゲーム産業というのは、人間の「暇を埋めたい」という飢餓感によって支えられている。

ぼく自身、昔はヘビーゲーマーだった。いくつかのゲームを、日本でも有数なくらいにやり込んだ。それは、今振り返ると「暇だったから」だろう。特に大学生の