自分を知ることは、自分を活かすこと――プロデュースすることにつながる。
この世知辛い世の中は、自分をうまくプロデュースして活かすことができないと、なかなか全うに生きられない。
そこで今日は、自分を知った上で、ではそれをどのように活かせば良いのか?――プロデュースすれば良いのかということについて考えたい。


まず、自分をプロデュースするというのはある種の「綱渡り」だということを見ていきたい。

自分を知るということは、とりもなおさず自分の長所と短所を知るということだ。そして、その上で自分をプロデュースする場合、普通は自分の長所を活かし、短所を隠すというふうに考えるのだが、この連載ではこれまで、そのやり方ではいつまで経っても成長がおぼつかない――ということを見てきた。人間は、短所を克服してこそ大きくなり、できることも広がってくる。長所を活かし、短所を隠すというプロデュースでは早晩限界に突き当たって