1994年は地味な年である。政権は非自民系の連立与党が担った。首相は村山富市である。このときの連立与党の失敗が、自民党の再生を促したといってもいいだろう。1996年から、自民党が再び政権に返り咲き、橋本龍太郎が首相になる。

そう考えると、1995年の阪神淡路大震災は村山内閣だった。また、2011年の東日本大震災は菅直人内閣だった。2つの大震災が、ほんの束の間しか成立していない非自民系の政府だったことは、日本にとって運命的である。自民党はある意味で運がいい。その運の良さに、日本国民は賭けているのかもしれない。

ただ、1994年はまだ阪神淡路大震災も起こっていないし、東日本大震災も起こっていない。関東大震災は1923年なので、なんと70年前である。人々が、最も震災から遠ざかった時期といえるだろう。

イチローが200本安打を達成するが、この年は野茂が日本のプロ野球で投げた最後の年でもあった。ドジ