そこで、そうした未来への指針とするべく、ここらで一度、現時点で分かっていることや、それへの対応をまとめておきたい。
ちなみに、今回のエントリーはテキスト量が多くなってしまったので、前半の「分かったこと1」「分かったこと2」を無料公開とし、後半の「分かったこと3」「分かったこと4」を有料公開とさせて頂く。
■分かったこと1
「ランキングが想像以上にだいじ」
ブロマガを始めてまず気づいたのは、「ランキングの重要性」である。
現在のように、ブロマガのポータルサイトにでかでかとランキングが掲示されている仕様だと、どうしたってブロガーたちの間に「購読者獲得競争」という意識が芽生えてしまうし、また意識せずともそうした場が醸成されやすい。それは、運営にとっては購読者数の増加につながるだろうからウエルカムな状況なので、これを煽るような演出はエスカレートこそすれ廃れることはないだろう。
ところで、いざそうしてブロマガが「購読者獲得競争の場」という様相を呈してきた時、購読者数を伸ばすということにおいて最も有利なのは、ランキング上位のブロマガであるのは論を俟たないところだ。特に、新規の顧客でお目当てがないまま購読するブロマガを探していたり、あるいは既にお目当てのブロマガを購読していても試しにもう一つ購読してみようと考えている人にとって、購読するブロマガを選ぶための最も重要な指標はランキングであろうから、その上位であればあるほど、新規購読者を獲得できるケースは増えるのだ。
さらに、そういう流れ――つまりランキング上位ほど購読者数が増えるという状況が生まれると、ランキングの「固定化」にもつながり、それがまたブランドを醸成しさらなる購読者増のきっかけにもなるので、上位と下位との差が等比級数的に開いていくということも考えられる。中でも取り分け有利なのはもちろん1位のブロマガで、ここに購読者が集中することによって、2位以下を桁違いに引き離すという可能性すらあるかもしれない。
このように、ブロマガにおけるランキングの重要性は、おそらく多くの人が想像する以上かと思われる。
■分かったこと2
「『安定感』と『継続性』こそブランド」
しかしそうは言いながら、ブロマガは月ごとの契約であるから、購読者数というのは増えるばかりではなく減る場合もある。肝心の記事の内容が悪ければ、購読者は当然減るだろうから、必ずしもランキングだけが購読者数を決定づける要素にはならない。
例えば、誰もが知っている大物芸能人が鳴り物入りでブロマガを始めた場合、最初こそ購読者が一気に付いて、たちまちランクインするという事態が起きるだろう。しかしながら、一月二月経つうちに、その内容が購読者を満足させられるものでなければ、とたんに購読は打ち切られ、ランキングは下落の憂き目を見ることになる。
そしてそうなれば、おそらく再浮上のきっかけは二度とつかめないのではないだろうか。というのも、このブロマガの性質上、月々のミニマムギャランティが約束されているわけではないので、購読者が減ってしまうと売上もその分だけ下がっていき、記事の更新意欲は不可避的に失われざるを得ないのだ。そうなると、さらなる内容の低下――つまり「負のスパイラル」に陥ってしまい、二度と這い上がることができなくなってしまう。
だからこそ、そうならないよう初めから品質の良い記事を定期的に配信し続けられる「安定感」や「継続性」が重要になってくるのだが、これは既に獲得した購読者を減らさないためにはもちろん、やがては新規の購読者を獲得する場合にも重要となってくるだろう。
なぜかというと、更新の「安定感」や「継続性」という情報は、新規購読者が購読を決める際に、事前に知ることのできる数少ない情報の一つなので、購読を決めるうえでの大きな決め手となるからだ。
例えば、3年間にわたって毎日更新し続けているブロマガがあったとしたら、今後も安定して更新し続けるだろうことが容易に想像つくので、新規の購読者は安心して購読を決めることができるのである。
そのため、今後はそういう信頼やブランドをいかに構築していくかというのがだいじになってくるはずだ。今はまだ始まったばかりだから築きようもないが、3年も経てば、ブランドを築けているかどうかが問われる時代になっているだろう。そこでもし、マラソンランナーのように長きにわたって記事を安定供給し続けているブロガーがいたならば、その者こそが、このブロマガにおける購読者獲得競争の勝者となっているのではないかと予測する。
■分かったこと3
「『品質保持』と『量産』の両立が必要」
これはぼくの最近の持論なのだが、これだけコ
コメント
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配信者固有の文体を購読者その他の無意識と意識の隙間に、まるで元からそこにあったかのように潜り込ませられたら、購読者のネットワークがある意味自然と繋がっていくということでしょうか。
(著者)
そうですね。筆者の個が強すぎるのは敬遠されるけど、ないのも味気ないので、筆者の個が読者の感性とリンクする、ところを狙いうちできたらいいと思います。それは、「無意識と意識の隙間に、まるで元からそこにあったかのように潜り込ませる」ということかもしれません。つまり「既視感」を味わわせる文章。初めて読んだ文なのに、以前読んだことがあるような気持ちにさせられる。難しいことのように見えますが、追い求めるべき理想だと思います。